スーツに現れる「白い汚れ」にはいくつかの原因があり、原因によって対処法も異なります。
放置すると生地を傷めたりシミが定着することもあるので、早めのケアが大切です。
以下で原因ごとに詳しく解説し、実践的な対処法をまとめます。
目次
白い汚れの主な原因
汗や皮脂の塩分の結晶化
- 夏場や暖房の効いた室内で長時間着用すると、汗に含まれる塩分やミネラルが乾燥し、白い粉状の跡となることがあります。特に脇や背中、襟元に多く見られます。
デオドラント・制汗スプレーの成分
- アルミニウム塩やパウダー成分がスーツの繊維に付着し、白く浮き出ることがあります。黒やネイビーのスーツでは目立ちやすいです。
洗剤や柔軟剤の残留
- クリーニングや自宅洗濯後に十分にすすぎができていないと、洗剤の残りが乾いて白い汚れとなります。
ホコリや繊維くず
- ウールなどの起毛素材は、外気中のホコリや自分の衣類から出た繊維が付着しやすく、白っぽく見えることがあります。
カビや黄変の初期症状
- 湿気や保管環境が悪いと、カビの初期段階で白い粉状の汚れが出ることがあります。放置すると変色や悪臭の原因に。
対処法
汗や皮脂由来の場合
- 応急処置
- 濡れタオルや衣類用のウェットシートで軽く拭き取る。
- ドライヤーの冷風で乾かすとシミが広がりにくい。
- 本格的ケア
- ドライクリーニングに出すのが確実。
- 頻発する場合は、ワイシャツやアンダーウェアで汗を吸収する工夫も有効。
デオドラント跡の場合
- ブラシで軽く払うか、水で湿らせた布でたたき拭き。
- 酢やクエン酸を薄めた溶液(酸性水)で軽く叩くと、アルカリ性成分を中和できる。
洗剤・柔軟剤の残留の場合
- 自宅で洗えるスーツなら「すすぎ多め」で再洗浄。
- クリーニングに出す際は「再仕上げ」を依頼できる場合も。
ホコリや繊維くずの場合
- 洋服ブラシで繊維の流れに沿って払う。
- ガムテープやコロコロよりブラシの方が生地を傷めず自然。
カビの初期の場合
- 日陰の風通しの良い場所でしっかり乾燥させる。
- 白い粉が広範囲なら早急にクリーニングへ。
- 防虫剤や除湿剤を使って保管環境の改善も必要。
予防方法
- 着用後はブラッシングでホコリや汚れを落とす。
- 通気性のあるスーツカバーで保管し、湿気を防ぐ。
- 夏場は 汗取りパッドや 薄手のインナーを活用。
- デオドラントはスーツを着る前に十分乾かす。
まとめ
スーツの白い汚れは、汗の塩分・制汗剤・ホコリ・洗剤残り・カビなど、原因によって性質が異なります。
軽い汚れならブラッシングや水拭きで十分ですが、繰り返す場合や広範囲に出る場合は、プロのクリーニングを活用するのが安心です。
以上、スーツの白い汚れの原因と対処法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。