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葬式の際のネクタイの締め方について

葬式,イメージ

葬儀・告別式は、故人への敬意を表す場です。

そのため、服装やネクタイの結び方ひとつにも「控えめ」「整然」「清潔」という意識が求められます。

ここでは、葬式にふさわしいネクタイの選び方と結び方、そして注意すべきポイントに沿って丁寧に解説します。

目次

ネクタイの基本マナー

色と素材の選び方

  • 黒の無地が原則。
    柄入り・ストライプ・織柄入りは避けましょう。派手なデザインや光沢の強い生地は「慶事」向けと見なされます。
  • 素材はマットな質感が理想。
    シルクでも光沢を抑えたタイプなら問題ありません。マット加工されたポリエステルも一般的です。
    → 「ツヤを抑え、沈んだ黒」を意識するのがポイントです。

最もふさわしい結び方:「プレーンノット」

葬式で最も格式を保てる結び方は、プレーンノット(シンプルノット)です。

結び目が小さく整い、控えめで清潔な印象を与えます。

プレーンノットの手順

  1. 太い方を右、細い方を左にして、太い方をやや長く取ります。
  2. 太い方を細い方の上に交差させる。
  3. 太い方を下から首元の輪の内側に通す。
  4. 前に垂れた輪に上から通す。
  5. 結び目を指で整えながら上に引き上げ、襟元にぴったりと密着させます。

ポイント

  • 結び目は左右対称に整える。
  • 結び目の下にくぼみ(ディンプル)は作らない。
    → ディンプルは「華やかさ」を演出するもので、弔事には不向きです。

避けたい結び方・マナー違反

  • ウィンザーノット(ダブルノット)など、結び目が大きく立体的なものは避けましょう。
    → 自信や威厳を強調する印象があり、葬儀には不釣り合いです。
    小さく控えめに結べる自信がない場合は、プレーンノット一択で問題ありません。
  • 緩んだネクタイや曲がった結び目は不敬と見なされることがあります。
    → 襟元までしっかり締め、乱れのない印象を心がけましょう。
  • ネクタイピンは使用しない。
    光沢のある金属が目立つため、基本的にNGです。やむを得ない場合でも、光沢を抑えた小ぶりなものを選ぶのがマナーです。

シャツ・スーツとの調和

アイテム推奨スタイル
スーツ黒の礼服(準礼服・略礼服)
シャツ白無地・レギュラーカラー・ノーボタンダウン
ネクタイ黒無地・マット素材・プレーンノット
靴下黒の無地
黒のプレーントゥ(ストレートチップも可)

シャツは清潔感を最重視。

アイロンをかけ、シワを残さないこと。

また、式中は上着を脱がないのが礼儀です。

ネクタイの長さと整え方

  • ネクタイの先端は、ベルトの中央または少し上が適切です。
  • 長すぎても短すぎても、だらしない印象を与えます。
  • 結び目のラインと襟の形をまっすぐに保ち、全体を「静かで整った印象」に仕上げましょう。

立場別の細かな配慮

  • 喪主・遺族の場合
    より控えめな印象を重視。光沢を完全に排除した黒ネクタイを使用し、結び目も小さく端正に整えましょう。
  • 参列者(友人・知人)の場合
    一般的なプレーンノットで問題ありません。服装全体の清潔さ・整い具合が最も重要視されます。

最終チェックリスト

  • ネクタイは黒無地・マット素材
  • プレーンノットで小さく整える
  • ディンプルを作らない
  • ネクタイピンなし(原則)
  • 襟元までしっかり締める
  • シワ・汚れなしの清潔な状態

まとめ

葬式の装いは「派手さを控え、心を正す」ことが本質です。

ネクタイはその象徴的なアイテムであり、黒無地・マット素材・プレーンノット・ディンプルなしという基本を守れば、遺族や参列者に誠実な印象を与えます。

細部まで整えることが、故人への最大の敬意の表れとなります。

以上、葬式の際のネクタイの締め方についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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