スーツの「ノークッション」とは、パンツの裾の仕上げスタイルの一つで、立ったときに裾が靴の甲にほとんど触れず、シワ(クッション)ができない状態を指します。
見た目がすっきりしていて、モダンで軽快な印象を与えるため、近年は特に細身のスーツやカジュアル寄りのセットアップで好まれる傾向があります。
以下で詳しく解説します。
目次
ノークッションの特徴
- 裾が短め
裾丈を靴の甲に触れるか触れないか程度に設定し、裾にシワが寄らないようにします。 - すっきりとしたシルエット
脚がまっすぐ見え、スリムな印象を強調できます。 - モダン&軽快な雰囲気
特に細身パンツやテーパードシルエットとの相性が良く、都会的でシャープな印象になります。 - 靴のデザインが映える
ローファーやダービー、モンクストラップなど、足元のデザインを目立たせやすい。
他のクッションスタイルとの比較
スタイル | 裾丈 | 印象 | 主な用途 |
---|---|---|---|
フルクッション | 長めで靴の甲に大きく乗る | クラシックで落ち着いた印象 | 伝統的なビジネススーツ |
ハーフクッション | 甲に軽く触れ、1つ程度のシワ | 標準的・汎用性が高い | フォーマルからカジュアルまで |
ノークッション | 甲にほぼ触れず、シワなし | モダンで軽快 | 細身スーツ、カジュアル寄りの着こなし |
メリット
- 脚長効果が出やすい
- 蒸れにくく、夏場も快適
- 動きやすく、裾が靴に引っかかりにくい
- 足元が清潔感ある印象になる
デメリット・注意点
- 靴下が見えやすく、選び方を間違えるとカジュアル過ぎになる
- 座ったときや歩いたときに裾がさらに上がるため、丈の設定は慎重に
- ビジネスの場ではやや軽すぎる印象になることも(特に保守的な業界では注意)
取り入れるときのコツ
- 靴下は必ず見られる前提で選ぶ
無地や落ち着いた色で統一感を出すか、あえてアクセントにするかを意識する。 - 靴とのバランスを考える
ローファーや細身の革靴なら特に相性が良い。 - シルエットは細身~テーパード推奨
裾幅が太すぎるとノークッションの良さが半減する。 - 季節やTPOに応じて丈を微調整
夏はやや短め、冬は靴下や靴で防寒対策を考える。
以上、スーツのノークッションについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。