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ネクタイのディンプルのマナーについて

スーツ,イメージ
目次

ディンプルとは?なぜ重要視されるのか

ディンプル(Dimple)とは、ネクタイの結び目すぐ下にできる小さなくぼみのことです。

単なるデザインではなく、胸元に陰影と立体感を生み出し、装い全体を引き締めます。

ディンプルが好まれる理由は以下の3点にあります。

  • ① 身だしなみに気を配っている印象を与える
     胸元が立体的になり、清潔感・誠実さ・丁寧さが伝わります。
  • ② ビジネス・フォーマル文化での“推奨マナー”
     特に欧米では、ディンプルはネクタイの基本的な仕上げとして浸透しており、日本でも商談・面接などで「整った印象のマナー」として扱われています。
  • ③ ネクタイの品質や結び方を美しく見せられる
     高級ネクタイも、ディンプルがなければ平面的で間のびした印象に。逆に、シンプルなネクタイも丁寧にディンプルを入れるだけで格上に見えます。

シーン別|ディンプルは作るべき?マナー一覧表

シーンディンプルの推奨度理由・背景
ビジネス・営業◎ 作るのが望ましい清潔感・信頼感・誠実さを演出
面接・就活◎ 基本的に作るべき丁寧な身だしなみとして評価されやすい
結婚式・披露宴◎ 推奨される華やかさとフォーマルさを兼ね備える
葬儀・弔事△〜× 作らないのが基本装飾性を抑える必要があるため
カジュアル・ノータイ可の場面○ 任意雰囲気に応じて調整

※弔事だけは例外。意図的に深くディンプルを作るのは避け、結び目を平ら〜ごく浅く整えるのが無難です。

正しいディンプルの作り方(基本の手順)

※ここでは最も一般的な「プレーンノット(フォーインハンド)」で説明します。

  1. ネクタイを掛ける
     大剣(表側)が小剣より10〜15cm長くなるよう調整。
  2. 結び目を作る過程で凹みを作る
     大剣を結び目に通すタイミングで、
     大剣の中央を親指と人差し指で軽くつまみ、凹みの形をつくる。
  3. そのまま結び目を締めつつ固定
     結び目を上に引き上げて襟元へ寄せながら、凹みの形が崩れないよう微調整。
  4. 最終チェック
     ・凹みが左右対称になっているか
     ・大剣がまっすぐ下に落ちているか
     ・結び目が襟の中心に収まっているか

美しく見せるためのコツ

ポイント解説
凹みを作るのは「結んでから」ではなく「結ぶ途中」後から押し込むと崩れやすく不自然になる
大剣の中央をつまむずれると形が歪んで見える
凹みは深すぎず自然に浅すぎると効果がなく、深すぎるとわざとらしい
シルク製+良質な芯地のネクタイが最も作りやすい厚すぎる素材やニット系は自然な浅い凹み程度が好ましい
襟型の相性も重要セミワイド〜ワイドカラーはディンプルが映える

ディンプルの種類と使い分け

種類特徴向いている場面
シングルディンプル最も一般的。くぼみ1つビジネス・面接・式典の基本
ダブルディンプルくぼみが2つ並び、立体的で華やか結婚式やパーティなどドレッシーな装いに適する
ノーディンプルあえて作らない葬儀・弔事・控えめなスタイル

※ダブルディンプルはお洒落ですが、金融・公務など保守的な業界では避けた方が無難です。

失礼に見えないための注意点

  • 結び目が歪んでいたり、凹みが左右非対称なのは逆効果
  • 結び目と襟の間に隙間があるとだらしなく見える
  • 葬儀では深いディンプルや派手なネクタイは避ける
  • 移動中に崩れたら、軽く指で整えるだけでOK(作り直しすぎない)

まとめ

  • ディンプルは「整った身だしなみ」として好印象を与える要素であり、現代ではビジネス・フォーマルの場面で推奨されることが多い。
  • 唯一の例外は弔事。装飾性を抑え、結び目は自然な平面に整える。
  • 正しい作り方は「結ぶ途中でつまみ、ととのえながら締める」のが基本。
  • 凹みの深さ・素材・襟型との相性を理解することで、胸元の印象は大きく変わります。

以上、ネクタイのディンプルのマナーについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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