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ワイシャツの号数について

ビジネスシーンで欠かせないワイシャツ。そのサイズ表記にある「39-82」や「40-84」といった数字の意味を、正確に理解していますか?

これは一般に“号数”と呼ばれますが、厳密には首回りの長さ(ネックサイズ)を示す数字です。

本記事では、号数の意味から正しい測り方、裄丈との関係までを体系的に解説します。

目次

「号数」とは?実は首回りサイズのこと

ワイシャツのサイズ表記は、「首回り(cm)−裄丈(cm)」 の形で示されます。

たとえば「39-82」とあれば、

  • 39 … 首回り39cm(=号数)
  • 82 … 裄丈82cm(背中心から肩・腕を通って袖口までの長さ)

この「39」が俗に言う“39号”にあたります。

ただし業界的には“号数”よりも「首回りサイズ」と呼ぶのが一般的です。

首回りサイズ(号数)の目安表

首回り(号数)首回りの長さ
37cm細身〜小柄体型向け
38cmやや細身
39cm標準体型
40cm標準〜ややがっしり
41cmやや大柄
42cm大柄体型
43cm以上がっしり・首が太めの方向け

※ 海外製シャツではインチ表記(例:15½インチ=約39.5cm)が用いられることもあります。

裄丈との関係

ワイシャツ選びで重要なのが、もうひとつの数字「裄丈」。

裄丈とは、背中の首付け根の中心から肩を通り、袖口までの長さのこと。

短すぎると腕を上げたときに袖が上がり、長すぎると手の甲を覆ってしまいます。

おおよその目安は以下の通りです。

身長裄丈の目安
165cm前後約78cm
170cm前後約80〜82cm
175cm前後約82〜84cm
180cm前後約84〜86cm

例:身長170cm・首回り39cmの人なら、「39-82」が標準的サイズ。

他にもチェックすべきサイズ要素

号数と裄丈だけでなく、以下の寸法バランスも重要です。

  • 肩幅:肩のラインに自然に縫い目がくるか。ずれていると不格好に見える。
  • 胸囲・胴回り:細身(スリムフィット)・標準(レギュラー)などシルエットの違いを確認。
    目安として、胴回りに対して+8〜12cmでスリム、+12〜16cmで標準。
  • 着丈:タックイン派は長め(75〜80cm)、カジュアルに着出すなら短めでも可。
    かがんでも背中が出ない長さを目安に選ぶのが基本です。

海外サイズとの換算表

日本(cm)アメリカ(inch)イギリス(inch)欧州(EU表記)
3714½14½37〜38
38151538〜39
3915½15½39〜40
4015¾〜161640〜41
4116(実務上はこの表記が一般的)1641〜42
4216½16½42〜43

※ 厳密換算は「cm ÷ 2.54」。ブランドによって丸め方に差があります。

正しい採寸方法

自分に合う号数を知るには、首の根元(喉仏のすぐ下)を一周測るのが基本です。

メジャーをぴったり当て、指1本分(約1cm)の余裕を加えた数値が理想的なサイズ。

例:実際の首回りが38cm → ワイシャツは39cm(39号)を選ぶと快適。

ネクタイをきつく締める人や厚めのタイを好む人は、+1.5〜2cmまで余裕を見ても良いでしょう。

体型記号(Y体・A体・AB体・B体)について

同じ号数でも、シルエットによって仕立て寸法は大きく異なります。

記号特徴
Y体細身。ウエストを絞ったシャープなライン。
A体標準体型向け。もっとも一般的。
AB体ややゆったり。胸や肩がしっかりした方向け。
B体ゆったりめ。胴囲が広めの設計。
E体などブランド独自のゆとり拡張サイズも存在。

※ 記号の寸法設定はブランドにより異なります。

きれいに見えるサイズの選び方

  • 襟:首に沿うが、指1本が入る程度のゆとり
  • 肩:肩線が肩の付け根に自然に合う
  • 袖:腕を下ろしたとき手首のくるぶしが隠れる長さ
  • 胸・胴回り:体に沿いながら、動作時に突っ張らない程度

首回りが合っていないと、どれほど良いシャツでも印象を損ねます。

“首で合わせ、シルエットで選ぶ” これがプロが勧める基本です。

まとめ

項目内容
号数の意味首回りサイズ(cm)を指す
表記例「首回り−裄丈」(例:39-82)
採寸のコツ首回り+1cmを目安に。厚めのタイなら+1.5〜2cm
裄丈の目安身長170cm→約82cm、175cm→約84cm
注意点ブランド・体型記号によって寸法差がある

以上、ワイシャツの号数についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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