ワイシャツにコーヒーをこぼしたときは、時間との勝負です。
コーヒーのシミは放置すると繊維に定着しやすく、落としにくくなります。
以下では、応急処置から自宅での本格的な洗濯方法まで、段階的に詳しく解説します。
目次
応急処置:外出先ですぐにできる対応
すぐにティッシュやハンカチで吸い取る
- こすらず、上から軽く押さえるようにしてコーヒーを吸い取ります。
- ゴシゴシすると繊維の奥にシミが広がるので厳禁です。
水またはぬるま湯で軽くたたく
- シミ部分を裏から清潔なハンカチで押さえ、表側から水を含ませたティッシュやハンカチでたたきます。
- この時も「たたく」動作で色素を移動させます。
ミルク入りコーヒーの場合は注意
- ミルクや砂糖が含まれていると、たんぱく質や糖分が固まって落ちにくくなります。
- 応急処置後はできるだけ早く自宅で本格洗いを行いましょう。
自宅での本格的なシミ抜き手順
用意するもの
- 液体洗剤(中性洗剤、またはおしゃれ着洗い用)
- 酸素系漂白剤(白シャツ限定)
- 歯ブラシまたは綿棒
- タオル2枚
- ぬるま湯(30~40℃)
手順
洗剤を直接つける
- シミの裏にタオルを当て、洗剤を少量つけた歯ブラシで優しく叩きます。
- シミが浮き出てタオルに色が移ればOKです。
ぬるま湯で軽くすすぐ
- 洗剤をなじませた後、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。
- 熱湯は繊維を痛めるため避けてください。
漂白剤で仕上げ(白シャツ限定)
- 酸素系漂白剤を説明書通りに溶かし、30分ほどつけ置きします。
- 塩素系漂白剤は強すぎて生地を傷めることがあるので注意。
通常通り洗濯
- 最後に洗濯機で洗い、自然乾燥させます。
- 乾燥機はシミが残ったままだと熱で定着してしまうため、完全に落ちてから使用。
時間が経ってしまったシミの場合
時間が経つと、コーヒー中のタンニン(色素成分)が繊維と結合して簡単には落ちません。
この場合は以下の手順を。
酸素系漂白剤+ぬるま湯につけ置き(1~2時間)
- シミが古いほど時間をかけてOK。
漂白後に再度洗剤でたたき洗い
- シミが残る場合は繰り返します。
それでもダメならクリーニング店へ
- 「コーヒーのシミ」と伝えると、専用の薬剤で処理してもらえます。
素材別の注意点
| 素材 | 注意点 |
|---|---|
| 綿・ポリエステル | 基本的に上記方法でOK。比較的落としやすい。 |
| シルク・ウール | 家庭での漂白NG。中性洗剤を使い、軽く押し洗い。 |
| 麻 | 摩擦に弱いので、たたき洗いをやさしく行う。 |
再発防止のコツ
- 白シャツは防汚スプレーをしておくと、シミがつきにくくなります。
- コーヒーを飲む際には蓋付きタンブラーを使うのが最も効果的。
- シミができたら「乾く前に」対応する習慣をつけましょう。
まとめ
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| こぼした直後 | ティッシュで吸い取り、水でたたく |
| 自宅で洗う | 洗剤でたたき洗い → ぬるま湯すすぎ → 酸素系漂白剤(白のみ) |
| 時間が経過 | つけ置き+繰り返し洗い |
| 素材がデリケート | 中性洗剤+優しく押し洗い |
以上、ワイシャツにコーヒーをこぼした時の対処法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
