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ジャケットのフラップについて

スーツ,イメージ

ジャケットを見たとき、腰のポケット部分に“ひらり”と布がかぶさっているのを見たことはありませんか?

この部分こそが 「フラップ(Flap)」 と呼ばれるディテールです。

実はこのフラップ、単なる装飾ではなく、スーツの印象・フォーマル度・歴史的背景まで左右する、とても奥深いパーツ。

本記事では、

  • フラップとは何か
  • 種類と意味の違い
  • 歴史的な誕生背景
  • 出す/しまうはどちらが正解?
  • ビジネス・フォーマル・カジュアルでの使い分け

までを、スーツ初心者にも分かりやすく、しかし専門性ある視点でじっくり解説します。

目次

フラップとは?ジャケットの印象を左右する小さなパーツ

フラップとは、ジャケットの腰ポケットに取り付けられた“ふた”のような布片のこと。

もともとは、屋外で着られていたジャケットに雨やホコリが入るのを防ぐために作られた、実用的なパーツでした。

しかし現在では、

  • スーツのデザイン
  • 格式(フォーマル度)
  • スタイルの見え方

といったファッション要素としての役割も大きくなっています。

ポケットは小さなディテールですが、スーツの印象を大きく左右する重要ポイントなのです。

フラップの種類と意味を理解しよう

フラップは形や付け方によって複数の種類が存在し、それぞれに歴史と機能があります。

標準フラップ(クラシックフラップ)

もっとも一般的で、ビジネススーツの基本となるタイプ。

特徴

  • まっすぐな長方形
  • 見た目が落ち着いていて安心感がある
  • 迷ったらこの仕様を選べば間違いない

もっとも“スーツらしい”王道ポケットです。

スラントフラップ(ハッキングポケット)

ポケットが斜めに傾いたタイプ。

英国の乗馬文化に由来し、馬上で手を入れやすいように作られたと言われています。

こんな印象を与える

  • シャープでスタイリッシュ
  • 体の縦ラインを強調し、細く見せる
  • 英国調の重厚さとクラシックさ

ビジネスでも「少しこだわりのあるスーツ」に仕上がります。

チケットポケット付きフラップ

メインポケットの上に小さなフラップポケットが追加された仕様。

これは英国のカントリーウェアがルーツで、もともとは通行料や小銭を入れるポケットとして使われていました。

のちに鉄道通勤が広まると チケットを入れるポケット として発展し、現在のスーツでも英国スタイルを象徴するディテールとして残っています。

特徴

  • 高級感・クラシック感が強い
  • 英国スーツ好きに人気
  • デザインに立体感が生まれる

パッチフラップ(パッチポケット × フラップ)

パッチポケット(外付けポケット)にフラップが付いたタイプ。

印象

  • カジュアルでスポーティ
  • ジャケパンスタイルに相性が良い
  • リラックス感が強い

ビジネスカジュアル寄りのジャケットに多い仕様です。

フラップは“出す”のが正解?それとも“しまう”?

実はこのテーマ、非常に奥が深い話です。

本来のクラシックルール

歴史的には、

  • 屋外ではフラップを出す(雨・砂埃を防ぐ)
  • 屋内ではしまう(ジェットポケット風=よりフォーマルに見せる)

という“建前のルール”が存在していました。

現代ではどうか?

ほとんどの人が 「フラップを出したまま」 で着用しています。

そもそもポケットの形状が、出す前提で仕立てられているスーツが多く、しまうと形崩れの原因にもなるためです。

結論:現代では「出したまま」が基本でOK。
しまうのは、フォーマルな場でスッキリ見せたい時などの“演出”として使う程度。

フラップの有無がフォーマル度を左右する

スーツのポケットは、仕様によってフォーマル度が変わります。

フォーマル度の順は以下の通り。

低い ← カジュアル|フォーマル → 高い

  1. パッチポケット(もっともカジュアル)
  2. フラップ付きポケット(ビジネスの標準)
  3. ジェット(両玉縁)ポケット(もっともフォーマル)

タキシードのポケットが“フラップなし”なのはこのためで、ジェットポケットがもっともドレッシーな仕様とされています。

フラップのサイズや形で変わる“印象の差”

フラップは大きさや幅でも印象が変わります。

ワイドフラップ(幅広)

  • 存在感がある
  • 英国的で重厚
  • 男らしく見える

ナローフラップ(幅狭)

  • スタイリッシュ
  • 軽快でモダン
  • イタリア系スーツに多い

ここは厳密なルールではなく “印象の傾向” として覚えておくと良いでしょう。

シーン別|どんなポケット仕様を選ぶべき?

ビジネス

  • 基本は 標準フラップ
  • スラントフラップでシャープさを演出するのもアリ

フォーマル

  • ジェットポケット(フラップなし) が最適
  • 手持ちのスーツにフラップがある場合は、軽くしまうとフォーマル寄りの雰囲気になる

カジュアル / ジャケパン

  • パッチポケット
  • パッチフラップなど立体的で軽快な仕様

まとめ:フラップは“スーツらしさ”を決める重要ディテール

フラップはとても小さなパーツですが、

  • 歴史
  • 伝統的なマナー
  • 見た目のフォーマル度
  • スタイルアップ効果
  • デザインの世界観

といった要素を大きく左右する、奥深い存在です。

スーツを選ぶとき、「フラップはどんな意味があるか?」「この仕様はどんな印象になるか?」を知っているだけで、選択の質が一段と上がります。

以上、ジャケットのフラップについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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