目次
基本的な表現
- Krawatte(クラヴァッテ)
ドイツ語で「ネクタイ」を表す最も一般的で標準的な言葉。
文法的には die Krawatte(複数 die Krawatten)。
例文:- Ich trage eine blaue Krawatte.(私は青いネクタイをしています。)
- Welche Krawatte passt zu deinem Hemd?(どのネクタイが君のシャツに合う?)
口語的な表現
- Schlips(シュリップス)
くだけた会話でよく使われる口語的な言い方。Dudenでも「umgangssprachlich(口語)」と記載されています。
例文:- Er hat den Schlips schief gebunden.(彼はネクタイを曲がって結んでしまった。)
- 慣用句:jemandem auf den Schlips treten(直訳は「誰かのネクタイを踏む」→ 転じて「誰かを怒らせる」)。
注意: スイスでは「Schlips」が「蝶ネクタイ」を指す場合もあるため、文脈によって誤解を避ける必要があります。
古風な表現
- Binder(ビンダー)
直訳すると「結ぶもの」。かつてはネクタイを指す言葉でしたが、現在では 「veraltend(時代遅れ/廃れた語)」 とされています。現代の会話や文章ではまず使われません。
語源
「Krawatte」はフランス語 cravate に由来します。
さらにその起源は「クロアチア人(Croate)」に遡ります。
17世紀、クロアチア兵が首に布を巻いていた姿がフランスで流行し、それがファッションとして広まり、ヨーロッパ各地で「ネクタイ」として定着しました。
使い分けまとめ
- Krawatte → 標準的、フォーマル、ビジネスや公的な場面で使用。
- Schlips → 口語的、カジュアルな場面や慣用句で使用。スイスでは「蝶ネクタイ」の意味もあるため要注意。
- Binder → 歴史的には存在するが、現代では廃れた表現。
したがって、ドイツ語で「ネクタイ」と言いたい場合は、基本的にKrawatteを使えば間違いありません。
以上、ネクタイはドイツ語でなんというのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。