スーツは高級な衣服でありながら、毎日の着用や環境の影響で劣化しやすいアイテムです。
きちんと手入れをすることで寿命を大幅に延ばし、常に清潔感と美しいシルエットを保つことができます。
以下では日常のケア・クリーニング・保管方法・長持ちさせる工夫まで、詳しく解説します。
目次
着用後の基本ケア
スーツは一度着用しただけでも汗・皮脂・埃を吸収します。
そのため「着たらすぐケア」が大切です。
- ブラッシング
- 馬毛ブラシを使い、肩から下に向かって軽くブラッシングします。
- ホコリや花粉を落とすだけでなく、生地の繊維を整え、通気性も保てます。
- 蒸気によるリフレッシュ
- 家庭用スチーマーやお風呂場の蒸気でシワを軽く伸ばすと◎。
- アイロンを直接かける場合は「あて布必須」。テカリ防止になります。
- 連続着用を避ける
- 同じスーツを2日以上続けて着るのはNG。生地に休ませる時間を与えることで型崩れ防止になります。
- 2～3着をローテーションするのが理想です。
汗・汚れの対処
- ジャケットの裏地の汗
夏場は特に蒸れやすいため、帰宅後に風通しの良い場所で吊るして乾燥させましょう。 - 部分汚れ
食べ物や飲み物をこぼした場合は、乾いたタオルで押さえて吸い取る → 水で湿らせた布で軽くたたく、の順が基本です。 - におい
消臭スプレーを使う際は「繊維を傷めない衣類専用」を選ぶこと。安価な消臭剤は化学成分が残り、生地の劣化を早めることがあります。
クリーニングについて
- 頻度
- 毎回クリーニングに出すのは生地を傷めます。
- 目安は「シーズンに1～2回」または「目に見える汚れ・強いにおいがついたとき」。
- 種類
- ドライクリーニング：一般的。ただし石油系溶剤を使うため頻度が多いと劣化しやすい。
- ウェットクリーニング：汗汚れも落ちやすく、生地に優しい。最近は対応している専門店も増えています。
- クリーニング後の注意
- 店から返ってきたビニールカバーは湿気がこもるので必ず外す。
- 風通しの良い場所で数時間陰干しをしてからクローゼットに収納。
保管方法
- ハンガー選び
- 厚みがあり、肩幅に合った立体的なハンガーを使用。
- ワイヤーハンガーは型崩れの原因になるので避ける。
- 収納場所
- クローゼットはパンパンに詰めず、適度な隙間をあける。
- 防虫剤はスーツの上ではなく「下に置く」のが効果的（空気は下から上に流れるため）。
- シーズンオフの保管
- クリーニング後に収納し、通気性のあるガーメントバッグに入れると虫食い・カビ防止になります。
長持ちさせる工夫
- パンツは2本持ち
- ジャケット1着にパンツ2本のセットを購入すると、摩耗しやすいパンツを交互に履けるため寿命が倍近く伸びます。
- 靴との摩擦に注意
- 裾が靴に引っかかると生地が傷むため、裾上げを正しく行うことも重要。
- 雨の日対策
- 濡れたらタオルで水分を軽く押さえ、直射日光を避けて陰干し。
- 防水スプレーを事前に使っておくのも効果的。
まとめ
「着たらブラッシング＋風通しで休ませる」「クリーニングは最低限」「良いハンガーで保管」という3つを守るだけで、スーツの見た目と寿命が大きく変わります。
以上、スーツの手入れについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
