スーツの袖まくりについては、ビジネスマナーやファッション的な側面、そして実用面の3つの観点から考えると理解しやすいです。
以下で詳しく解説します。
目次
ビジネスマナーの観点
基本的なルール
- フォーマルな場では避けるべき
- 会議、商談、式典などでは袖まくりは「ラフすぎる」と見なされ、失礼にあたる場合があります。
- カジュアル寄りの職場や状況では許容される
- IT企業やクリエイティブ業界など、服装自由度が高い環境では、袖まくりが自然なスタイルとして受け入れられることも多いです。
- 社外の人の前では慎重に
- 社内ではOKでも、取引先や顧客の前では避けるのが無難です。
ファッション・見た目の観点
袖まくりのスタイル
- 実用系(機能重視)
- デスク作業や軽作業で袖口が汚れる・邪魔になる場合に、肘あたりまでしっかりたくし上げる。
- イタリア巻き(こなれ感演出)
- シャツのカフスを外して、手首から二折り程度、ゆるくまくる。
- スーツのジャケットの場合は、袖の裏地を少し見せることで、軽快でおしゃれな印象になる。
- プッシュアップスタイル
- 袖口を引っ張り上げて、肘下あたりにたるみをもたせる形。即席でまくる時に向いています。
実用性の観点
袖まくりのメリット
- 動きやすくなる
- パソコン作業、書き物、洗い物など、袖が干渉しない。
- 暑さ対策
- 室温が高い時に涼しく感じられる。
- 作業モードへの切り替え
- 袖をまくることで「これから作業するぞ」という心理的スイッチになる。
袖まくりのデメリット
- シワがつく
- 特にウール素材のジャケットは、袖部分に折りジワが残る。
- 型崩れのリスク
- 袖の芯地や裏地が引っ張られ、型崩れの原因になることも。
- カジュアルになりすぎる
- フォーマル感が必要な場面では印象を損ねる可能性あり。
ジャケット袖まくりのコツ
- 裏地がおしゃれなジャケットを選ぶ
- 袖口の裏地が色や柄付きだと、袖まくりが自然に見えます。
- 袖ボタンを外す
- ボタンを閉じたままだと袖が引きつれてシワになりやすい。
- まくる高さは控えめ
- 肘上までまくるとカジュアル度が強くなるため、肘下くらいがバランス良い。
TPO別の袖まくり判断表
シーン | 袖まくり可否 | 理由 |
---|---|---|
商談・面接 | ✕ | フォーマル度が必要 |
社内作業(来客なし) | ○ | 実用性重視でOK |
プレゼン | △ | カジュアルな雰囲気を狙う場合のみ |
アフターファイブ(飲み会) | ◎ | リラックス感演出 |
以上、スーツの袖まくりについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。