ワイシャツの袖まくりは、単なる「涼しさのため」ではなく、見た目の印象を大きく変える身だしなみのテクニックです。
ビジネス・カジュアルのどちらのシーンでも、袖の扱い方が整っているだけで、相手に与える印象は大きく向上します。
ここでは、実際のスタイリングでもよく使われる、美しく、崩れにくく、目的に合わせて選べる袖のまくり方を詳しく解説します。
目次
袖まくりの基本原則
袖をまくるときに大切なのは、次の3点です。
- シワを最小限にして、面をきれいに保つこと
- 左右のバランス(高さ・幅)を揃えること
- 長時間でも落ちてこない安定感を作ること
これらを満たして初めて、「意図的で清潔感のある袖まくり」が完成します。
目的で選ぶ王道の袖まくり3種類
マスターロール|最も崩れにくく“こなれた印象”に仕上がる
海外のスタイリング解説でも紹介されることが多い、安定感の高いまくり方。
見た目が整い、実用性も高いため、ビジネス・カジュアルのどちらでも使えます。
手順
- カフス(袖口)を含め、袖を肘付近まで大きく折り上げる。
ここで、カフスの裏地が見える形になります。 - 折り上げた布の上から、カフス部分を外側にもう一度折り返す。
カフスの半分ほどが隠れる状態が目安です。 - 左右の高さを揃えるように整える。
特徴
- 非常に落ちにくく、長時間の作業でも崩れにくい
- 洗練された雰囲気を演出できる
適した場面
- 長時間まくっていたい時
- 社内作業・移動など、ややカジュアル寄りのビジネスシーン
- カジュアルコーデを上品に仕上げたい時
クラシックロール|最も一般的で“無難に整う”基本形
日本でもっとも見られる、シンプルで扱いやすい折り方です。
誰でもすぐにきれいにまくれる定番のスタイル。
手順
- カフスの幅分だけ外側に折る。
- 同じ幅でもう一度折り返す。
- 肘より少し下の位置で止めるとバランスがよい。
特徴
- 全体の印象がきれいにまとまりやすい
- 完全にまくり切らずに軽く短くしたいときに向く
- ただし、薄手のシャツだと落ちやすいこともある
適した場面
- 軽い作業や執務中
- ほんの少しだけ袖丈を短くしたい時
イタリアンロール|抜け感とおしゃれ感を出したい時に
ファッション誌やスナップでも見かける“こなれた雰囲気”を演出できるまくり方。
前腕を軽く見せることで、涼しげかつスタイリッシュな印象になります。
手順
- カフスを含めて大きく外側へ一度折る。
- もう一度折り返すが、カフスを完全に隠さず“端を少し残す”。
- 仕上がりがラフになりすぎないよう、形を整える。
特徴
- カジュアルな軽さが魅力
- 服好きな印象を作りたいときに最適
- ビジネス場面ではややラフになりすぎる場合も
適した場面
- オフの日
- 街歩き・デート・飲み会などのカジュアルシーン
まくる高さで変わる印象
袖の高さには、それぞれ次のような“イメージ効果”があります。
- 肘下:清潔感・きちんと感を保ちたいとき
→ ビジネスシーンではこの高さが最適 - 肘上:アクティブ・作業モードの印象
→ 暑い時や集中したい作業時に
TPOで気をつけたいポイント
次のようなフォーマル寄りの場面では、基本的に袖をまくらない方が無難です。
- 重要な商談
- 公式な会議
- 目上の人との初対面
- 社外プレゼン
袖まくり=「作業姿勢」と見なされることがあるため、慎重に判断しましょう。
シャツの素材・フィットによる相性の違い
袖のまくりやすさは、生地の性質にも大きく左右されます。
生地が厚い場合(オックスフォードなど)
- ハリがあるため、マスターロールとの相性がよい
- 摩擦が効きやすく崩れにくい
薄いブロード生地の場合
- クラシックロールの方が形が安定しやすい
- イタリアンロールは落ちやすいので丁寧に調整が必要
袖が細身のシャツの場合
- 折り回数を少なくした方が収まりがよい
- 二折り程度に抑えると見た目がきれい
清潔感を高めるための仕上げのコツ
袖まくりの“美しさ”は細部で決まります。
- 左右の高さ・幅を揃える
- 折り目(エッジ)をまっすぐ整える
- 腕時計が見える/隠れるをどちらかで統一する
- シャツ全体にアイロンをかけておく
→ シワがあると全体の印象が大きく落ちる
まとめ:最もおすすめの袖まくりは?
- ビジネスでもカジュアルでも万能に使える → マスターロール
- 手軽でキレイに見える → クラシックロール
- おしゃれに見せたい → イタリアンロール
状況に合わせて使い分けることで、見た目の印象は格段に良くなります。
以上、ワイシャツの正しい袖のまくり方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
