目次
基本の考え方
葬儀におけるネクタイは、弔意を示す控えめさと清潔感が最も大切です。
- 色:黒無地が原則。光沢の強い素材は避け、マットなシルクやポリエステルが無難。
- 柄:完全な無地。ストライプやドットなどは不適切。
- 幅:大剣幅はおおむね7〜9cmが標準。ナロータイのような細すぎるものや、極端に太いものは避けましょう。
喪服に適した結び方
プレーンノット(フォアインハンド)
- 特徴:最もシンプルで結び目が小さめ。
- 印象:控えめで自然体、喪服に最もふさわしい結び方。
- 結び方の流れ
- 大剣を小剣の上にかける。
- 下から首元のループに通す。
- 前に出し、結び目を整える。
迷ったときは必ずこれを選べば安心です。
セミウィンザー(状況次第)
- 特徴:プレーンよりややボリュームがあり、左右対称。
- 使われる場面:首元を端正に見せたい場合や、ワイドスプレッドの襟を着用するとき。
- 注意点:
- 賛否があるため、避ける方がより無難。
- 用いる場合は「小ぶりに結ぶ」「ディンプルを作らない」「マットな黒タイで控えめに」すること。
社葬など大規模で格式の高い葬儀では使われることもありますが、プレーンノットの方が無難です。
選び方のポイント
- 体格とのバランス
- 細身 → プレーンノットで小ぶりに。
- 恰幅の良い方 → セミウィンザーを選んでもよいが、控えめに結ぶ。
- シャツの襟型
- レギュラーカラー → プレーンノットが最適。
- ワイドスプレッド → セミウィンザーを用いる例もある。
守るべきマナー
- ディンプル(結び目下のくぼみ)は作らない:華美な印象を与えるため不適切。
- 結び目は左右対称に整える:歪みはだらしない印象になる。
- ネクタイの長さ:大剣の先端がベルトに軽くかかる程度が理想。
- 清潔感を保つ:黒はホコリやシワが目立ちやすいため、事前にチェック。
まとめ
喪服のネクタイは、黒無地・シンプル・清潔が鉄則です。
結び方は プレーンノットが最有力。
セミウィンザーは場合によって使われることもありますが、賛否があるため避けるとより安心です。
いずれの場合も、派手さを排し、整った形に結ぶことが弔意を示す正しいマナーです。
以上、喪服のネクタイの結び方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。