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ワイシャツが濡れたままアイロンをかけるのは問題があるのか

スチームアイロン,イメージ

洗濯後のワイシャツを早く仕上げようとして、「濡れたままアイロンをかけてしまっていいのかな?」と迷う人は多いでしょう。

一見すると、濡れているほうがシワが伸びやすそうに思えますが、実はこれは生地の傷みや仕上がりのムラを引き起こす原因になります。

ここでは、濡れた状態でのアイロンがけがなぜNGなのか、そしてどのようなタイミングが最適なのかを詳しく解説します。

目次

濡れたままアイロンをかけるとどうなる?

生地を傷めるおそれがある

濡れたワイシャツに高温のアイロンを直接当てると、水分が熱を過剰に伝えてしまい、繊維が急に柔らかくなって形が変わりやすくなります。

結果として、テカリ・縮み・硬化などのトラブルが起きやすくなり、風合いを損ねる可能性があります。

特に、綿やポリエステル混紡素材では高温時の熱伝導が強まるため、注意が必要です。

シミやムラが残ることがある

濡れた生地に熱を当てると、水分が部分的に急速乾燥し、輪ジミや白っぽいムラができる場合があります。

これは、水道水に含まれるミネラル成分や洗剤の残留成分が偏って乾くためです。

淡色のワイシャツでは特に目立ちやすく、見た目の清潔感を損なう原因になります。

アイロンの故障リスクを高める

濡れた布地の上から長時間スチームを当てると、蒸気口まわりに余分な水分が溜まり、内部の結露や水漏れを引き起こすことがあります。

設計上すぐに錆びるわけではありませんが、使用を繰り返すうちに故障の原因になることもあるため注意が必要です。

理想は「少し湿っている」状態

完全に乾いたシャツではシワが伸びにくく、逆にびしょびしょだと熱のかかりすぎでダメージを与えやすくなります。

アイロンがけに最も適しているのは、8〜9割ほど乾いた「しっとり状態」です。

目安としては、

  • 手で触れると少し冷たく感じる
  • 水滴は付かないが、わずかに湿気を感じる
    くらいがベスト。

もし乾きすぎてしまった場合は、霧吹きで軽く全体に水を吹きかけてからアイロンをかけましょう。

素材別の注意点

素材適した湿り気温度設定注意点
綿(コットン)少し湿っている高温焦げ・テカリに注意
綿ポリ混紡ほぼ乾き中温高温は避ける
半乾き〜乾き気味高温シワが再発しやすいので手早く
シルク・ウール乾き気味低温水分が多いと形崩れしやすい

正しいアイロンがけの手順(綿シャツの場合)

  1. 8〜9割乾いた状態に整える
    洗濯後すぐではなく、軽く乾燥させてから行う。
  2. スチームを中〜高で設定
    適度な水分と熱で繊維をやわらかくする。
  3. ヨーク→袖→身頃→襟の順番で
    シワが戻りにくく、仕上がりがきれいになる。
  4. アイロン後は完全に乾かす
    湿気を残したまま収納すると、カビや臭いの原因に。

まとめ

状態仕上がり生地への影響評価
濡れたままシミ・テカリが出やすいダメージのリスクあり
少し湿っているシワが伸びやすく自然な仕上がり適切
完全に乾いているシワが残りやすい問題は少ないが効率が悪い

結論

ワイシャツを濡れたままアイロンがけするのは避けましょう。

生地を傷めず、パリッと美しく仕上げたいなら、「ほぼ乾いた状態でアイロンをかける」ことが最も効果的です。

このひと手間で、シャツのもちも仕上がりの見映えも大きく変わります。

以上、ワイシャツが濡れたままアイロンをかけるのは問題があるのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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