スーツを自宅で洗うことは「可能ではある」が、注意点が非常に多く、基本的には クリーニング店に出すのが安全 です。
とはいえ、コストを抑えたい、あるいは緊急でどうしても家で対応したい場合のために、以下で詳しく解説します。
目次
スーツが自宅で洗えるかどうかの見分け方
まずはタグを確認しましょう。
- 「ドライクリーニングのみ」 → 基本的に自宅洗いは不可。縮み・型崩れ・生地ダメージのリスクが高い。
- 「手洗い可」「洗濯機可」 → 素材や縫製により家庭洗濯に耐えられるタイプ。最近は「ウォッシャブルスーツ」として販売されているものもあります。
- 素材ごとの注意
- ウール100％：縮みやすく、摩擦でフェルト化しやすい。
- ポリエステル混：比較的丈夫で家庭洗濯に向く。
- 高級素材（カシミヤ・シルク等）：必ず専門店に任せるべき。
自宅で洗う場合の方法
手洗い（最も安全）
- 大きめの洗面器や浴槽に水を張り、中性洗剤（おしゃれ着用洗剤）を溶かす。
- スーツを畳んだまま静かに押し洗い。こすらない。
- 5〜10分ほど浸け置きした後、優しくすすぐ。
- バスタオルで水分を吸い取り、ハンガーにかけて陰干し。
洗濯機を使う場合（ウォッシャブル対応スーツ限定）
- ネットに入れる（できればジャケットとパンツを別々に）。
- 洗濯機はドライコース・手洗いコースを選ぶ。
- 脱水は30秒以内にとどめる（長時間は型崩れの原因）。
- 幅広のハンガーにかけ、自然乾燥。
乾燥と仕上げ
- 絶対に乾燥機は使わない（縮み・型崩れ・テカリの原因）。
- 乾いたらスチームアイロンでシワを整える。
※直接アイロンを当てず、スチームを浮かせてかけるのがコツ。 - 肩パッドやラペル部分が歪んだら、アイロンの蒸気＋手で形を整える。
自宅洗いのメリット・デメリット
メリット
- クリーニング代の節約になる。
- 自分のペースで手入れできる。
デメリット
- 型崩れ・縮み・テカリのリスクが高い。
- プレス仕上げ（ビシッとした見た目）が難しい。
- 高級スーツほど家庭洗濯で劣化が早まる。
代替案
- 部分洗い：襟や袖口の汚れは、ぬるま湯＋中性洗剤をタオルに含ませて叩き取る。
- 消臭ケア：着用後にスチームアイロンや衣類用スチーマーで匂いやシワを軽減。
- ローテーション：1着を連続で着ない。最低2〜3着を着回して洗濯頻度を減らす。
まとめ
- ウォッシャブル対応スーツなら自宅での手洗いや洗濯機での弱水流洗いが可能。
- それ以外のスーツは基本的にクリーニングが安全。
- 自宅で洗うなら「短時間」「低刺激」「自然乾燥」「スチーム仕上げ」が鉄則。
以上、スーツを自宅で洗うのは可能なのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
