「スーツを着る」を英語にする場合、直訳は単純そうに見えても、実は状況やニュアンスによって表現が変わります。
ここでは、日常会話・ビジネス英語・フォーマルな文章などでの使い分けを、文法や例文も交えて詳しく解説します。
目次
直訳に近い基本表現
wear a suit
- 最も一般的でニュートラルな表現
- 「スーツを着ている状態」や「スーツを着る習慣」を表す
- 「着る」というよりは「身につけている」のニュアンス
例文
- I wear a suit to work every day.
(私は毎日スーツを着て出勤します) - He is wearing a suit today.
(彼は今日スーツを着ています)
ポイント
- 現在形 (wear) → 習慣や一般的事実
- 進行形 (be wearing) → 今まさに着ている状態を描写
put on a suit
- 「スーツを着る」という行為の動作そのものを指す
- 着替える瞬間や着始める動作を強調
例文
- He put on a suit for the interview.
(彼は面接のためにスーツを着た) - I’m going to put on a suit now.
(これからスーツに着替えます)
ポイント
- 「着ている状態」ではなく「着る動作」を強調する時に使う
シーン別の自然な言い換え
get dressed in a suit
- 「スーツに着替える」というやや丁寧な表現
- フォーマルな文脈や書き言葉でも自然
例文
- He got dressed in a suit before the ceremony.
(式典の前にスーツに着替えた)
dress up in a suit
- 「おしゃれのためにスーツを着る」というニュアンス
- パーティーや特別な日の装いに使う
例文
- She dressed up in a suit for the formal dinner.
(彼女はフォーマルディナーのためにスーツ姿で着飾った)
be in a suit
- 「スーツ姿でいる」
- 状態を短く表現する口語的な言い回し
例文
- Everyone at the meeting was in a suit.
(会議では全員がスーツ姿だった)
ニュアンスまとめ表
英語表現 | 主な意味 | ニュアンス | 例文の場面 |
---|---|---|---|
wear a suit | スーツを着ている状態 | 一般的・習慣 | 普段の服装を説明する時 |
put on a suit | スーツを着る動作 | 着替えの瞬間 | 出かける直前の行為 |
get dressed in a suit | スーツに着替える | 丁寧・説明的 | セレモニーやフォーマルな文章 |
dress up in a suit | 特別にスーツを着る | おしゃれ・特別感 | パーティー、結婚式 |
be in a suit | スーツ姿でいる | カジュアル | 状態を簡潔に言う時 |
ビジネス英語での使い方
ビジネスの文脈では、wear a suit が最も安全で汎用的です。
ただし、「今日はカジュアルデーなのでスーツは着ない」などの文脈では以下のようになります。
- I usually wear a suit, but today is casual Friday.
(普段はスーツですが、今日はカジュアルフライデーです)
また、「スーツを着て出勤する」という動作を強調したいなら put on a suit for work と言えます。
ネイティブ的な細かい使い分け
- wear は「すでに着ている」または「習慣」
- put on は「着る瞬間」
- in a suit は「服装の状態を表す」
- 特別な行事やおしゃれ感を出す時は dress up が自然
以上、スーツを着るは英語でなんというのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。