スーツの「4つボタン」は確かに今の主流からすると「時代遅れ」と言われやすいですが、完全にNGかというと状況や着こなし方によって変わります。
詳しく解説しますね。
目次
4つボタンが流行した時代背景
- 1990年代後半~2000年代前半
イタリアブランド(アルマーニなど)の影響で、肩幅が広く、着丈も長めのシルエットが流行しました。その流れの中で、ボタンが3つよりも多い「4つボタン」や「段返り4つボタン」がモード系として支持されました。 - 日本でも就活スーツやビジネススーツとして多く出回ったため、当時の若者は「4つボタン=流行の最先端」という印象を持っていたのです。
現在の主流との違い
- 現在の基本は2つボタン
ビジネススーツの標準は2つボタン(シングル)。一番バランスがよく、流行に左右されにくいとされています。 - 3つボタンはクラシック寄り
正統派のクラシックスタイルとしては残っていますが、着丈やシルエットを今風にすれば違和感はありません。 - 4つボタンは非主流化
現在のテーラードジャケットではまず見かけません。古さを強く感じさせるため「就活スーツの残り」「古着感が強い」と思われることが多いです。
なぜ時代遅れに見えるのか
- Vゾーンが狭くなる
4つボタンだと胸元が詰まり、シャツやネクタイの見える範囲が狭くなり、野暮ったい印象になりやすい。 - シルエットが旧世代的
当時の4つボタンは肩パッドが強く、着丈も長め。今の短め&スリムフィットの流行と逆行する。 - 若者文化と結びついていた
2000年前後の流行なので、今では「昔のスーツ」とすぐに分かってしまう。
例外的に活かせる場面
- モード系ファッションとして再解釈
全体をオーバーサイズ気味にまとめ、あえて「レトロモード」として取り入れるなら個性になる。 - 古着スタイルとの組み合わせ
スーツとしてではなく、ストリートや古着コーデに取り入れる場合、逆に新鮮に見える。 - 業界や場面による許容度
クリエイティブ職やファッション業界では、あえて外したデザインが歓迎されることもある。
結論
- ビジネスやフォーマルの場では時代遅れ感が強いのでおすすめできない
→ 就活や商談では2つボタンが無難。 - ファッション的に遊ぶならまだ活かせる余地はある
→ 古着ミックスやモードスタイルとしては逆に個性を出せる。
以上、スーツの4つボタンは時代遅れなのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。