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ネクタイの持ち運びの方法について

ネクタイ,イメージ

ネクタイはスーツスタイルの印象を大きく左右するアイテムですが、持ち運び方を間違えると、せっかくの上質なシルクも一気に台無しになります。

ここでは、出張・旅行・式典など、どんなシーンでも美しい状態を保てる「ネクタイの持ち運び術」を、素材別・目的別・応急処置法まで詳しく解説します。

目次

ネクタイを持ち運ぶ際の基本原則

ネクタイはデリケートな繊維で構成されており、圧力・湿気・摩擦の3つが大敵です。

美しい形をキープするためには、次の3原則を意識しましょう。

  1. 強い折り目・シワをつけない
  2. 湿気を吸わせない
  3. 他の物との摩擦を防ぐ

この3点を守るだけで、ネクタイの寿命と見た目が大きく変わります。

ネクタイケースでの持ち運び(最も推奨)

ネクタイケースとは?

筒状や折りたたみ式の専用ケースで、ネクタイを緩く巻いて収納します。

衝撃や圧力を防ぎ、型崩れを防止できるため、最も安全で確実な方法です。

収納手順

  1. ネクタイを平らな場所に置く
  2. 小剣(細い方)から大剣(太い方)へ向かって緩く巻く(直径5〜8cmが目安。厚手ほど大きく)
  3. 巻いた状態でケースに入れる
  4. ケースはスーツケースの立てた状態で収納するのが理想

おすすめ素材

  • レザー製:高級感がありビジネス・式典向き
  • EVA樹脂製:軽量・防水・衝撃に強く海外出張に最適
  • ナイロン・キャンバス製:軽く扱いやすいデイリーユース向き

ケースなしでの持ち運び(衣類と一緒に収納)

ケースを持っていない場合も、正しく巻けばシワは防げます。

巻き方

  1. テーブルなど平面にネクタイを置く
  2. 小剣から太剣へ向けて、力を入れすぎずにゆるく巻く
  3. 巻き終えたら、ハンカチや靴下で包む(摩擦と湿気対策)
  4. スーツケースの衣類の隙間や襟元付近に優しく配置

注意点

  • きつく巻かない
  • 湿気がこもらない位置に置く
  • ファスナーや金具に触れないよう保護布を使う

ガーメントバッグ利用時の注意点

スーツと一緒に持ち運ぶ場合、ネクタイをシャツの襟元に軽く通すか、スーツの襟にふんわりかける方法もあります。

ただし、長距離移動や振動の多い移動では、摩擦や襟圧でシワがつくことがあるため、「短時間移動限定の方法」と考えましょう。

出張ならロール+ケース収納がより安全です。

コンパクトに折りたたむ応急方法

荷物を最小限にしたい時や、ネクタイ1本だけ持つ場合は「三つ折り収納」も可能です。

手順

  1. ネクタイを裏面を上にして平らに置く
  2. 小剣を太剣側へ折り返し
  3. 三つ折りにして柔らかい布ポーチに収納

注意点

  • 12時間以上の折りたたみは避ける(折りジワが残るため)
  • 到着後はすぐに広げて吊るす

出先でのシワ取り・応急ケア

スチームでシワを取る

  • アイロンのスチームを15〜20cm離して当てる
  • 1箇所に長く当てず、短時間×反復がコツ
  • 直接アイロンを当てる場合は、低温+厚手の当て布+押し当てるだけ

湿気と重力を利用した自然回復

  • シャワー後の浴室に10〜15分吊るす(換気を忘れずに)
  • 一晩置かず、軽く湿った段階で乾いた部屋に移すと型崩れ防止に◎

素材別のポイント

素材特徴・注意点持ち運びのコツ
シルク(プリント)薄手でデリケート。摩擦と湿気に弱いロール径5〜6cm、布で包む
シルク(ジャカード)厚手で芯地が強いロール径7〜8cm以上でゆるめに
ウール・カシミヤシワが回復しやすいロール収納OK、乾燥剤を併用
コットン・リネンシワが残りやすいケース推奨+到着後スチーム
ニットタイ折りグセが残りやすいロール一択、径は7〜8cm

絶対に避けたいNG行為

  • バッグの底やポケットにそのまま入れる
  • 結んだまま持ち運ぶ(結びジワが残る)
  • 湿ったシャツや靴下と一緒に収納
  • 金属製クリップやベルトバックルと接触させる

長距離・海外出張時のプロテクニック

  • 複数本持つ場合は仕切り付きケース+乾燥剤を使用
  • 乾燥剤は不織布ポケットに入れ、直接接触させない
  • 万一の汚れやトラブルに備えて予備1本を追加
  • TPO対応のため、「無地×1・柄物×1・黒系フォーマル×1」が理想構成

まとめ

シーンおすすめ方法理由
1〜2泊の出張緩いロール+衣類の隙間収納シンプルで荷物を減らせる
長期・海外出張専用ケース+乾燥剤湿気・圧力・型崩れを防止
結婚式・式典レザーケース+予備1本見た目と安心感を両立
応急的な1本持ち歩き三つ折り+布ポーチコンパクトに最低限保護
  • 使用後は必ず結び目を完全に解き、一晩吊るしてテンションを抜く
  • ローテーションで使用し、同じネクタイを2日続けて使わない
  • 収納の際は「軽く巻く」「包む」「押しつぶさない」が鉄則

以上、ネクタイの持ち運びの方法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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