スーツの夏用と冬用の違いは「見た目」だけではなく、「素材」「織り方」「裏地」「色柄」など、複数の要素で判断することができます。
以下で詳しく整理しますね。
目次
素材の違い
- 夏用スーツ
- 麻(リネン)、シアサッカー、コットン、薄手のウール(トロピカルウールなど)を使用
- 通気性・吸湿性に優れ、軽やかな質感
- 肌に触れるとサラリとした感触
- 冬用スーツ
- フランネルウール、ツイード、厚手のウーステッドなどを使用
- 保温性が高く、見た目にも「温かみ」を感じる質感
- 手触りはふんわり・起毛感がある
織り方の違い
- 夏用:平織り(トロピカル)、メッシュのように隙間のある織り方が多い → 通気性重視
- 冬用:綾織り(ツイル)、起毛したフランネル → 保温性重視
裏地の違い
- 夏用
- 背抜き(背中の裏地を省略)や半裏仕様が多い
- 軽量で涼しく、風通しが良い
- 冬用
- 総裏(全面裏地付き)が一般的
- 保温性が高まり、防風効果もある
色柄の違い
- 夏用
- ライトグレー、ベージュ、ブルーなど明るめの色が多い
- ストライプも細めで軽やかな印象
- 光沢感がある素材も多い
- 冬用
- チャコールグレー、ネイビー、ブラウンなど落ち着いた濃い色が多い
- 千鳥格子やヘリンボーンなど、重厚感のある柄が多い
重さと着心地
- 夏用:持ったときに軽く、着てもさらっとしている
- 冬用:重量感があり、羽織った瞬間に暖かさを感じる
実際の見分け方のポイント
- 生地を触って「薄くてサラリ → 夏用」「厚くてふんわり → 冬用」
- 裏地を確認して「背抜き・半裏 → 夏用」「総裏 → 冬用」
- 色合いで「明るく爽やか → 夏用」「濃く落ち着き → 冬用」
- 織り目をよく見ると「粗く透け感あり → 夏用」「詰まっていて起毛 → 冬用」
まとめ
夏用と冬用のスーツは、素材や織り方だけでなく、色・裏地・着心地など総合的に見分ける必要があります。
- 涼しさ・軽さ重視 → 夏用
- 保温性・重厚感重視 → 冬用
特に裏地と素材感を見れば、初心者でもかなり判別しやすいですよ。
以上、スーツの夏用と冬用の見分け方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。