ワイシャツの下に着る肌着(インナー)の色は、見た目の清潔感やビジネスシーンでの印象を大きく左右します。
正しい色選びをすれば、透けやラインの浮き出しを防ぎ、スマートな印象を与えることができます。
ここでは、最も目立たない色の選び方から、避けるべき色、TPO別の最適解まで詳しく解説します。
肌着の色選びの基本原則
目的は「透け防止」「汗の吸収」「シルエットの補正」です。
そのためには、肌とシャツのコントラストを最小限にする色を選ぶことが重要です。
ベージュ(スキンカラー/ヌードトーン)
もっとも透けにくい定番色。
肌に近い色調のため、白や薄色シャツの下でも自然に馴染みます。
日本人の肌には、黄みがかったベージュ〜オークル系が特に効果的です。
自分の肌に近いトーンを選ぶとより自然です。
ライトグレー(特に杢グレー)
白シャツとのコントラストを抑えつつ、下着の輪郭を曖昧にします。
「杢(ヘザー)」の微妙な濃淡が透け防止に優れ、夏の薄手シャツにも対応できます。
避けるべき色
白(ホワイト)
清潔そうに見えますが、実は最も透けやすい色です。
白シャツと下着の白がわずかに異なるため、境界がはっきりと浮き上がります。
特に蛍光白のインナーは、光の反射でラインが強調されやすいので注意。
黒・ネイビーなどの濃色
当然ながら透けて目立ちます。
カジュアルシーンでは問題ありませんが、フォーマルやビジネスでは避けるのが基本です。
シーン別おすすめカラー
| シーン | おすすめの色 | 理由 |
|---|---|---|
| ビジネス(白シャツ) | ベージュ/ライトグレー | 透け防止・清潔感を重視 |
| クールビズ(ノーネクタイ) | ベージュ | 開襟時も見えにくい |
| カジュアル(柄・濃色シャツ) | 杢グレー/ネイビー | コーデの自由度が高い |
| フォーマル | 肌色に近いヌードトーン | 礼節と品格を両立 |
インナーの形状と機能性
色選びと同様に、首元や袖の形状にも注意が必要です。
Vネック
第一ボタンを外しても見えにくく、クールビズや私服にも最適。
ビジネス用には「深めVネック+半袖」タイプが最もバランスが良いです。
Uネック
襟元を閉じる前提なら問題なし。
ただし、ボタンを外すと覗くことがあります。
半袖(フレンチスリーブ)
脇汗の吸収に優れ、シルエットも安定。
脇パッド付きやフラットヘム仕様ならラインも目立ちません。
タンクトップ
見た目は軽やかですが、脇汗が吸収できずシャツに汗ジミが出やすい点に注意。
素材と快適性
- 吸汗速乾素材(ポリエステル・モダール・レーヨン混)
夏場や出張向き。ドライ感と速乾性を重視。 - 綿100%
肌触りが良いが、汗染みが残りやすい。 - 綿×化繊混紡
型崩れしにくく、乾きやすい万能タイプ。 - フラットシーム・タグレス仕様
段差やチクつきを防ぎ、ラインが浮きにくい。
ワイシャツの生地との相性
- ブロード/ポプリン(薄手):透けやすい → ヌードトーン推奨
- オックスフォード/ツイル(厚手):透けにくい → グレー系も可
シャツの素材によって、インナーの色や厚みを微調整するのがプロの選び方です。
見え方の最終チェック
- 自然光の下で確認
蛍光灯では見えない透けが分かる。 - スマホのフラッシュ撮影
写真で透けが強調される場合がある。 - 背中の透けも要注意
人からは後ろ姿が最も見えやすい。
まとめ
- 白シャツの下には「肌に近いヌードトーン」か「杢グレー」が最適。
- 白や黒のインナーは透け・輪郭が強調されるため避ける。
- Vネック+半袖で清潔感と機能性を両立。
- 素材は吸汗速乾タイプが快適で、タグレス・フラット縫製を選ぶと理想的。
- 生地やシーンに合わせて色・形を使い分けるのが上級者の着こなし。
以上、ワイシャツの肌着の色についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
