スーツのほつれ直しには、自分で簡単にできる方法から、クリーニング店やリフォーム専門店に依頼する方法までいくつかの選択肢があります。
以下で原因別・場所別の直し方 と 注意点を詳しくまとめました。
目次
ほつれやすい場所と原因
- 袖口・裾:摩擦や引っ掛けによる糸のほつれが多い。
- ポケット口:物を出し入れするため、縫い目が開きやすい。
- 脇や股下:動作によるテンションで糸が切れやすい。
- ボタン周り:ボタンの引っ張りで糸が緩む。
自分で直す方法
簡単に糸が出ただけの場合
- 道具:縫い針、同色の糸、糸切りバサミ
- 手順
- 出ている糸を引っ張らず、内側に針で引き込む。
- 必要なら、裏から玉止めをして固定。
- 表に糸が見えないように始末する。
縫い目が開いている場合
- 道具:縫い針、同色の糸(ポリエステル糸が丈夫)、待ち針
- 手順
- ほつれ部分を待ち針で軽く固定。
- 「返し縫い(返しながら縫う方法)」で縫い進める。
- 最後は玉止めをし、裏側に糸を通して切る。
袖口や裾のほつれ
- 道具:まつり針、まつり糸(細め)
- 手順
- 裏側から「まつり縫い」で少しずつ縫いとめる。
- 糸が表に出にくい「すくい縫い」を意識。
- アイロンで軽く押さえて形を整える。
補強の工夫
- 布用接着剤や補修テープ:一時的に応急処置可能。ただし強度は縫製より弱い。
- 裏布補強:股や脇の負荷がかかる部分は、裏から布を当てて縫うと長持ちする。
- 糸選び:生地色に近い糸を選ぶと仕上がりが自然。ポリエステル糸は耐久性が高い。
業者に依頼する場合
- クリーニング店の修理サービス:ほつれ程度なら数百円〜千円程度で直してくれる。
- リフォーム専門店:サイズ直しや大きな破れと合わせて修理可能。仕上がりも自然。
- 目安
- 簡単なほつれ:500〜1,000円
- 裾のほつれ直し:1,000〜2,000円
- 大きな破れや生地補修:3,000円以上
注意点
- 無理に糸を引っ張るとほつれが拡大するので要注意。
- 高級スーツやウール素材は、素人直しで跡が残りやすい → プロに依頼推奨。
- 応急処置のテープはクリーニングで剥がれる可能性あり。
まとめると、「小さなほつれなら自分で返し縫いやまつり縫いで直す」「広範囲や高級生地なら業者に任せる」が基本方針です。
以上、スーツのほつれ直しの方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。