ワイシャツは素材や加工の種類によって、最適なアイロン温度が大きく変わります。
同じ“シャツ”でも、温度設定を誤ると テカり・縮み・生地加工の劣化 を引き起こすことがあり、結果的にシャツの寿命を縮めてしまうことも。
ここでは、素材別の正しい温度設定はもちろん、プロが実践する仕上げの順序や、洗濯表示の見方まで詳しくまとめました。
「家でここまでできるのか」と思えるほど、美しく仕上がるポイントも余すことなく紹介します。
【素材別】ワイシャツに最適なアイロン温度
綿(コットン)100%シャツ:高温(180〜200℃)
綿は耐熱性が高く、シワも深く入りやすい素材のため、高温+スチームの組み合わせがもっとも効果的です。
特徴
- 180〜200℃の高温に強い
- スチームとの相性が良く、シワが抜けやすい
仕上げのコツ
- 霧吹きで軽く湿らせてからかける
- 高温でも濃色シャツはテカりやすいので、当て布を使うと安全
- プレスするのではなく、滑らせるように動かすと自然な仕上がりに
ポリエステル混紡シャツ:中温(140〜160℃)
ポリエステルが混ざることで耐熱性が低くなるため、綿100%より数段温度を下げる必要があります。
特徴
- ポリエステルは高温に弱い
- 160℃以上でテカり・縮みのリスクが増加
仕上げのコツ
- 中温(140〜160℃)+当て布推奨
- スチームは控えめに
- 取れにくいシワは霧吹きで湿らせて“ほぐしてから伸ばす”
ポリエステル100%、形態安定/ノーアイロンシャツ:低温〜中温(110〜140℃)
“ノーアイロン”や“形態安定”と書かれたシャツは、表面に特殊加工が施されており、過度な熱は加工劣化の原因になります。
特徴
- 基準は低温(〜110℃)
- 洗濯タグによっては「中温可」もあるが、140℃付近はあくまで短時間の応急処置レベル
仕上げのコツ
- まずは低温で全体を整える
- やや強いシワがある部分だけ、短く中温寄り(〜140℃)でタッチする
- 同じ箇所に長く当てない(加工が弱まる原因)
※最も重要なのは 洗濯タグの温度表示(点の数)を優先すること。
麻(リネン)シャツ:高温(180〜200℃)
麻は耐熱性が非常に高く、かつシワが戻りやすい素材。
高温でしっかり、かつたっぷりの水分を使うことが仕上がりを左右します。
特徴
- 高温に強い
- 生地が乾いているとシワが伸びにくい
仕上げのコツ
- 必ず霧吹きでしっかり湿らせてから
- スチームを多めに使って一気に伸ばす
- テカりを避けたい場合は当て布が有効
- 多少のシワを“風合い”として残すのも麻ならでは
【部位別】仕上がりが劇的に変わるアイロンのかけ方
襟(外→内→外の順)
襟は形崩れしやすい部分。
中温〜高温で軽く押さえるようにかけると立体感を失いません。
カフス(袖口)
カフスは硬めの芯材が入っているため、スチーム+高温でしっかり形を整えるとパリっとした印象に。
肩〜背中・胸の広い面
広い面は、霧吹き → スチーム → 高温の順で一気に仕上げるのが最も効率的。
袖(非常にテカりやすいポイント)
袖は生地が二重になるため、中温(140〜160℃)+当て布必須と考えると安心です。
【洗濯表示】アイロンマークでわかる温度設定
- ● 1つ:低温(110℃)
- ● 2つ:中温(150℃)
- ● 3つ:高温(200℃)
- × 印:アイロン不可
※スチーム不可のマークがある場合は、スチームを使わないよう注意。
【プロの仕上げ】家庭でもワンランク上に仕上げるテクニック
シャツは“完全乾き”より“8割乾き”がベスト
適度に湿った状態の方が繊維が動きやすく、シワも短時間で伸びます。
スチームは惜しまず使う(綿・麻の場合)
深いシワほど 熱+水分 が必要。
スチームをしっかり使うと、ホテルのような仕上がりに近づきます。
アイロン後は必ず“冷ます”時間を取る
アイロン直後は繊維が柔らかく、動くとシワが再発しやすい状態。
ハンガーにかけて数分置き、形を固定することが仕上がりを左右します。
【まとめ】素材別の最適温度をひと目で確認
| 素材 | 温度 | ポイント |
|---|---|---|
| 綿100% | 高温(180〜200℃) | スチーム強め、濃色は当て布 |
| ポリエステル混紡 | 中温(140〜160℃) | 当て布推奨、熱に注意 |
| ポリエステル100%/形態安定 | 低温〜中温(110〜140℃) | 加工劣化に注意、タグ優先 |
| 麻(リネン) | 高温(180〜200℃) | 湿らせてから一気に |
以上、ワイシャツに適したアイロンの温度についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
