ジャケット選びにおいて、もっとも重要なサイズ要素のひとつが「バスト(胸囲)」です。
着心地やシルエットを大きく左右するため、正確な測定は欠かせません。
とくにネット通販の商品ページでは、実寸の誤差がトラブルの原因になりやすく、採寸ルールを理解しておくことが重要です。
ここでは、ジャケットを正確に測定するための準備から測定ポイント、よくあるミスまで、プロのアパレル採寸に近い手順で詳しく解説します。
バスト寸法とは何か?
一般的なECサイトやサイズ表では、ジャケットの「バスト」や「胸囲」の数値が、平置きにしたジャケットの“身幅(脇下の幅)を測り、その数値を2倍したもの”として表示されます。
つまり、
- 平置きで脇下の幅:52cm
- → バスト(胸囲)表記:104cm
といった計算になります。
なお、アパレルブランドによって用語の扱いが異なる場合もあるため、サイズガイドでは「どの位置を測って算出した数値なのか」を明記するのが理想的です。
測定前に整えておくべき3つのポイント
測定の精度は、前準備で大きく変わります。以下の3点を必ず押さえましょう。
平らで硬い台の上に置く
テーブルなど、布が沈まないフラットな面に置くことで、正確な平置き状態を作れます。
着用時に留めるボタンを閉じる
ジャケットは型によって留める位置が異なるため、実際の着用で留めるボタンのみを閉じ、前身頃を自然に重ねて整えます。
肩線と脇のシワを軽く整える
生地を引き伸ばす必要はありません。
自然な状態を保ちつつ、軽くシワを取り除くだけで十分です。
バスト寸法を測る位置:脇下(アームホールの最下点)
バストを測る基準になるのは、左右の脇下(袖ぐりのカーブの最下部)です。
- 袖と身頃の縫い目が交わる位置
- ここを左右で水平に結んだラインが測定ポイント
測定手順
- ジャケットを平置きにする
- 着用時に閉じるボタンを留める
- 左右の脇下同士を水平に結ぶイメージでメジャーを当てる
- 得られた数値を2倍してバスト寸法とする
メジャーがたわんだり、左右の高さがズレると誤差が出るため、「水平」を意識することがポイントです。
よくある測定ミスとその防ぎ方
ボタンの留め方が間違っている
2B・3Bジャケット、段返り三つボタンなどは留める位置が異なるため、“着用時に留めるボタン”を閉じることが基本です。
測定ポイントが脇下より上または下
アームホールの最下部を基準にし、必ず左右で同じ高さを測りましょう。
生地を引っぱってしまう
ストレッチ素材やニットは伸縮しやすく、厚手の生地は押しつぶし過ぎると寸法が小さく出ます。
自然な状態を保つのが理想です。
裏地が引きつれている
裏地(ライニング)がずれていると表地も歪むため、軽く整えてから測りましょう。
アイテムごとの測定時の注意点
テーラードジャケット
- ダーツが入っているため、脇下ポイントがズレると誤差が出やすい
- ボタンの留め方を特に注意
カジュアルジャケット(ワーク、Gジャンなど)
- 身頃の形が直線的で測りやすい
- 厚手の生地は“つぶしすぎない”ことが重要
レザージャケット
- 無理に広げず、自然な形を保ったまま測定する
- レザーは硬いので水平を意識しやすい反面、歪ませないことが重要
バストだけでなく、他の採寸も併せて行うとより正確に比較できる
ジャケットのサイズ感は、バスト寸法だけでは判断できません。
以下の部位も一緒に測ると、ユーザーにとって分かりやすいサイズ情報になります。
- 肩幅:肩先〜肩先
- 着丈:襟の付け根〜裾
- 袖丈:肩先〜袖口
- ウエスト幅:身頃がくびれる位置
- 裾幅:裾の一番下
特にECサイトでは、これらの寸法を統一ルールで測ることで、商品ごとの比較がしやすくなります。
まとめ
- 一般的なジャケットのバスト寸法は、平置きで脇下幅を測り、その×2 で算出する
- 測定前の整え方で精度は大きく変わる
- 「どのボタンを留めるか」「脇下の正しい位置」「水平を保つ」などが重要
- アイテムごとに注意すべきポイントは異なる
正しい採寸方法を知れば、ジャケットの実寸をより正確に伝えられ、サイズ違いのトラブルも減らせます。
以上、ジャケットのバストの測り方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
