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ネクタイをゆるく結ぶのは問題ないのか

ネクタイ,イメージ

ネクタイを「ゆるく結ぶ」のは、一見するとリラックスして見えるスタイルですが、TPO(時間・場所・場合)を間違えると「だらしない」「やる気がない」という印象を与えることもあります。

一方で、状況によっては“適度なゆるみ”が清潔感や快適さにつながることもあります。

この記事では、ビジネス・フォーマル・カジュアル・健康・おしゃれの5つの視点から、ネクタイをゆるく結ぶことの是非を詳しく解説します。

目次

ビジネスシーンでは「原則きちんと締める」が基本マナー

ビジネスの場では、第一印象が信頼感を大きく左右します。

ネクタイがゆるんでいると、相手に以下のような印象を与えることがあります。

  • 「だらしない」「疲れている」
  • 「緊張感がない」「やる気が感じられない」
  • 「礼儀を欠いている」

特に商談・会議・来客対応・面接など、対外的な場ではきちんと締めるのがマナーです。

ただし、社内でのデスクワーク中や休憩時に一時的に軽くゆるめる程度であれば、多くの職場で許容されています。

ポイント
「上司・クライアント・来客の前では締め直す」これが社会人としての基本姿勢です。

クールビズ期間は「最初からノーネクタイ」がスマート

日本では環境省が推奨する「クールビズ」制度により、5月〜10月頃まではノーネクタイ・ノージャケットが認められています。

この期間においては、“結んでからゆるめる”よりも、“最初から着けない”ほうが清潔感があり、制度の意図にも合致します。

  • クールビズ時期にネクタイを緩めるより、外して爽やかに見せる
  • 職場ルールや顧客先の文化に合わせて柔軟に対応

注意点
「暑いから途中でゆるめる」は印象が中途半端。
ノーネクタイが許可されている場合は、最初から外しておく方がスマートです。

カジュアル・クリエイティブ業界では“抜け感”としてアリ

デザイン・広告・IT・アパレルなど、自由度の高い職場では“ゆるく結ぶ”ことがおしゃれの一部として受け入れられることもあります。

ただし、「意図的なゆるさ」と「単なるだらしなさ」は紙一重です。

  • 襟元を少し開けてリラックス感を演出
  • 素材感のあるネクタイ(リネン・ウール・ニットタイ)で柔らかい印象に
  • ジャケットやシャツのラインを崩さず、清潔感を保つ

ポイント
ファッションとして見せたいなら、“ゆるめる”より“整え直す”。
結び目の位置やVゾーンの形をきれいにキープしましょう。

冠婚葬祭・式典では絶対にNG

結婚式・葬儀・公式式典などのフォーマルな場では、ネクタイのゆるみは完全にマナー違反です。

それは「場に対する敬意の欠如」とみなされるからです。

  • 結婚式:新郎新婦や親族に対する敬意を示す場。ゆるみは軽薄に見える。
  • 葬儀:厳粛さを求められる場。ゆるめる行為は不敬とされる。
  • 式典・入学式・卒業式:写真や公式場面で残るため、きちんと締めるのが基本。

披露宴の二次会など、フォーマル度が下がる場面では多少の緩みが許されることもありますが、基本は締め直すのが無難です。

健康面では「指1本分の余裕」を目安に

ネクタイを締めすぎると、首周りを圧迫して血流が悪くなり、以下のような不快症状を感じる人もいます。

  • 頭痛・肩こり・首の張り
  • 呼吸の浅さ・のどの圧迫感
  • 眼精疲労や集中力の低下(個人差あり)

医学的にも、過度な頸部圧迫は頸静脈還流や眼圧の上昇を引き起こすことがあると報告されています。

ただし、通常の締め方であれば健康に大きな影響を与えることはほとんどありません。

理想の締め具合
指が1本入るくらいのゆとりを目安に。
長時間締めっぱなしのときは、休憩中に軽くゆるめる程度が良いバランスです。

おしゃれに“ゆるく見せる”テクニック

「清潔感を損なわずに抜け感を出す」には、以下のような工夫が効果的です。

テクニック内容
結び目小ぶりに結び直し、結び目の位置を高めに保つ
シャツ襟が立つボタンダウンやオックスフォード素材が相性良い
ネクタイ素材リネン・ウール・ニットなど柔らかい風合いで軽やかに
第一ボタン外す場合は襟の形が崩れないように
小剣の長さ小剣が大剣より長く出ないように整える

プロのコツ
「ゆるめた」ように見えても、実際は“整っている”。
ラフに見せたいときほど、ディンプル(くぼみ)やバランスを丁寧に。

まとめ:TPOを意識して印象をコントロールしよう

シーンゆるめてもOK?理由
商談・会議・面接×信頼と礼儀を重視すべき場
社内の休憩時リラックス目的で一時的にOK
帰宅・移動中オフモードへの切り替えとして自然
クリエイティブ職スタイル次第でおしゃれに見える
冠婚葬祭×不敬・不適切とされる

結論として、ネクタイをゆるく結ぶこと自体はマナー違反ではなく、“状況次第”です。

大切なのは、「どんな場で」「どんな相手と」「どんな印象を与えたいか」を意識すること。

ビジネスではきちんと締め、休憩や移動時には軽くゆるめる、この切り替えができる人こそ、大人の身だしなみが整ったスマートな社会人です。

以上、ネクタイをゆるく結ぶのは問題ないのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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