ボタンを留める・外すのマナーについて

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スーツやジャケットを着るとき、「ボタンは全部留めるべき?」「座るときは外してもいい?」「一番下のボタンは留めないと聞いたけれど本当?」と迷うことは少なくありません。

ボタンの扱いは小さなことに見えますが、ビジネスシーンや面接、結婚式、葬儀などでは、相手に与える印象を左右する大切なポイントです。

正しく着こなせていると清潔感やきちんと感が出ますが、間違った留め方をすると、スーツのシルエットが崩れたり、少し野暮ったく見えたりすることがあります。

基本的な考え方は、次の3つです。

立っているときはジャケットのボタンを留める。
座るときはジャケットのボタンを外す。
男性用スーツでは、一番下のボタンは基本的に留めない。

ただし、すべての服に同じルールが当てはまるわけではありません。

2つボタン、3つボタン、ダブルスーツ、ベスト、女性用スーツなど、アイテムやデザインによって正しい扱いは変わります。

この記事では、スーツ・シャツ・ベスト・コートのボタンマナーを、場面別にわかりやすく解説します。

目次

ボタンマナーの基本

スーツのボタンマナーでまず押さえておきたいのは、立っているときと座っているときで扱いが変わるという点です。

商談前の挨拶、名刺交換、面接の入室時、プレゼンで立つとき、式典で起立しているときなどは、ジャケットのボタンを留めているほうがきちんとした印象になります。

一方、椅子に座るときは、ジャケットのボタンを外すのが一般的です。

ボタンを留めたまま座ると、前身頃の生地が引っ張られ、シワや型崩れの原因になります。また、見た目にも窮屈な印象を与えやすくなります。

男性用のシングルスーツでは、次のように覚えるとよいでしょう。

  • 立つときは留める。
  • 座るときは外す。
  • 一番下のボタンは留めない。

この3つを押さえておけば、ビジネスやフォーマルの場で大きく外すことはほとんどありません。

ただし、女性用スーツ、ダブルスーツ、ダブルベストなどには例外があります。

ボタンマナーは「すべての服に共通する絶対ルール」ではなく、服の種類やデザインに合わせて判断することが大切です。

スーツジャケットのボタンマナー

2つボタンスーツの場合

ビジネススーツで最も一般的なのが、2つボタンのジャケットです。

2つボタンのスーツでは、上のボタンだけを留め、下のボタンは留めないのが基本です。

立っているときは上のボタンを留めます。

座るときは上のボタンも外します。

下のボタンは、立っているときも座っているときも留めません。

「ボタンはすべて留めたほうが丁寧」と思われがちですが、男性用スーツの場合はそうではありません。

下のボタンまで留めると、腰回りが詰まって見え、ジャケット本来のラインが崩れやすくなります。

商談、面接、名刺交換、プレゼン前の挨拶などでは、上のボタンだけを留めておくとスマートです。

椅子に座るときは、自然な動作でボタンを外しましょう。

3つボタンスーツの場合

3つボタンのスーツは、デザインによって留め方が少し変わります。

基本は次の通りです。

ボタンの位置扱い方
上のボタンデザインによって留めても外してもよい
真ん中のボタン留める
下のボタン留めない

つまり、3つボタンでは真ん中のボタンを留め、下のボタンは留めないと覚えておくとわかりやすいです。

特に、現在よく見られる「段返り3つボタン」のスーツでは、上のボタンが襟の折り返し部分に隠れるようなデザインになっています。

このタイプでは、上のボタンは留めず、真ん中だけを留めるのが自然です。

一方、クラシックな3つボタンで上のボタンがはっきり見えるデザインの場合は、上と真ん中の2つを留めてもよい場合があります。

ただし、下のボタンは基本的に留めません。

迷ったときは、真ん中だけを留めると大きく失敗しにくいでしょう。

1つボタンスーツの場合

1つボタンのスーツやジャケットは、フォーマルなデザインやタキシード、女性用ジャケットなどに多く見られます。

1つボタンの場合は、立っているときにそのボタンを留めるのが基本です。

留めるボタンがひとつしかないため、前を開けたままにしていると、ややラフな印象になることがあります。

座るときは、シングルジャケットであればボタンを外して構いません。

ボタンを留めたまま座ると、前身頃が引っ張られてシワになりやすいためです。

ダブルスーツのボタンマナー

ダブルスーツは、シングルスーツとは少し考え方が異なります。

ダブルスーツは前身頃の重なりが大きく、前を閉じた状態できれいに見えるように作られています。

