結婚式では「清潔感」「格式」「丁寧さ」がネクタイに表れます。
ここでは、結婚式で粗相がないためのネクタイの結び方、選び方、整え方をプロの目線で正確かつ丁寧に解説します。
目次
結婚式におすすめの結び方
| 結び方 | 特徴 | フォーマル度 | 向いている人 | 
|---|---|---|---|
| ハーフウィンザーノット(セミウィンザー) | 程よい三角形。左右対称で上品。 | ★★★★☆ | 一般ゲスト・友人・会社関係者 | 
| ウィンザーノット | 大きく美しい正三角形。重厚感あり。 | ★★★★★ | 新郎・主賓・親族・上司 | 
| プレーンノット | 最も簡単で小さめの結び目。 | ★★★☆☆ | 二次会だけ参加する場合やカジュアル寄りの場面 | 
※「ハーフウィンザー」と「セミウィンザー」は、実務上ほぼ同じ結び方として扱われます。
ハーフウィンザーノットの結び方(最も使いやすく好印象)
手順(わかりやすく6ステップ)
- 小剣(細い方)を胸の中央付近に、大剣(太い方)を長めにセット。
 - 大剣を小剣の上に交差させる。
 - 大剣を下から首元の輪へ通し、手前へ垂らす。
 - 大剣を正面で横に回し、反対側に送る。
 - 再び下から輪に通し、前へ引き出す。
 - 結び目を整えながら大剣を下へ引き、中央にディンプル(くぼみ)を作り完成。
 
仕上げのコツ
- 左右対称の正三角形になっているか確認。
 - 結び目とシャツの襟の間に隙間がないよう、しっかり上まで締める。
 - ディンプルは中央に1つだけ深く作るのが最も美しく上品。
 
ウィンザーノットの結び方(格式を意識する人向け)
特徴
- 大きく堂々とした結び目。英国式の伝統的スタイル。
 - ワイドスプレッドカラー(襟が広いタイプ)と好相性。
 - 新郎/父親/主賓など「フォーマルの中心に立つ人」におすすめ。
 
手順の流れ(簡潔に)
- 大剣を小剣の上に交差
 - 大剣を下から首輪へ通して垂らす
 - 今度は反対側でも同じ操作を行い、左右対称の折り返しを形成
 - 正面で横に回し、もう一度輪に通す
 - 結び目を上げて形を整え、ディンプルを作る
 
※ポイントは「左右対称の折り返しを作ること」。形づくりを意識すれば美しく決まります。
ネクタイを美しく見せるプロの技術
| テクニック | 内容 | 
|---|---|
| 結び目は襟元までしっかり締める | 結び目と首元の間に隙間があると一気にだらしなく見える | 
| ディンプルは中央に深く1つだけ | 左右に割れた2つのディンプルはNG。中央にくぼみを作り立体感を出す | 
| 長さの目安は「ベルト中央」 | 大剣の先端がベルトのバックル中央に来るのが理想 | 
| ネクタイの幅も重要 | スーツのラペル幅に近い7.5~8.5cmがバランス良好 | 
| 襟型と結び目の相性を意識 | ・ワイドカラー:ウィンザー・レギュラー/セミワイド:ハーフウィンザーが最適 | 
結婚式で避けたいNG例
- 結び目が曲がっている/左右非対称
 - ネクタイが短すぎる or 長すぎる
 - ディンプルがなく平面的・逆に潰れている
 - シャツの襟元に隙間がある
 - 真っ黒のネクタイ(弔事用)や派手すぎる赤・柄物
 - 大きすぎるチェック柄やキャラクターデザインなどカジュアルすぎるもの
 
立場別・ネクタイの色とスタイル
| 立場 | 適した色・スタイル | 
|---|---|
| 新郎・新郎父・主賓 | 白・シルバー・パール系。ウィンザーノット+光沢のある織柄 | 
| 親族・会社上司 | シルバー〜ライトグレー。落ち着いた小紋柄 | 
| 友人・同僚ゲスト | ハーフウィンザー+淡いブルーやシルバーが好印象 | 
| 二次会のみ参加 | ハーフウィンザー/プレーンノットでも可、蝶ネクタイもOK | 
まとめ
- 結婚式に最も適しているのはハーフウィンザーノット、格を出したい場合はウィンザーノット。
 - 結び目の形・長さ・ディンプル・襟元との密着が美しさの決め手。
 - 色は白・シルバー・淡色系が基本で、黒や派手すぎる色は避ける。
 - 丁寧に結ばれたネクタイは、それだけで「礼儀・誠意・清潔感」が伝わります。
 
以上、結婚式の際のネクタイの締め方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
