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ブロードシャツとは

「ブロードシャツ(Broad Shirt)」とは、ブロードクロス(Broadcloth)と呼ばれる高密度の平織り生地を使って仕立てられたシャツのことです。

滑らかな肌触りと上品な光沢が特徴で、ビジネスシーンからカジュアルスタイルまで幅広く活躍します。

ここでは、ブロードシャツの生地特性や他素材との違い、着こなしのポイントまで詳しく解説します。

目次

ブロードクロスとは

ブロードクロスは、細番手の糸を高密度に平織りした生地です。

表面の織り目が非常に細かく、つるりとした滑らかさが最大の特徴。

肌触りがよく、見た目にも上品な光沢があるため、ドレスシャツやワイシャツの定番素材として古くから愛用されています。

なお、アメリカでは「ポプリン(Poplin)」と呼ばれることが多く、現在のシャツ業界ではブロードとポプリンはほぼ同義として扱われています。

ただし織物の専門的な定義では、ポプリンは「経糸と緯糸の太さ差でできるごく細かな横畝」があると説明されることもあります。

つまり、実用上は同じだが、厳密にはわずかな違いがあると理解しておくとよいでしょう。

ブロード生地の主な特徴

滑らかで光沢のある質感

糸が細く、高密度に織られているため、触れるとしっとりとした滑らかさを感じます。

シルクのような艶があり、清潔感と高級感を演出できます。

適度なハリとコシ

柔らかさの中にもハリがあり、アイロンをかけるとピシッと美しいシルエットを保ちます。

スーツやジャケットの下に着ても形が崩れにくい点が魅力です。

通年で使える快適性

ブロードは薄手ながらも丈夫で、通気性と保温性のバランスが良く、季節を問わず着用しやすい素材です。

春夏はさらりと快適に、秋冬はインナーとしても重ねやすいのが特徴です。

他のシャツ生地との違い

生地名特徴印象・用途
ブロード(Broadcloth)高密度・平織り。滑らかで光沢があり上品。ビジネス・フォーマル向け
オックスフォード(Oxford)太めの糸を使ったざっくりとした織り。やや厚手で肌離れが良い。カジュアル・スマートカジュアル
ツイル(Twill)綾織りで斜めの畝がある。しなやかでシワになりにくい。ビジネスカジュアル向け
リネン(Linen)通気性に優れ、清涼感があるがシワが出やすい。夏のカジュアルシャツ

この比較からもわかるように、ブロードは最もフォーマルでクリーンな印象を与える生地です。

ブロードシャツの代表的なスタイル

ビジネスシャツ

ブロード生地は、王道のワイシャツ素材として定番中の定番です。

白やサックスブルーなどの淡い色が中心で、ネクタイとの相性が非常に良く、スーツスタイルを引き締めます。

カジュアルシャツ

近年では、オーバーサイズやノーカラー(バンドカラー)のブロードシャツも人気。

上品な生地をゆるく羽織ることで、「抜け感」と「清潔感」を両立させたコーデが楽しめます。

ブロードシャツの着こなし・お手入れポイント

  • アイロンやスチームでシワを整える
     平織り生地はシワが出やすいので、乾いたあとに軽くプレスすると格段に見映えが良くなります。
  • ビジネスでは定番色をチョイス
     白・サックスブルー・淡いピンクなど、清潔感のある色合いが鉄板です。
  • カジュアルにはオーバーサイズで抜け感を演出
     ブロードの光沢が上品さを保ちつつ、リラックスした雰囲気に仕上がります。

まとめ

  • ブロードシャツとは:高密度に織られたブロードクロスを使った滑らかなシャツ。
  • 特徴:光沢・上品さ・清潔感。ビジネスにもカジュアルにも使える万能素材。
  • 他生地との違い:オックスフォードはカジュアル、ツイルは柔らかく耐シワ性、リネンは清涼感重視。
  • 注意点:シワになりやすいので、アイロンケアを習慣に。

ブロードシャツは、「清潔感と上品さを両立した万能シャツ」。

スーツの下にも、休日の羽織りにも使える、最も汎用性の高い一枚です。

以上、ブロードシャツについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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