ビジネスやフォーマルな場面で印象を左右するのが「ワイシャツのサイズ感」。
首元のフィット感や袖丈の長さが少し違うだけで、見た目の印象も着心地も大きく変わります。
ここでは、各部位の正しい測り方から体型別の選び方まで、プロの視点で詳しく解説します。
ワイシャツのサイズを決める3つの要素
ワイシャツのサイズは主に以下の3項目で構成されます。
- 首回り(ネックサイズ)
- 裄丈(ゆきたけ)
- 胴回り(胸囲・ウエスト)
ビジネスシャツ専門店では「首回り × 裄丈」で表記されることが多く(例:39-82)、量販店やカジュアルブランドでは「S・M・L」などの表記のみの場合もあります。
各部位の正しい測り方と目安
首回り(ネック)
首の付け根で一番太い部分にメジャーを水平に当て、指1〜2本分(約1.5〜2cm)のゆとりを加えます。
ネクタイを締めても苦しくならず、かつ隙間ができすぎないのが理想です。
例:実寸38cmの場合 → シャツサイズは39〜40cmが目安。
裄丈(ゆき丈)
首の後ろの突起(第7頸椎)から、肩を通り、腕を軽く曲げた状態で手首のくるぶしまでを測ります。
ジャケット着用時、カフスが1〜2cmほど見える長さがバランスの良い印象を与えます。
身長170cm前後の日本人男性であれば、80〜84cm程度が目安です。
胸囲・胴回り
胸囲は脇の下を通る最も厚い部分を、ウエストはおへその少し上あたりを水平に測定します。
・スリムフィット:体に沿うラインで、シャープな印象。
・レギュラーフィット:指2〜3本分の余裕を持たせ、快適性を重視。
着丈・肩幅
- 着丈:襟の下から裾までを測定。お尻が隠れる程度が理想で、パンツにインしても出にくい長さが◎。
- 肩幅:左右の肩先(骨の位置)を結んだ距離。肩線が肩の骨と一致していることが重要です。
フィット感の種類と選び方
| フィットタイプ | 特徴 | 向いている体型・シーン |
|---|---|---|
| スリムフィット | 胴回りが絞られ、シャープな印象 | 細身・スタイリッシュに見せたい人 |
| レギュラーフィット | 標準的なゆとり | 標準体型・長時間の着用向き |
| リラックスフィット | ゆったりして動きやすい | 体格が大きめ・カジュアル用途 |
ビジネスでは「スリム〜レギュラー」が定番。
ただし、着心地を優先したい場合は、少しゆとりを持たせたサイズを選びましょう。
体型別・サイズ選びのポイント
標準体型
首回りと裄丈を基準に選んで問題ありません。
着丈が短すぎるとタックアウトしやすいので注意。
胸板が厚い・筋肉質
胸囲や肩幅を優先して選びましょう。
スリムフィットでは背中や肩が突っ張りやすいため、「ややゆったり」またはオーダー検討が◎。
お腹が出ている
首回りを基準にするとウエストがきつくなりがち。
「胴回りゆったりタイプ」や「コンフォートフィット」を選ぶと自然です。
試着時のチェックポイント
- 首回り:指1本が入る程度の余裕があるか。
- 肩線:肩の骨と縫い目がぴったり合っているか。
- 袖丈:腕を下ろしたときに親指の付け根あたりまで届くか。
- 胴回り:ボタンが引っ張られていないか、シワが寄っていないか。
- 裾丈:動いてもシャツがパンツから出にくい長さか。
ブランドや国ごとのサイズ感の違い
- 日本ブランド(例:鎌倉シャツ、青山など)
→ 日本人体型に合わせ、着丈はやや短めで全体的にコンパクト。 - 欧米ブランド(例:Brooks Brothers, Ralph Lauren)
→ 肩幅が広く、着丈も長めの設計。首回りはインチ表記(例:15½など)が多い。 - イタリアブランド(例:Canali, Zegna)
→ ドレスラインはタイトでウエストシェイプが強い傾向があります。
ただし近年はリラックスフィットモデルも増えています。
サイズ選びに迷ったときの考え方
既製シャツを選ぶときは「首回り」だけでなく、肩と胸まわりのフィット感を優先すると失敗が少なくなります。
より完璧なサイズ感を求めるなら、パターンオーダーやフルオーダーを検討するのもおすすめです。
体型補正や姿勢のクセまで反映できるため、着心地と見た目の両方が格段にアップします。
理想的なサイズのまとめ
| 項目 | 適正の目安 |
|---|---|
| 首回り | 実寸+1.5〜2cm(指1〜2本分) |
| 裄丈 | 腕を軽く曲げて手首まで届く |
| 胴回り | 引っ張られず体に沿う程度 |
| 肩幅 | 肩の骨と縫い目が一致 |
| 着丈 | お尻を覆う長さで、動いても出にくい |
正しいサイズ選びは「見た目」と「快適さ」の両立です。
首・肩・袖の3点を中心に、自分の体型に合ったサイズを知ることで、
ビジネスでもプライベートでも清潔感と信頼感を演出できます。
以上、ワイシャツの適正サイズについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