そのため、基本的には前ボタンを留めて着るのが一般的です。

シングルスーツでは、座るときにボタンを外すのが基本ですが、ダブルスーツの場合は、座っているときも留めたままでよいことが多いです。

前を開けると布の重なりが広がり、だらしなく見えることがあるためです。

ただし、ダブルスーツはデザインによってボタンの数や留め方が異なります。

たとえば、6つボタン2つ掛け、4つボタン1つ掛けなどがあり、どのボタンを留めるときれいに見えるかは型によって変わります。

ダブルスーツでは、次のように考えるとよいでしょう。

  • 前を閉じて着るのが基本。
  • 座っているときも留めたままでよいことが多い。
  • 留めるボタンの位置は、スーツの型やデザインに合わせる。

購入時に店員が留めて見せた位置や、仕立て上もっとも自然に見える留め方を基準にすると失敗しにくいです。

ベスト・ジレのボタンマナー

スリーピーススーツで着るベストやジレにも、ボタンマナーがあります。

一般的なシングルベストでは、一番下のボタンを外すのが基本です。

たとえば、5つボタンのベストなら上から4つを留め、一番下だけ外します。

6つボタンなら上から5つを留め、一番下だけ外すのが一般的です。

一番下まで留めると、腰回りが詰まって見えたり、座ったときに窮屈に見えたりすることがあります。

ジャケットと同じように、ベストもシルエットをきれいに見せるために、一番下のボタンを外すと覚えておきましょう。

ただし、ダブルベストは例外です。

ダブルブレストのベストは、シングルベストとは異なり、すべてのボタンを留める前提で作られているものもあります。

そのため、ベストのボタンマナーは次のように整理できます。

ベストの種類基本の扱い
シングルベスト一番下のボタンを外す
ダブルベストデザインにより、すべて留める場合もある

ベストはジャケットと違い、座っているときも基本的には留めたままで問題ありません。

ただし、食事中や長時間座る場面で苦しい場合は、無理せず調整してもよいでしょう。

シャツのボタンマナー

第一ボタンはネクタイの有無で変わる

シャツの第一ボタンは、ネクタイを締めるかどうかで扱いが変わります。

ネクタイを締める場合は、第一ボタンを留める。
ノーネクタイの場合は、第一ボタンを外してよい。

ビジネス、面接、結婚式、葬儀などでネクタイを締める場合は、シャツの第一ボタンまで留めるのが基本です。

第一ボタンを外したままネクタイを締めると、襟元が崩れて見え、だらしない印象を与えやすくなります。

首元が苦しい場合は、シャツのサイズが合っていない可能性があります。

第一ボタンを外して調整するのではなく、首回りに合ったシャツを選びましょう。

一方、クールビズやオフィスカジュアルでノーネクタイの場合は、第一ボタンを外しても問題ありません。

ただし、ビジネスシーンでは開けるのは第一ボタンまでにしておくのが無難です。

第二ボタンまで開けると、カジュアル感が強くなりすぎることがあります。

袖ボタン・カフスボタン

シャツの袖ボタンは、基本的に留めておきます。

袖口のボタンが外れたままだと、手元がだらしなく見えやすくなります。

ジャケットを着る場合も、袖口が整っていることで全体の印象が引き締まります。

袖をまくるとき以外は、袖ボタンを留めておくとよいでしょう。

ダブルカフスのシャツを着る場合は、カフリンクスをきちんと留めます。

フォーマルな場では、襟元だけでなく手元の印象も見られるため、袖まわりまで整えておくことが大切です。

ボタンダウンシャツ

ボタンダウンシャツは、襟先に小さなボタンが付いているシャツです。

この襟先のボタンは、基本的に留めて着ます。

襟のボタンを外したままにすると、襟先が浮いて見え、ラフな印象になります。

ビジネスカジュアルで着用する場合も、襟先のボタンまで留めておくと清潔感が出ます。

ただし、ボタンダウンシャツはややカジュアル寄りのシャツです。

通常のビジネスシーンでは使いやすい一方で、結婚式や葬儀、格式のある式典では、レギュラーカラーやワイドカラーのシャツを選ぶほうが無難です。

女性用スーツのボタンマナー

女性用スーツは、男性用スーツとはボタンマナーが異なります。

男性用スーツでは「一番下のボタンを留めない」という考え方がありますが、女性用スーツではこのルールが基本的に当てはまらないことが多いです。

多くのレディーススーツは、ボタンをすべて留めた状態できれいに見えるように作られています。

そのため、ビジネスや面接、フォーマルな場では、前ボタンをすべて留めるのが無難です。

特に面接や式典など、きちんと感が求められる場面では、ジャケットのボタンを留めておくと落ち着いた印象になります。

