ボタンダウンシャツをスーツに合わせるのは「ありなのか、なしなのか」という議論は、ビジネスマナー・ドレスコード・国ごとの文化などによって評価が分かれるポイントです。
以下で詳しく整理します。
目次
ボタンダウンシャツの成り立ち
- 起源:ポロ競技で襟が風に煽られるのを防ぐため、襟先をボタンで留めたのが始まり。
- 位置づけ:ドレスシャツの中でも「カジュアル寄り」に分類される。イギリスやアメリカでは「スポーツシャツ」の一種と見なされてきました。
つまり、もともとは「フォーマル」よりも「実用性・カジュアル」な性格が強いシャツです。
スーツスタイルに合わせる際の評価
日本のビジネスシーン
- 日本では「スーツ=フォーマル」という考えが強く、ボタンダウンは 「略式」あるいは「カジュアル」 とされることが多いです。
- 就活・冠婚葬祭・公式な商談など、きちんとした場では レギュラーカラーやセミワイドカラー が推奨されます。
- 一方、日常業務やオフィスカジュアル寄りの職場では、ボタンダウンシャツにネクタイを合わせてもマナー違反とまでは言われません。
欧米のビジネスシーン
- アメリカでは「アイビールック」や「プレッピースタイル」と結びつきが強く、スーツにボタンダウンを合わせるのは一般的。
- ただし、タキシードやディナージャケットのようなフォーマルスーツ にはNGとされます。
合わせてはいけないと言われる理由
- フォーマル度が低い
襟先をボタンで留める仕様が「スポーツ由来」なので、格式ある場では不向きとされる。 - ネクタイとのバランス
ボタンダウンは襟のロールが立体的になり、クラシックなネクタイスタイルと調和しにくい場合がある。 - 日本特有のマナー意識
「目上の人や公式な場では正統派カラーを」という慣習があり、違和感を持たれることがある。
むしろ「似合う」ケース
- ノーネクタイでのビジカジ:襟先が浮かないため、クールビズでだらしなく見えない。
- アメリカントラッドな装い:紺ブレザーやグレースーツに、ストライプやオックスフォード生地のボタンダウンは定番。
- カジュアルな商談・社内業務:少しリラックスした雰囲気を出したい時に最適。
実際の使い分けの目安
- 避けるべき場面
就活、公式会議、冠婚葬祭、格式あるパーティー - 使ってもよい場面
日常業務、カジュアルな会食、クールビズ、内勤や社内プレゼン - 最も映える場面
アメリカントラッド系コーデ、ジャケパンスタイル
まとめ
「スーツにボタンダウンは絶対NG」というわけではありませんが、TPOに応じて使い分けが必要です。
日本の伝統的ビジネスシーンやフォーマルな場では控えた方が無難。
一方、カジュアル寄りの職場やアメリカ式のトラッドスタイルでは、むしろ「こなれた雰囲気」を演出できるアイテムです。
以上、ボタンダウンシャツをスーツに合わせてはいけないのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。