ワイシャツをきれいに、しかも最小限のスペースで持ち運ぶためには、折り方そのものだけでなく “たたむ前の整え方” が非常に重要です。
以下では、実際に旅行業界やアパレル現場で使われる考え方を反映しつつ、誰でもすぐ再現できる手順にまとめています。
たたむ前の準備:形を整えてシワを防ぐ
軽いアイロン or 手アイロンで形を整える
完全にアイロンがけをしなくても、襟・前立て・袖だけ軽く整えておくと、その後の折り目が美しく決まります。
指の腹で生地を伸ばすだけの「手アイロン」でも効果があり、シワの発生をかなり抑えられます。
ボタンは2〜3個留める
襟に無理なテンションがかからないよう、第一ボタンは外したまま、第2〜3ボタン程度を留めるのが基本。
形をしっかり保ちたい場合は第一ボタンまで留めても問題ありません。
シャツを広げ、平らに整える
シャツを背中側を上にして置くと折りやすく、形も整いやすくなります。
この向きは一般的なたたみ方のひとつですが、表側を上にして折る方法もあるため、好みで選んで問題ありません。
- 前身頃のシワを軽く伸ばす
- 袖を自然な位置に広げる
ここまでで、折り目の仕上がりがほぼ決まります。
袖を内側へ折り込む(左右対称)
基本の折り方
- 片側の袖を、肩の縫い目に沿って内側へ折る
- 袖口(カフス)がシャツ本体の縦ラインと平行になるように整える
- 反対側も同じ角度・同じ幅で折る
左右の対称性がしっかりしていると、仕上がりの形が崩れにくくなります。
さらにコンパクトにしたい場合
折り込んだ袖が長く感じるときは、袖口部分を軽く折り返して短くまとめると、よりコンパクトになります。
薄手シャツや旅行時に向いた方法です。
シャツの身頃を3等分するイメージで折る
ワイシャツ全体の“横幅を3等分”するイメージで、左右を中心へ折り込みます。
- 右側を中心へ向けて折る
- 左側も同じ幅になるよう折る
この状態で縦長の長方形になっていれば成功です。
「肩幅の1/3」ではなく、「シャツ全体の横幅を3等分」と意識すると、より安定した形にたためます。
下から上へ折り上げる(用途で2種類)
二つ折り(標準的でシワが少ない)
シャツの裾を襟側へ持ち上げ、襟の下で止めるように折ります。
スーツケースやタンス収納など、長期間置いてもシワが出にくい折り方です。
三つ折り(最もコンパクト)
- 裾 → 胸あたり
- 胸 → 襟下あたり
という形で段階的に折り込むと、かなり小さくまとめられます。
ただし折り目が増えるぶん多少シワが付きやすいので、薄手シャツや短時間の持ち運びに向きます。
折り終わりの最終調整
- 指で軽くシワを伸ばす
- 襟周りを整えて形を固定する
- 全体が“長方形の箱”のように整っているか確認する
無理に押し潰さず、そっと置くようにしまうと形が崩れません。
+α:コンパクトさと形の美しさを両立するテクニック
A4サイズの厚紙に合わせて折る
A4クリアファイルに直接入れるのも有効ですが、A4サイズの厚紙・折りたたみボードに沿ってたたみ、そのままファイルへ入れるとより型崩れしにくくなります。
襟の内側に小さく柔らかい詰め物を入れる
靴下やタオルを小さく丸めて襟の内側に入れると、襟の潰れを防げます。
詰め物は小さく柔らかく、無理に押し込まないことがポイント。
パッキングキューブ(薄型)を使う
動かない状態を作れるため、3〜5枚まとめて収納してもシワが出にくい。
旅行時は特に効果的です。
時間がないときの1分折り(簡易版)
- 背中を上にして置く
- 第2〜3ボタンまで留める
- 手アイロンでざっと伸ばす
- 袖を内側へ折る
- 身頃を3等分の幅で折り込む
- 下から半分に折り上げる
最低限の動作でも、十分きれいにまとまります。
以上、ワイシャツのコンパクトなたたみ方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
