スーツにノーネクタイを合わせるスタイルは、ここ10年ほどでかなり浸透してきました。
特にクールビズやリモートワーク後のビジネスカジュアルの流れもあり、TPOを押さえておけば「だらしなく見えない」「洗練された」印象を演出できます。
以下で詳しく解説します。
目次
ノーネクタイが許されるシーン
- クールビズ期間(日本特有)
官公庁や大手企業でも導入されているため、6〜9月頃は一般的に許容されます。 - カジュアル志向の業界
IT、広告、ベンチャー、クリエイティブ職などは通年ノーネクタイOKなケースも多いです。 - 立食パーティー・懇親会
ネクタイを外した軽快な装いが歓迎される場もあります。 - フォーマルな場は避ける
結婚式や公式会議、大切な商談では基本的にネクタイ必須。ノーネクタイはマナー違反と捉えられることもあります。
シャツ選びのポイント
ノーネクタイの場合、首元が目立つため、シャツが最重要。
- 襟型
- ボタンダウン:最もノーネクタイに適した定番。襟が立ち、だらしなくならない。
- ホリゾンタル/カッタウェイ:襟が大きく開くため、ノーネクタイでもドレッシーに見える。
- レギュラーカラー:ノーネクタイだとやや寂しい印象。ジャケットを羽織るなら可。
- 素材と色
- 白無地は清潔感が出るが単調になりがち。
- 淡いブルーやストライプは柔らかさと爽やかさを演出。
- リネンやオックスフォード素材は季節感・カジュアル感を演出。
ジャケット・スーツの工夫
ネクタイがない分、スーツやジャケットに工夫を加えると全体のバランスが取れます。
- 色味:濃紺・グレーは落ち着きがあり無難。明るめベージュやライトグレーは夏向き。
- シルエット:スリムフィットが◎。ゆるいシルエットだとだらしなく見えやすい。
- 素材:ウールよりも、コットン・リネン混・ジャージー素材が相性よし。
- Vゾーン:ノーネクタイで空く胸元にポケットチーフを挿すと洒落感が増す。
小物・着こなしのテクニック
- 第一ボタンは開ける:基本的には一つ外す。二つ外すとリゾート感が出すぎるので注意。
- 腕時計・ベルト・靴の統一感:ノーネクタイの軽さを補うため、革小物はきちんと揃える。
- 靴:ストレートチップやプレーントゥだと堅すぎるので、ローファーやダブルモンクが相性◎。
- インナー活用:クールビズ時はシャツの下にVネックやUネックのアンダーシャツを入れて清潔感を保つ。
よくある失敗例
- ヨレヨレのシャツ:アイロンが甘いと一気に「だらしない」印象になる。
- 襟の開き方が中途半端:レギュラーカラーで第一ボタンだけ開けると「着崩し」に見える。
- 場違いなカジュアル化:ノーネクタイでも「きちんと感」を意識すること。デニムやスニーカーを入れるなら業界や場を選ぶ。
おすすめのコーデ例
- 王道スタイル
ネイビースーツ × 白のボタンダウンシャツ × ブラックローファー - 夏の爽やかスタイル
ライトグレースーツ × サックスブルーのカッタウェイシャツ × ブラウンのダブルモンク - ビジネスカジュアル寄り
ネイビージャケット × ストライプシャツ × ベージュチノ × ブラウンレザーシューズ
まとめ
スーツのノーネクタイスタイルは、清潔感と首元の収まりを意識することが最大のポイントです。
「襟型の工夫」「シャツの清潔感」「ジャケットの素材感や小物バランス」を押さえれば、ネクタイを外しても十分スマートに見せることができます。
以上、スーツのノーネクタイの着こなしについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。