服やバッグ、小物などについている、押すと「パチン」と留まるボタンがあります。
このようなボタンは、一般的に 「スナップボタン」 と呼ばれます。
日常会話では「ホック」「スナップ」「パッチンボタン」などと呼ばれることもありますが、手芸用品店やネットショップで探す場合は、スナップボタン という名前で検索すると見つけやすいです。
ただし、スナップボタンにはいくつか種類があり、素材や取り付け方によって呼び名が変わることもあります。
この記事では、パッチンと留めるボタンの名前や種類、似ている留め具との違いについて詳しく解説します。
パッチンと留めるボタンの名前は「スナップボタン」
パッチンと押し合わせて留めるボタンは、一般的に スナップボタン と呼ばれます。
スナップボタンは、凹凸のある2つのパーツを組み合わせて使う留め具です。
片方のパーツをもう片方に押し込むことで、パチンと固定されます。
普通のボタンのようにボタンホールへ通す必要がないため、開け閉めしやすいのが特徴です。
衣類だけでなく、バッグやポーチ、財布、ベビー用品、布小物などにもよく使われています。
たとえば、次のようなものに使われます。
- シャツ
- カーディガン
- コート
- ジャンパー
- 子ども服
- ベビー服
- バッグ
- 財布
- ポーチ
- 布小物
- 革小物
- レインコート
「穴に通すボタン」ではなく、「押して留めるボタン」と考えるとわかりやすいでしょう。
「ホック」と呼ばれることもある
スナップボタンは、ホック と呼ばれることもあります。
特に日本では、衣類の留め具をまとめて「ホック」と呼ぶことがあり、スナップボタンもその一種として扱われる場合があります。
ただし、厳密には「ホック」という言葉はスナップボタンよりも広い意味で使われます。
たとえば、スカートやズボンのウエスト部分に付いている留め金、ブラジャーの背中部分にある留め具、前カンなども「ホック」と呼ばれることがあります。
そのため、次のように考えるとわかりやすいです。
- スナップボタン:凹凸のパーツを押し合わせてパチンと留めるボタン
- ホック:衣類などに使われる留め具全般を指すことがある言葉
日常会話では「ホック」でも通じることが多いですが、商品を探すときや正確に説明したいときは、スナップボタン と表現するのがおすすめです。
スナップボタンの主な種類
スナップボタンには、取り付け方や素材によっていくつかの種類があります。
代表的なものは、次の通りです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 縫い付けスナップ | 針と糸で縫い付けるタイプ |
| 打ち付けスナップ | 打ち具やプレス機で取り付けるタイプ |
| ドットボタン | 表に丸い金具が見える打ち込み式のスナップ |
| アメリカンホック | 革製品や厚手の生地に使われることが多い金属製スナップ |
| プラスナップ | プラスチック製のスナップボタン |
それぞれ特徴が違うため、使う場所や生地の厚みに合わせて選ぶことが大切です。
縫い付けスナップ
縫い付けスナップ は、針と糸で布に縫い付けて使うタイプのスナップボタンです。
手芸用品としてもよく販売されており、家庭でも比較的簡単に取り付けられます。
特別な打ち具や機械が必要ないため、衣類の補修やハンドメイド作品にも使いやすいタイプです。
主に、次のようなものに向いています。
- ブラウス
- ワンピース
- カーディガン
- 子ども服
- 布小物
- ポーチ
- 開き部分の補助留め
縫い付けスナップは、表から目立ちにくいのもメリットです。
見た目をすっきりさせたい服や、表側に金具を出したくない部分にも使いやすいでしょう。
ただし、強い力がかかる場所にはあまり向いていません。
頻繁に引っ張られる部分に使うと、糸が切れたり、布が傷んだりすることがあります。
打ち付けスナップ
打ち付けスナップ は、金具を生地に打ち込んで取り付けるタイプのスナップボタンです。
専用の打ち具やハンマー、プレス機などを使って取り付けます。
縫い付けスナップよりも丈夫に仕上がりやすく、既製服やバッグなどにも多く使われています。
主な用途は、次の通りです。
- ジャンパー
- コート
- デニム
- 作業着
- バッグ
- 財布
- 革小物
- アウトドア用品
打ち付けスナップは、しっかり固定できるのが特徴です。
一方で、取り付け位置を間違えると修正しにくい点には注意が必要です。
また、生地が薄すぎると金具が安定しないことがあります。
取り付ける際は、生地の厚みや用途に合ったサイズを選びましょう。
ドットボタン
ドットボタン は、金属製の打ち込み式スナップボタンの一種として扱われることが多い留め具です。
表側に丸いボタンのような金具が見えるタイプが多く、カジュアルな衣類やバッグ、革製品などによく使われます。
たとえば、次のようなものに使われます。
- シャツ
- ジャンパー
- デニム
- バッグ
- 財布
- 革小物
- 作業着
ドットボタンは見た目がすっきりしており、デザインの一部として使われることもあります。
丈夫で実用性が高い一方、基本的には打ち具や専用の道具が必要です。
なお、メーカーや販売店によっては、「ドットボタン」「ジャンパーホック」「アメリカンホック」などの呼び方が近い意味で使われることもあります。
商品を選ぶときは、名称だけでなく、サイズ・素材・取り付け方法も確認すると安心です。
アメリカンホック
アメリカンホック は、金属製の丈夫なスナップボタンを指す呼び方として使われます。
革製品や厚手の布に使われることが多く、レザークラフトやバッグ作りなどでもよく見かけます。
主な用途は、次の通りです。
- 革財布
- 革バッグ
- ポーチ
- ベルト
- デニム
- 厚手のジャケット
- アウトドア用品
アメリカンホックは、開閉の多い部分や、ある程度の強度が必要な場所に向いています。
ただし、取り付けには打ち具が必要になることが多く、布や革の厚みに合わないものを使うと、うまく固定できない場合があります。
そのため、購入する際は「何ミリ用か」「どのくらいの厚みに対応しているか」を確認することが大切です。
プラスナップ
プラスナップ は、プラスチック製のスナップボタンを指す呼び方です。
軽くてサビにくく、色の種類が豊富なのが特徴です。
金属製のスナップボタンに比べてやわらかい印象があり、ベビー用品や子ども服、布小物によく使われます。
主な用途は、次の通りです。
- ベビー服
- スタイ
- おむつカバー
- 子ども服
- 移動ポケット
- 布小物
- ハンドメイド雑貨
プラスナップは、水に濡れるものや、金属を使いたくないものにも使いやすいです。
ただし、取り付けには専用のハンディプレスや工具が必要になることが多いです。
また、金属製に比べると強度が劣る場合もあるため、強く引っ張られる場所には向かないことがあります。
「パッチンボタン」という言い方でも通じる?
