ジャケットは、肩パッド・芯地・縫製による“立体構造”で成り立っています。
そのため、干し方ひとつで シルエットの美しさから生地の寿命まで大きく変わる ということをご存じでしょうか。
誤った干し方をすると、肩の角張り・シワの固定化・生地の伸び・芯地のヨレなど、さまざまなダメージを引き起こします。
ここでは、専門店やテーラーが推奨する方法をもとに、ジャケットを最高の状態で保つための干し方を詳しく解説します。
帰宅したら最優先で“湿気を飛ばす”
ジャケットは着用中に汗や湿気を多く吸い込みます。
そのままクローゼットに戻すと、カビ・ニオイ・生地ダメージの原因に。
まずは陰干しで湿気抜き(数時間〜一晩)
- 風通しの良い場所へ掛ける
- 直射日光は避ける(色あせ・劣化を防ぐ)
- 暖房や乾燥機の熱風は厳禁
通常の着用後なら、数時間〜一晩(理想は24時間)休ませることで、内部の湿気がしっかり抜け、生地が元の張りを取り戻します。
ハンガー選びは“肩の形に合う厚み”が必須
ジャケットを干すうえで、最も重要といっていいのがハンガー選びです。
推奨ハンガーの条件
- 肩幅が自分のジャケットにぴったり合う
- 肩先に丸みのある厚み(ワイドショルダー)
- プラスチックの細いハンガーや針金ハンガーはNG
細いハンガーは、生地の自重を支えられず、肩が尖ったり潰れたりしてしまいます。
ジャケット用の“肩太ハンガー”を使うだけで、シルエット維持が大幅に改善します。
ポケットは必ず空にする
財布・スマホ・鍵などを入れたまま干すのは厳禁。
重みでポケット部分の生地が伸び、左右のバランスが崩れる原因になります。
干す前に、すべてのポケットを空にすることを習慣にしましょう。
裏返さずに、そのままの形で掛ける
Tシャツや薄手の衣類とは違い、ジャケットは立体的なシルエットが命。
裏返して干すと、襟(ラペル)や肩のラインを崩すリスクがあります。
そのままの形で、軽くブラッシングしてから干す
これだけでホコリ、花粉、細かい汚れも落ちやすくなり、通気性も改善します。
シワが気になる場合は“自然に戻す”干し方を活用
ジャケットの軽いシワは、正しく干すだけで意外と簡単に取れます。
自然なシワ取りの方法
- 霧吹きで軽く湿らせる(濡らしすぎない)
- 形を整えながら陰干し
- 蒸気アイロンを20〜30cm離してスチームだけ当てるもOK
注意
アイロンで直接プレスすると“テカリ”や“芯地の潰れ”の原因に。
スチームでふんわり仕上げるのがベストです。
雨や大量の汗を吸った日は「半日〜1日以上」の長時間ケア
通常より水分量が多い場合は、乾燥不足がシワ・ニオイ・型崩れの原因になります。
特別ケアの手順
- まずタオルで水分をやさしく押さえる
- 肩太ハンガーに掛ける
- 風通しの良い陰干しで「半日〜1日以上」掛ける
- ニオイが気になる部分はスチームを追加
内部の芯地までしっかり乾かすことが重要。
焦ってクローゼットに戻すと、生乾き臭が残り、カビの温床になりやすくなります。
“干す場所”で仕上がりが変わる
ジャケット干しのベストスポットは、次の条件を満たす場所です。
- 風通しがよい
- 直射日光が入らない
- 湿度がこもらない場所
- 人が頻繁に触れない位置
室内ならハンガーラック・ドアの上部・壁から少し離したスペースが最適。
窓際の光が当たる場所や浴室付近は避けましょう。
しっかり乾いたら、ハンガーごとクローゼットへ
湿気が抜けたら、再びクローゼットへ戻します。
このときのポイントは以下の通り。
- ジャケット同士を詰めすぎない(圧迫は型崩れの原因)
- ガーメントバッグは“長期保管のときだけ”
- ウールの場合は防虫剤を併用
適度に空間のある収納環境は、ジャケットの形を最も美しく保ちます。
まとめ|“干し方”はジャケットの寿命を決める重要ケア
- 帰宅後は即、陰干しで湿気を抜く(数時間〜一晩)
- 肩太ハンガーを使い、形を崩さずに掛ける
- ポケットは必ず空にする
- 裏返さず自然な形で干す
- 軽いシワは霧吹き+スチームで自然にリセット
- 雨・汗の日は長時間の陰干しで芯地まで乾かす
- 直射日光NG・風通し良好な場所に掛ける
これらを実践するだけで、ジャケットの見栄え・耐久性・着心地が驚くほど向上します。
まさに“干し方は最高のメンテナンス”と言っても過言ではありません。
以上、ジャケットの干し方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
