ネクタイにスチームアイロンをかけるのは、基本的には「慎重に行えば可能」ですが、素材や仕立てによっては型崩れやシミの原因になるため注意が必要です。
詳しく解説します。
目次
ネクタイの素材とスチームの影響
- シルク(絹)
- ネクタイに最も多い素材。
- シルクは熱や水分に弱いため、スチームを直接当てると輪ジミができたり、光沢を失うことがあります。
- 特に高温スチームを至近距離でかけるのはNG。
- ポリエステルなどの合成繊維
- 耐久性が高く、シルクよりはスチームに強い。
- ただし、熱でテカリや変形を起こすこともあるので、やはり直接は避けたい。
- ウールやコットン
- シワが取れやすいが、水分を含むと収縮する可能性あり。
- やはり当て布や距離を保って使うのが安全。
スチームアイロンを使うときの正しい方法
- アイロンを直接当てない
- ネクタイは中に芯地が入っているため、熱と水分で接着が弱まり「ヨレ」や「波打ち」が出やすいです。
- 距離をとってスチームを当てる
- ネクタイから2〜3cmほど浮かせた状態でスチームを当て、手で軽く形を整える。
- 当て布を使う
- やむを得ずアイロンを接触させる場合は、薄い綿のハンカチや当て布を挟む。
- 短時間で済ませる
- 長時間のスチームは繊維や芯地を傷めるため、部分的・一瞬で十分。
- 仕上げはハンガーに吊るす
- スチーム後はネクタイをまっすぐ吊るして乾燥させると、自然にシワが伸びる。
スチーム以外のおすすめケア方法
- ネクタイハンガーで吊るす
- 使用後はハンガーにかけるだけで、多くのシワは翌日までに自然に取れる。
- 丸めて保管
- 下からクルクルと緩く丸めて一晩置くと、シワが目立たなくなる。
- クリーニング
- 大きなシワや汚れがある場合は、無理せず専門のクリーニング店へ。
結論
- スチームアイロンは基本的に「直接当てない」ことが鉄則。
- ネクタイから少し距離を取って蒸気をあて、自然乾燥で整えるのが最も安全。
- シルクネクタイの場合は特に注意が必要で、できれば日常ケアは「吊るす」や「丸める」で対応し、どうしても取れないシワはプロに任せるのがベストです。
以上、ネクタイにスチームアイロンをかけても大丈夫なのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。