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スーツに日焼け止めが付いた時の対処法について

スーツ,イメージ

スーツに日焼け止めが付いた場合、油分(紫外線吸収剤や油性成分)+粉末(酸化亜鉛・酸化チタンなどの白い顔料)が混ざって生地に付着するため、普通の水洗いでは落ちにくく、下手にこすると「輪ジミ」や「色落ち」を招きやすいです。

以下で、自宅でできる応急処置からクリーニングでの対応までを、スーツ生地の性質に配慮しながら詳しく解説します。

目次

まずやってはいけないこと

  1. 強くこする
    • 油分が繊維の奥に入り込み、さらに広がって落としにくくなります。
  2. 熱いお湯で洗う
    • 油分が固まって繊維に定着し、取れにくくなります。
  3. 漂白剤を直接付ける
    • ウールや色物のスーツは変色・退色のリスクが非常に高いです。
  4. すぐに水に浸けてしまう
    • スーツは基本的に水洗い不可の素材が多く、型崩れや縮みの原因になります。

応急処置(外出先・帰宅後すぐ)

付着直後(乾く前)

  1. 乾いたティッシュやガーゼで軽く押さえる
    • こすらず、上からポンポンと押して油分と粉を吸い取る。
  2. ベビーパウダーや片栗粉を振る
    • 粉が油分を吸着してくれる。5〜10分置いたらやさしく払う。

乾いてしまった後

  1. スーツブラシで軽く払う
    • 表面の粉成分だけでも先に落とす。
  2. その後、下記の「部分処理」に移行。

自宅でできる部分処理方法(応急対応用)

※これは「その日だけ何とか見た目を整える」ための方法で、完全除去はクリーニング推奨。

  1. 中性洗剤を使った油分分解
    • 台所用中性洗剤(例:キュキュット、ジョイなど)を水で2〜3倍に薄める。
    • 綿棒または清潔なタオルに含ませ、シミ部分の外側から内側に向けて軽く叩く。
    • 別の乾いたタオルで水分を吸い取る。
  2. タオル+水で軽くすすぎ
    • 中性洗剤成分が残ると輪ジミになるので、必ず水を含ませたタオルで軽く叩き取る。
  3. 陰干しで自然乾燥
    • ドライヤーの熱風は油ジミを固定化するためNG。

クリーニングに出す場合のポイント

  • できるだけ早く持って行く(時間が経つほど落ちにくくなる)。
  • 店員に「日焼け止めが付きました」と明確に伝える。
    • 油性汚れ用の溶剤洗浄や特殊シミ抜き処理をしてもらえる。
  • 応急処置で使った洗剤や方法も伝えるとより適切な処理が可能。

生地別の注意点

生地注意ポイント
ウール(多くのスーツ)摩擦や熱に弱い。必ず叩く処理。
ポリエステル混比較的強いが、テカリ防止のためこすらない。
リネン水ジミが出やすいので部分処理後はしっかり水分を取り除く。

再発防止の工夫

  • スプレータイプやジェルタイプの日焼け止めは特に服に付きやすいので、塗布後3〜5分は乾かしてから着る。
  • スーツの襟や袖口に透明の衣類保護スプレー(撥水・撥油タイプ)を事前に吹きかけておく。
  • 夏場は首周りにタオルや薄手ストールを巻いてからスーツを着る。

以上、スーツに日焼け止めが付いた時の対処法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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