スーツには大きく分けて「シングルスーツ」と「ダブルスーツ」の2種類があります。
この違いは見た目だけでなく、構造・印象・着用シーン・着こなしの考え方にまで影響します。
ここでは誤解が生じやすい点を避けながら、正確かつ実用的に解説します。
目次
シングルスーツとは
構造的な特徴
- 前合わせが一重のデザイン(シングルブレスト)
- ボタン数は2ボタンが主流
- 3ボタンの場合は「段返り3ボタン」が多く、見た目は2ボタンに近い
印象と特徴
- 全体がすっきりしており、軽快で現代的な印象
- 前を開けても閉めてもバランスが崩れにくい
- 日本のビジネスシーンで最も一般的
向いているシーン
- 一般的なビジネス全般
- 就職活動・転職活動
- 冠婚葬祭(特にブラックスーツ)
- 初めてスーツを選ぶ場合
メリットと注意点
メリット
- 汎用性が非常に高い
- 着こなしの自由度が高い
- 体型や年齢を問わず合わせやすい
注意点
- 無難な印象になりやすく、存在感は控えめ
- 貫禄やクラシック感はダブルに比べると弱い
ダブルスーツとは
構造的な特徴
- 前合わせが二重のデザイン(ダブルブレスト)
- 6ボタン2つ掛け、または4ボタンが一般的
- 前を閉じたときに完成度の高いシルエットになる設計
※ダブルスーツを開けて着ること自体は可能ですが、クラシックな着方としては「閉じるのが基本」とされることが多い、という位置づけです。
印象と特徴
- 重厚感があり、落ち着いた印象
- 威厳や貫禄を演出しやすい
- ファッション意識が高く見られやすい
向いているシーン
- 管理職・経営層など立場のある場面
- フォーマル寄りのビジネス
- パーティーや式典など改まった場
メリットと注意点
メリット
- 上半身にボリュームが出やすく、体格をよく見せやすい
- 他人と被りにくく、印象に残りやすい
注意点
- サイズ感や設計が合わないと重たく見える
- 職場の雰囲気によっては浮くことがある
- 見た目の印象が強いため、着用シーンを選ぶ
見た目と印象の違い(整理)
- シングルスーツ
軽快・実用的・汎用性が高い。日常のビジネスに最適。 - ダブルスーツ
重厚・クラシック・存在感がある。場の格を上げたいときに有効。
どちらが「上」ではなく、用途と場面の違いです。
体型との関係についての正確な考え方
一般に
- シングルは細身〜標準体型向き
- ダブルは体格の良い人向き
と言われることがありますが、これはあくまで傾向です。
実際には、
- ボタン位置
- ラペル幅
- 着丈
- ウエストの絞り
といった設計(型紙)の影響が大きく、体型だけで決めつけるのは正確ではありません。
近年は細身に設計されたダブルスーツも多く、身長や体格に関わらず成立するケースも増えています。
着こなし・コーディネートの考え方
シングルスーツ
- シャツやネクタイの選択肢が広い
- ビジネスでは無地〜控えめな柄まで対応可能
- 迷った場合の失敗が少ない
ダブルスーツ
- 全体のテイストを揃えることが重要
- クラシック寄りのアイテムと相性が良い
- 「きちんと感」を意識した組み合わせが無難
どちらを選ぶべきか(結論)
- 最初の1着、実用重視ならシングルスーツ
- 2着目以降で印象を変えたいならダブルスーツ
シングルは「基準」、ダブルは「表現」。
この関係で考えると選びやすくなります。
以上、ダブルスーツとシングルスーツの違いについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