ただし、女性用ジャケットはデザインの幅が広いのも特徴です。

1つボタン、2つボタン、ノーカラー、カラーレス、ウエストを絞ったタイプなど、さまざまな形があります。

そのため、女性用スーツでは次のように考えるとよいでしょう。

  • ビジネス・面接では、基本的にボタンを留める。
  • 男性用のように「一番下は必ず外す」とは考えない。
  • デザインやシルエットに合わせて自然に整える。

座ったときに生地が強く引っ張られる場合や、シワが目立つ場合は、状況に応じてボタンを外しても構いません。

ただし、立ち上がる前にはボタンを整えると、より丁寧な印象になります。

コートのボタンマナー

コートは防寒のために着るものなので、屋外ではボタンを留めていて問題ありません。

寒い日や風が強い日は、前を閉じて着るのが自然です。

ただし、ビジネス訪問や冠婚葬祭では、室内に入る前にコートを脱ぐのが丁寧とされています。

特に日本のビジネスマナーでは、訪問先の受付や応接スペースに入る前にコートを脱ぎ、手に持って入るのが一般的です。

とはいえ、建物の構造や天候によっては、入口の外で脱ぐのが不自然な場合もあります。

雨や雪の日、寒さが厳しい日、共用エントランスから受付まで距離がある場合などは、訪問先の受付前や入口付近で整えれば問題ありません。

大切なのは、相手の前で慌ただしく脱いだり、濡れたコートを着たまま応接室に入ったりしないことです。

コートのボタンは、脱ぐ前に外しておくと動作がスムーズです。

室内ではコートを着たまま長く挨拶をするより、脱いでから対応するほうが丁寧に見えます。

場面別のボタンマナー

面接

面接では、入室前にジャケットのボタンを整えておくのが基本です。

男性の2つボタンスーツであれば、上のボタンだけを留めます。

3つボタンであれば、真ん中のボタンを留めるか、デザインによって上と真ん中を留めます。

下のボタンは留めません。

着席時は、一般的なスーツマナーではジャケットのボタンを外してよいとされています。

ただし、面接ではボタンを留めたまま座る人も多く、必ず外さなければならないわけではありません。

慣れていない場合は、無理にボタンを外す動作を目立たせる必要はありません。

座ったときに窮屈でなければ、そのままでも問題ありません。

シワや引きつれが気になる場合は、自然な動作で外すとよいでしょう。

面接が終わって立ち上がるときは、ジャケットのボタンを整えてから挨拶をすると、きちんとした印象になります。

商談・会議

商談や会議では、最初の挨拶や名刺交換のときにジャケットのボタンを留めておくと、丁寧な印象になります。

会議中に座っている間は、ボタンを外していて問題ありません。

長時間座る場合は、外しておいたほうがジャケットに負担がかかりにくく、見た目も自然です。

ただし、立って発言する、プレゼンをする、来客を見送るなどの場面では、ジャケットのボタンを留め直すと印象が整います。

名刺交換の前には、できればジャケットのボタンを整えておきましょう。

ただし、慌ててボタンを留める動作が目立つよりも、落ち着いて自然に対応することが大切です。

結婚式

結婚式では、フォーマル感を意識した着こなしが大切です。

男性のスーツでは、立っているときにジャケットのボタンを留めます。

2つボタンなら上だけ、3つボタンなら真ん中を留め、下のボタンは留めません。

シングルベストを着る場合は、一番下のボタンを外すのが基本です。

披露宴で着席している間は、ジャケットのボタンを外しても問題ありません。

食事中にボタンを留めたままだと、窮屈に見えたり、ジャケットにシワが寄ったりすることがあります。

ただし、スピーチをする、写真撮影で立つ、新郎新婦や親族に挨拶する場面では、ジャケットのボタンを整えるときれいです。

葬儀・法事

葬儀や法事では、華やかさよりも慎みと清潔感が大切です。

男性の喪服やブラックスーツでは、立っているときにジャケットのボタンを留めます。

2つボタンなら上だけ、3つボタンなら真ん中を留め、下のボタンは留めません。

着席中はボタンを外しても構いませんが、葬儀の場では動作が目立ちすぎないように注意しましょう。

座るたび、立つたびに大きな動作でボタンを触るのではなく、自然に整える程度が上品です。

また、葬儀ではネクタイを締めるため、シャツの第一ボタンは必ず留めます。

襟元が開いていると、だらしない印象や礼を欠いた印象につながることがあります。

クールビズ・オフィスカジュアル

クールビズやオフィスカジュアルでは、通常のスーツスタイルよりもボタンマナーはやや柔軟になります。

ノーネクタイの場合、シャツの第一ボタンは外しても問題ありません。

ただし、ビジネスの場では、開けるのは第一ボタンまでにしておくのが無難です。

