スーツの「ロールアップ」については、特に袖や裾を折り返して着るスタイルを指し、ビジネスウェアの着こなしにカジュアルさやこなれ感を加える方法として使われます。
ここでは、意味・目的・やり方・注意点・TPOまで詳しく解説します。
目次
ロールアップの意味
ロールアップ(roll-up)は「巻き上げる・折り返す」という意味で、スーツにおいては以下の2つが主な対象です。
- 袖のロールアップ
- ジャケットの袖口を折り返して、シャツや腕を少し見せるスタイル。
- パンツのロールアップ
- 裾を2〜3回折り上げて足首や靴を見せるスタイル。
ロールアップをする目的
- カジュアルダウン
- スーツを堅苦しく見せず、休日やビジカジ向けの柔らかい印象に。
- 季節感の演出
- 春夏は涼しげに見せ、秋はブーツや靴下との組み合わせを楽しめます。
- こなれ感・動きやすさ
- 「着崩し」テクニックとして、ファッション的にこなれた印象を与える。
袖のロールアップ方法
- シャツの袖まくり
- 通常は肘下〜肘上までを2〜3回折る。
- 袖の内側を少し見せる「イタリア巻き(マスター巻き)」がこなれ感あり。
- ジャケット袖のロールアップ
- カジュアル仕様のアンコンジャケット(裏地や芯地が少ないタイプ)でのみ推奨。
- 袖を軽く1〜2回折るか、袖口を押し上げて止める。
パンツのロールアップ方法
- 幅
- 2〜3cm幅を基準に、2〜3回折る。
- 対象
- コットンパンツ、デニム、カジュアル寄りのスラックスが向く。
- フォーマルなウールスーツのパンツは基本的に不可。
- 靴とのバランス
- ローファーやスニーカーなら軽快に、ブーツなら無骨な印象に。
注意点
- フォーマル場面ではNG
- 商談・式典・公式会議などでは、ロールアップは失礼にあたる。
- 丈感の調整
- 袖も裾も「短くなりすぎない」ことが大事。
- シワや型崩れ
- 特にウール素材は折り跡がつきやすいので注意。
TPO別の使い分け
- OKな場面
- クールビズ
- オフィスカジュアル
- カフェ打ち合わせ
- 休日のお出かけ
- NGな場面
- 冠婚葬祭
- 就活・面接
- 厳格なドレスコードがある場
以上、スーツのロールアップについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。