ワイシャツを手洗いした後、「どうやって脱水すればいいのか」「シワにならないコツはあるのか」と悩む方は多いですよね。
ここでは、クリーニングの現場でも実践されている正しい脱水方法と乾かし方を、家庭で再現できる手順で詳しく解説します。
目次
洗った直後にやるべきこと:ねじらず“自然落水”
洗い終わったワイシャツは、すぐに強く絞らずに両手で持ち上げて軽く水を切るのがポイントです。
無理にねじると、生地がヨレて襟や袖が変形する原因になります。まずは自然に水が滴る程度まで待ちましょう。
タオルドライでやさしく脱水する
ワイシャツの脱水で最もおすすめなのがタオルドライです。
以下の手順で行うと、生地を傷めずに余分な水分を除去できます。
タオルドライのやり方
- 大判のバスタオルを平らな場所に広げる。
- 洗ったワイシャツを広げて乗せ、全体を包み込むようにタオルで巻く。
- 手のひらで軽く押しながら水分を吸い取る(踏まない・強く押しすぎない)。
この方法なら、繊維を痛めずに水気をしっかり吸収できます。
目安として、全体の水分がかなり減り“しっとり”程度まで乾けばOKです。
洗濯機で短時間だけ脱水する場合
「タオルドライだけでは心配」「乾くまでに時間がかかる」という場合は、洗濯機の脱水を併用しても大丈夫です。
ただし、以下の条件を守ることが大切です。
洗濯機脱水のコツ
- 洗濯ネットに入れる(襟や袖の傷み防止)
- 弱またはソフトコースを選択
- 1分以内を目安に脱水(設定できない場合は最短コースでOK)
- 終了後すぐに取り出す(放置するとシワが定着)
特に綿100%のシャツはシワになりやすいため、短時間で即取り出すことが重要です。
ポリエステル混紡のワイシャツでも、長時間の高速脱水は避けましょう。
脱水後の整形:干す前のひと手間が決め手
脱水が終わったら、すぐに形を整えます。
ここでの“数十秒の作業”が、アイロンがけの手間を大きく減らします。
整形のポイント
- 襟を立てて形を整える
- 前立て(ボタン部分)を軽く引っ張る
- 袖を軽く叩いてシワを伸ばす
- 上2つのボタンを留めて干す(前立てがまっすぐ乾く)
理想的な干し方:風通し+陰干しが基本
- 肩幅に合った厚みのあるハンガーを使用(針金ハンガーは型崩れの原因)
- 風通しのよい日陰で自然乾燥
- 白いワイシャツは日なた短時間→仕上げは陰干し(黄ばみ防止)
乾きにくい季節は、扇風機やサーキュレーターを当てて風を循環させると早く乾きます。
仕上げのスチームでシワをリセット
半乾きの状態で衣類スチーマーやアイロンのスチーム機能を使うと、形態安定シャツならほぼノーアイロンに仕上がります。
注意点
- スチームは10〜20cm離して短時間で移動しながら当てる
- 襟や前立てなどの接着芯が入っている部分には高温スチームを当てすぎない
やってはいけない脱水方法
| NG行為 | 理由 |
|---|---|
| 強くねじる | 型崩れ・ヨレ・生地ダメージの原因 |
| 長時間脱水 | シワが定着してアイロンでも取れにくくなる |
| 脱水後に放置 | 生乾き臭・黄ばみの原因 |
| 高温乾燥機 | 縮み・テカリ・ボタン変形を引き起こす |
まとめ:美しい仕上がりのための理想ステップ
- 手洗い後、自然に水を切る
- タオルドライでやさしく吸水
- ネットに入れて洗濯機で1分以内脱水(またはタオルドライのみ)
- すぐに取り出して形を整える
- 陰干し+風を当てて乾燥
- 半乾きでスチーム仕上げ
この手順を守るだけで、シワ・型崩れ・黄ばみを防ぎながら、長く美しいワイシャツの状態を保つことができます。
以上、手洗いしたワイシャツの脱水方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
