スーツが破れた場合の修理は、破れた箇所や範囲、スーツの素材、仕立てのクオリティによって方法が異なります。
以下に詳しくまとめました。
目次
破れやすい箇所と原因
- 脇部分や背中:動作で負荷がかかりやすいため。
- 股下や膝まわり:座る・立つ動作で生地が引っ張られる。
- ポケット口や袖口:摩耗や物を入れることで生地が弱る。
- 裏地部分:擦れやすく、目立たないが破れやすい。
原因を把握しておくと、再発防止につながります。
修理の方法
小さな破れ(数ミリ〜1cm程度)
- かけつぎ(織り込み修理)
→ 専門店で行う高度な修理方法。ほとんど跡が残らない。高級スーツ向き。 - 簡易補修(ミシン縫い/手縫い)
→ 生地を合わせて縫う方法。跡は多少残るが、費用を抑えられる。
大きな破れ(数cm以上)
- かけはぎ(専門修理)
→ 元の布地や裏地を使って織り直す。費用は高めだが、仕上がりが自然。 - パッチあて(裏から布を貼る)
→ 見えにくい場所なら有効。ただし外から見える位置には不向き。
裏地の破れ
- 裏地の縫い合わせ
→ 縫い目がほつれた程度なら直しやすい。 - 裏地の交換
→ 大きく破れている場合は、部分交換や総裏の張り替えが必要。
修理にかかる費用の目安
- かけつぎ(小さな穴や破れ):5,000〜10,000円程度
- 大きな破れ(数cm以上)のかけはぎ:10,000〜20,000円以上
- 裏地の補修:3,000〜5,000円程度
- 裏地の総交換:20,000〜30,000円程度
スーツ自体の価格や思い入れを考えて、修理に出すか、新調するか判断すると良いです。
自分で応急処置する方法
- アイロン接着の補修布を裏から当てる(応急処置に有効)。
- 透明な布用接着剤を使って裂けを固定する。
※あくまで一時しのぎで、クリーニングや着用を繰り返すと剥がれやすいです。
修理を依頼する場所
- リフォーム専門店:かけはぎや裏地修理に強い。
- デパートのリフォームカウンター:高級スーツなら安心感あり。
- 街の洋服リフォーム店:簡単な補修や裾・袖の直しと一緒にお願いできる。
再発防止のポイント
- サイズが合っていないスーツを無理に着ない。
- 立ち座りの際に生地を強く引っ張らない。
- 摩耗しやすい箇所は、定期的にチェックする。
- 2着以上をローテーションで着用し、負担を分散させる。
以上、スーツが破れた場合の修理についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。