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ネクタイがよれる原因について

ネクタイ,イメージ

ネクタイが「よれる」(ねじれて形が崩れる・締めても真っ直ぐに落ちない・シワっぽくなる)原因はいくつかあります。

素材や結び方、保管方法など、いくつもの要因が重なって起こる現象です。

以下で詳しく解説します。

目次

ネクタイ自体の構造的要因

  • 芯地のずれ
    ネクタイは表地・裏地・芯地の3層構造になっています。結ぶ動作を繰り返すことで芯地がねじれ、全体が不均一になり「よれ」として表れます。
  • 縫製の甘さや偏り
    高品質なネクタイは「斜め45度のバイアス裁ち」で生地が取られ、芯地とのバランスも計算されています。これが甘いと、結んだ後にねじれやすくなります。

使用時の要因

  • 結び方の強弱
    強く締めすぎたり、片方だけに力が偏ったりすると、結び目が不均等にねじれ、全体が曲がって見えることがあります。
  • 結び目のほどき方
    一日の終わりに結び目を乱暴に引っ張ってほどくと、生地や芯地が変形し、よれの原因になります。
  • 同じ結び目ばかり使う
    プレーンノット・ダブルノットなど、結び方にはいくつか種類がありますが、常に同じ部分に力がかかるとその部分だけが癖づいてしまいます。

素材の要因

  • シルクの繊細さ
    シルクは上品ですが非常に繊細。摩擦や湿気で繊維が歪みやすく、芯地が戻りにくくなります。
  • ポリエステルや安価な生地
    シルクに比べて芯地とのなじみが悪く、形が崩れやすい場合があります。

保管の要因

  • 丸めて放置
    使用後に軽く結んだまま引き出しに入れる、あるいは丸めたままにしておくと、シワやよれが定着してしまいます。
  • 湿気・乾燥
    湿気の多い環境では繊維が膨張して形が崩れ、逆に乾燥しすぎると繊維が固まり癖がつきやすくなります。
  • ハンガー保管不足
    ネクタイ専用のハンガーに吊るさず、折りたたんで収納すると重力や圧力でシワがつきやすいです。

体型や動作の影響

  • 首元の動き
    首の動きや姿勢によってネクタイがねじれたり押しつぶされたりします。特に座ったときの腹部との摩擦がよれを加速させます。
  • シャツやスーツのサイズ感
    首回りが合っていないシャツだと、ネクタイが常に圧迫されて不自然に曲がることがあります。

対策

  • 使用後は必ず結び目をきちんとほどく
  • しばらく休ませる(同じネクタイを連日使わない)。
  • ネクタイハンガーに吊るす、または軽く巻いて保管する。
  • 必要に応じてスチームで整える(アイロンは直接当てず、当て布やスチーマーを活用)。
  • 結び方のバリエーションを増やし、負担を一点に集中させない
  • 長期的には高品質なバイアス裁ちのネクタイを選ぶことがよれ防止につながります。

まとめると、ネクタイがよれるのは「構造的な弱さ」「使用時のクセ」「保管環境」の3つの要素が主な原因です。

きちんとほどいて休ませ、吊るして保管するだけで大幅に防止できます。

以上、ネクタイがよれる原因についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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