「パッチンボタン」という言い方も、日常会話では通じることがあります。
特に、名前がわからないときに「パッチンと留めるボタン」「パッチンボタン」と表現する人は少なくありません。
意味としては十分伝わります。
ただし、正式な商品名や手芸用品としては、スナップボタン と表記されていることが多いです。
そのため、商品を探す場合は、次のようなキーワードで検索すると見つけやすくなります。
- スナップボタン
- スナップ
- 縫い付けスナップ
- 打ち付けスナップ
- ドットボタン
- アメリカンホック
- プラスナップ
- 金属スナップボタン
- 樹脂スナップボタン
「パッチンボタン」でも検索結果は出ますが、目的の商品を正確に探したい場合は「スナップボタン」を使うのがおすすめです。
普通のボタンとの違い
スナップボタンと普通のボタンは、留め方が違います。
普通のボタンは、ボタンホールにボタンを通して留めます。
一方、スナップボタンは、凹凸のパーツを押し合わせて留めます。
つまり、普通のボタンは「通して留める」のに対し、スナップボタンは「押して留める」ものです。
普通のボタンはデザインの幅が広く、衣類の装飾としてもよく使われます。
一方、スナップボタンは開け閉めが簡単で、片手でも扱いやすいのがメリットです。
そのため、子ども服、作業着、バッグ、ポーチ、レインコートなど、開閉のしやすさを重視するものに向いています。
面ファスナーとの違い
スナップボタンと似た用途で使われるものに、面ファスナー があります。
面ファスナーは、いわゆるマジックテープのように、面と面を貼り合わせて留めるものです。
スナップボタンは一点でパチンと留めるのに対し、面ファスナーは広い面で留めます。
面ファスナーは簡単に開け閉めできる反面、はがすときに音が出やすく、ほこりや糸くずが付きやすいという特徴があります。
一方、スナップボタンは見た目がすっきりしやすく、衣類や小物に自然になじみやすい留め具です。
カシメとの違い
スナップボタンと見た目が似ている金具に、カシメ があります。
カシメは、布や革、ベルト、バッグのパーツなどを固定するための金具です。
丸い金具が表に見えることがあるため、スナップボタンと混同されることがあります。
しかし、役割はまったく違います。
- スナップボタン:留めたり外したりするための金具
- カシメ:布や革などを固定するための金具
スナップボタンは開閉できますが、カシメは基本的に開閉するためのものではありません。
バッグや革小物では両方が使われることもあるため、購入時には間違えないように注意しましょう。
どの名前で呼べばよい?
迷った場合は、スナップボタン と呼ぶのが最も無難です。
日常会話では「ホック」や「パッチンボタン」でも意味が伝わることがありますが、正確に説明したい場合や商品を探したい場合は、「スナップボタン」と表現するとわかりやすいです。
用途別に呼び分けるなら、次のようになります。
| 使う場面 | 呼び方 |
|---|---|
| 一般的に説明したいとき | スナップボタン |
| 衣類の留め具として説明したいとき | スナップボタン、ホック |
| 手縫いで付けるタイプ | 縫い付けスナップ |
| 金具を打ち込むタイプ | 打ち付けスナップ、ドットボタン |
| 革製品や厚手の生地に使うタイプ | アメリカンホック |
| プラスチック製のタイプ | プラスナップ |
特に初心者向けの記事では、「スナップボタン」と書いたうえで、「ホックと呼ばれることもあります」と補足すると親切です。
まとめ
パッチンと押し合わせて留めるボタンは、一般的に スナップボタン と呼ばれます。
日本では「ホック」や「スナップ」と呼ばれることもありますが、ホックは衣類の留め具全般を指す場合もあるため、より正確に表すなら「スナップボタン」と呼ぶのがおすすめです。
スナップボタンには、針と糸で取り付ける 縫い付けスナップ、打ち具を使う 打ち付けスナップ、金属製の ドットボタン、丈夫な アメリカンホック、プラスチック製の プラスナップ などがあります。
商品を探すときは、「パッチンボタン」よりも「スナップボタン」「縫い付けスナップ」「打ち付けスナップ」などのキーワードで検索すると、目的に合ったものを見つけやすいでしょう。
以上、パッチンと留めるボタンの名前についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










