スーツの前ボタンのマナーは、フォーマルな場面やビジネスシーンでの印象に直結する、とても重要なポイントです。
とくに日本や欧米のビジネスマナーでは「知っていて当然」とされることも多いため、細かいルールを理解しておくと安心です。
以下に、代表的なスーツの種類ごとのボタンマナーや注意点を詳しくまとめます。
目次
シングルスーツ(前1列ボタン)の場合
シングルスーツは最も一般的で、1つボタン・2つボタン・3つボタンの3タイプがあります。
それぞれルールが少しずつ異なります。
1つボタン
- ボタンは必ず留めるのが基本。
- 披露宴やパーティーなどフォーマル寄りの場面で多く、立っているときは留めたまま。
- 座るときは外してOK(シワ防止)。
2つボタン
- 上のボタン:留める
- 下のボタン:留めない(飾り)
- 世界共通のマナーで、「下を留めるのは野暮」とされます。
- 座るときは、シワ防止のためにボタンを外すのが理想です。
3つボタン
- 「一番上:留めても留めなくても良い」
- 「真ん中:必ず留める」
- 「一番下:留めない」
- つまり 「中は留める、下は留めない、上は自由」 というルール。
- 座るときは外すのが望ましい。
ダブルスーツ(前2列ボタン)の場合
ダブルはクラシカルで重厚感のあるスタイル。
シングルと違い、ボタンマナーはやや厳格です。
- 基本的には全部留める。
- ただし、内側のボタンと外側の一番下のボタンは飾り的扱いで、留めないこともあります。
- フォーマル度が高いため、座るときもボタンを外さずにいることが多い。
座ったときのマナー
- シングルスーツの場合:座る際にはボタンを外すのが一般的。布地が突っ張らず、スーツの寿命も伸びます。
- ダブルスーツの場合:外さないのが正統派。ただし、現代的な着こなしでは座るときに外す人も増えています。
シーン別のポイント
ビジネスシーン
- 相手に「きちんとしている」という印象を与えるため、立っているときは必ずマナー通りに。
- 会議や商談で着席する際は自然にボタンを外す。
冠婚葬祭
- フォーマルな場は、特にルール厳守。
- 座るときに外す動作も「静かに、自然に」行うのが望ましい。
ボタンマナーが重要な理由
- 見た目の美しさ:正しい留め方をすると、スーツのシルエットが綺麗に出ます。
- 礼儀:相手への敬意を示す行為の一つ。知らずに間違えると「マナーがなっていない」と見られることも。
- 国際共通:特に「下ボタンは留めない」というルールは、イギリス王室から伝わった由緒あるマナーです。
まとめ
- シングル2つボタン=上だけ留める
- シングル3つボタン=中だけ必ず留める
- シングル1つボタン=必ず留める
- ダブル=基本全部留める
- 座るときは外す(ただしダブルは外さないのが基本)
以上、スーツの前ボタンのマナーについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。