ジャケットを着用する場合は、相手と会うときや挨拶をするときにボタンを留めると、きちんとした印象になります。

一方、社内で座って作業しているときや、カジュアルな打ち合わせでは、ボタンを外していても問題ありません。

オフィスカジュアルでは、服装の自由度が高い分、清潔感やサイズ感が重要になります。

ボタンの開けすぎや襟元の乱れには注意しましょう。

よくあるNG例

男性用スーツのボタンをすべて留める

男性用スーツでよくある間違いが、ジャケットのボタンをすべて留めてしまうことです。

特に2つボタンのスーツで上下両方を留めると、腰回りが詰まって見え、スーツのラインが崩れます。

3つボタンでも、一番下のボタンは基本的に留めません。

「全部留めたほうが丁寧」と思われがちですが、男性用スーツでは、一番下を外すほうが正しい着こなしです。

座っているのにジャケットのボタンを留めっぱなしにする

シングルジャケットでは、座るときにボタンを外すのが一般的です。

ボタンを留めたまま座ると、生地が引っ張られてシワになりやすく、見た目も窮屈になります。

特に細身のスーツでは、前身頃に強い負担がかかることがあります。

ただし、面接などでは留めたまま座る人もいるため、必ず外さなければならないわけではありません。

場面や服のシルエットに合わせて、自然に見える状態を選びましょう。

立ち上がってもボタンを外したままにする

座っている間はボタンを外していても問題ありませんが、立ち上がって挨拶する場面では、ボタンを留め直すときちんと見えます。

名刺交換、プレゼン、写真撮影、来客対応、面接の退室時などでは、ジャケットのボタンを整えると印象が良くなります。

ネクタイをしているのに第一ボタンを外す

ネクタイを締めているのにシャツの第一ボタンが外れていると、襟元が崩れて見えます。

ビジネスやフォーマルの場では、ネクタイを締めるなら第一ボタンまで留めるのが基本です。

首元が苦しい場合は、シャツのサイズを見直しましょう。

ボタンダウンシャツの襟ボタンを外したままにする

ボタンダウンシャツは、襟先のボタンを留める前提のシャツです。

襟ボタンを外したままにすると、襟先が浮いて見え、だらしない印象になることがあります。

ビジネスカジュアルで着る場合も、襟先のボタンまで留めておくと清潔感が出ます。

ボタンマナーの早見表

アイテム・場面基本のボタンマナー
男性用2つボタンスーツ上だけ留める。下は留めない
男性用3つボタンスーツ真ん中を留める。上はデザイン次第。下は留めない
男性用1つボタンスーツ立っているときは留める。座るときは外してよい
ダブルスーツ前を閉じて着るのが基本。留める位置はデザインによる
シングルベスト一番下のボタンを外す
ダブルベストすべて留める場合もある。デザインに合わせる
女性用スーツ基本的にボタンを留める。男性用のルールとは分けて考える
ネクタイありのシャツ第一ボタンを留める
ノーネクタイのシャツ第一ボタンは外してよい
ボタンダウンシャツ襟先のボタンを留める
面接の入室時ジャケットのボタンを整える
面接の着席時外してもよいが、留めたままでも不自然ではない
名刺交換できればジャケットのボタンを留める
結婚式立つときは留める。着席中は外してよい
葬儀・法事立つときは留める。襟元はきちんと整える

まとめ

ボタンマナーは、スーツをきれいに着こなすための基本です。

男性用のシングルスーツでは、立っているときはボタンを留め、座るときは外し、一番下のボタンは留めないと覚えておきましょう。

2つボタンスーツなら上だけを留め、3つボタンスーツなら真ん中を留めます。

シングルベストも、一番下のボタンを外すのが基本です。

一方で、ダブルスーツやダブルベスト、女性用スーツでは、男性用シングルスーツと同じルールがそのまま当てはまるとは限りません。

ダブルスーツは前を閉じて着るのが基本で、女性用スーツはボタンをすべて留めるほうが自然な場合が多くあります。

また、ネクタイを締めるときはシャツの第一ボタンを留め、ノーネクタイのときは第一ボタンを外しても問題ありません。

ボタンダウンシャツは、襟先のボタンまで留めると清潔感が出ます。

ボタンの扱いは細かなマナーですが、正しく整えるだけでスーツ全体の印象は大きく変わります。

ビジネス、面接、冠婚葬祭など、場面に合わせて自然にボタンを留め外しできるようにしておくと、落ち着いた印象を与えられるでしょう。

以上、ボタンを留める・外すのマナーについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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