ワイシャツに黒い斑点やほこりのような白い粉が付いていたら、それは「カビ」の可能性があります。
カビは一度増えると繊維の奥に根を張り、見た目以上にダメージが進んでいることも珍しくありません。
ここでは、家庭で安全にできる除去方法から、失敗しない漂白の使い分け、再発防止までを徹底的に解説します。
なぜワイシャツにカビが生えるのか?
カビが発生するのは、以下の3要素が揃ったときです。
- 湿気(乾ききっていない洗濯物や高湿度のクローゼット)
- 汚れ(汗・皮脂・皮膚の常在菌などの有機汚れ)
- 通気不足(密閉された収納環境)
ワイシャツは汗を吸いやすく、綿が主素材で湿気を含むため、条件が揃いやすい衣類の代表格です。
カビが生えたワイシャツを処理する前の準備
屋外でカビの付着を払い落とす
カビを濡らす前に、まず外で軽くブラッシングして胞子を落とします。
室内で行うと胞子が周囲に飛散し、別の衣類や壁に付着する恐れがあります。
洗濯表示と素材を確認する
- 綿・ポリエステル混紡:家庭での漂白処理が可能
- シルク・ウール混紡、生地の薄い高級シャツ:漂白でダメージを受けやすいため、クリーニングに出すのが安全
家庭でのカビ除去のメイン手順:酸素系漂白剤を使う
ワイシャツのカビ除去の基本は、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)でのつけ置きです。
用意するもの
- 酸素系漂白剤(粉末タイプが最も効果的)
- バケツや桶
- 洗濯表示が許す範囲で温かい水(例:40℃前後)
手順
- バケツに40℃前後の温水を入れる
- 表示どおりの量の酸素系漂白剤を溶かす
- ワイシャツを1時間以上(30分〜2時間を目安)つけ置き
- その後いつもどおり洗濯機で洗う
- 乾燥は必ず風通しの良い場所 or 天日干しで完全に乾かす
※ 色柄物の場合は、目立たない部分でテストを行ってください。
落ちにくい黒カビには「部分ケア」を追加
深く根付いたカビは、つけ置きだけでは色素が残ることがあります。
その際は以下のいずれかを行います。
重曹ペーストによるプレ処理
- 重曹+水でペーストを作る
- カビ部分に塗り、10〜20分置いてから洗う
重曹は皮脂・汗汚れを分解する作用があり、漂白前の“下処理”に有効です。
酸素系漂白剤をやや濃いめに溶いた液で局所的にもみ洗い
広範囲につけ置きをする前に部分的に処理すると、除去率が上がります。
それでも取れない場合の最終手段:白シャツ限定で塩素系漂白剤
塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)は強力ですが、生地を傷め、黄ばみの原因にもなるため最終手段です。
使用時の注意
- 白いワイシャツ以外には使わない(色柄は100%NG)
- 必ず商品ラベルどおりの希釈・時間を守る
- 長時間つけない(数分以内が目安)
- その後しっかりすすぐ
シルク・ウール・高級素材には絶対に使用しないでください。
家庭で落ちない場合は、無理せずクリーニングへ
以下のケースは家庭では落ちにくく、生地を傷める可能性が高いです。
- 黒カビが広範囲に広がっている
- 長期間放置して繊維の奥まで根が入り込んでいる
- デリケート素材や形状記憶シャツ
- 表面が取れても「黒い点」が色素沈着として残るケース
クリーニング店では、専用の除菌剤・溶剤・高温スチームを使い、家庭では落ちないカビにも対応できます。
カビの再発を防ぐための決定的ポイント
洗濯後はすぐに干す
30分でも放置すると菌が増えることがあります。
洗ったらすぐ干すのが鉄則。
部屋干し時は「風」と「除湿」のセットが必須
- サーキュレーター
- 除湿機
- エアコンのドライ
これらを併用すると乾燥が早まり、カビの繁殖を防ぎます。
乾いた後は“さらに1〜2時間”風を当ててから収納
表面が乾いていても内部が湿っていることがあります。
しっかり乾燥させるほど再発リスクが下がります。
クローゼットの湿度管理
- 除湿剤
- 防カビ剤
- 定期的な換気
湿度60%を超えるとカビが急増するため、環境改善は効果絶大です。
完全に消えない黒点は「色素沈着」の可能性あり
カビそのものは死滅していても、色素だけ繊維に残ることがあり、漂白しても完全に消えない場合があります。
この場合は、
- クリーニング店での特殊処理
- それでもダメなら“部屋着”としての再活用
を検討するのが現実的です。
まとめ
ワイシャツにカビが生えたら、外で払い落とす → 酸素系漂白剤でつけ置き → 完全乾燥が基本の流れです。
落ちない場合は、
- 重曹ペーストでのプレ処理
- 最終手段としての塩素系漂白剤(白シャツ限定)
- デリケート素材はクリーニングへ
を使い分けることで、ほとんどのケースに対応できます。
以上、ワイシャツにカビが生えた場合の対処法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
