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ワイシャツの長袖の腕まくりについて

ネクタイ,イメージ

ワイシャツの「腕まくり」は、単に暑さをしのぐためだけの行為ではありません。

清潔感・仕事の丁寧さ・ファッションセンスまでも左右する、意外と奥の深いテクニックです。

本記事では、長袖ワイシャツの腕まくりについて、基本の折り方・TPO別のおすすめ・おしゃれに見せるコツ・避けたいNG例までを詳しく解説します。

目次

腕まくりの基本スタイル4選

シングルロール(1回折り)

もっともシンプルで自然なまくり方。

袖口(カフス)を1回だけ外側に折ります。

  • 印象:軽快・自然・ラフ。
  • おすすめシーン:クールビズ中のオフィスや外回りなど。
  • コツ:折り幅は約5〜7cmが目安。手首の骨が少し見える程度で止めると清潔感が出ます。

ダブルロール(2回折り)

袖口を2回折ることで安定感と整った印象を出す定番スタイルです。

  • 印象:きっちり・爽やか・実用的。
  • おすすめシーン:社内作業やビジネスカジュアルの場。
  • コツ:2回目は少し幅を狭くして折り上げると、自然で上品なバランスになります。

いわゆる「マスターロール(イタリアンロール)」

ファッション誌やスタイリストの間で人気の、抜け感を演出する腕まくり。

カフスをひっくり返し、その上から袖を包むようにたくし上げる方法です。

やり方

  1. カフスを裏返すように大きく1回折る。
  2. その上から袖をかぶせるようにもう1回折り上げる。
  3. カフスの端を少しだけ覗かせると洒落感が増します。
  • 印象:こなれた・上品・余裕のある雰囲気。
  • おすすめシーン:ジャケットスタイルやデート、オフィスカジュアル。
  • 高さの目安:肘の少し下あたりで止めるとスマートです。

※「マスターロール」「イタリアンロール」は厳密な公式名称ではありませんが、一般的にこのスタイルをそう呼ぶことが多いです。

ミリタリーロール(アーミーロール)

軍服由来の、実用性重視のまくり方。

作業性・安定性を重視したタイトな巻き方です。

やり方

  1. カフスと袖の前立て部分(ボタンのある帯)を内側に折り込む。
  2. 均等な幅で3〜4回折り上げる。
  3. 肘のすぐ下で止めると崩れにくく、腕も動かしやすい。
  • 印象:精悍・実用的・アクティブ。
  • おすすめシーン:倉庫作業、DIY、外回りなど動きの多い場面。

シーン別おすすめ腕まくりスタイル

シーンスタイル印象・ポイント
オフィス(クールビズ)ダブルロール or マスターロール清潔感を保ちつつ涼しげな印象に。
外回り・移動中シングルロール一時的に温度を調整したいときに。
商談後・オフの食事マスターロール抜け感と柔らかさを演出。
作業・イベントミリタリーロールしっかり固定でき、実用性が高い。

※銀行・保険・法律事務所などのフォーマル業種では、腕まくりそのものがカジュアルすぎる印象になる場合もあります。周囲の雰囲気に合わせましょう。

おしゃれに見せるためのポイント

折り上げる高さの黄金バランス

  • 手首の上 → スタイリッシュで清潔感重視
  • 前腕の中ほど → 自然でバランスが良い(最もおすすめ)
  • 肘下ぎりぎり → 力強い印象(アクティブシーン向け)

シワを最小限に

袖を折る前に軽く整えるだけでも印象は格段にアップ。

可能ならアイロンをかけておくと、折り目がきれいに出てだらしなく見えません。

ボタンの扱い

カフスボタンだけでなく、袖の上部のボタンも外しておくと生地が自然に流れ、シワになりにくくなります。

無理に引っ張ってまくるとヨレや破れの原因になるので注意しましょう。

サイズ感が命

袖丈が長すぎるとごわつき、短すぎると折りしろが足りません。

理想は「腕を伸ばしたときに親指の付け根あたりにかかる長さ」。

ジャストサイズのシャツほど美しくまとまります。

腕時計・アクセサリーとの相性

時計を少し覗かせるように折り上げると、腕まわりが引き締まり、印象が一気に洗練されます。

レザー時計やブレスレットと組み合わせる場合は、シングルロールやマスターロールで“余裕のある折り方”がベターです。

よくあるNGパターン

  • 折り幅がバラバラ → 雑でだらしなく見える。
  • 肘より上までまくる → 力仕事っぽく、ビジネスシーンでは不向き。
  • 袖がシワシワ → 清潔感が失われる。
  • ボタンを外さず無理やりまくる → 生地のヨレ・破損の原因に。

まとめ|腕まくりは「印象を操る小技」

腕まくりは、気温対策以上に「印象をデザインするテクニック」です。

TPOに合わせてスタイルを変えるだけで、同じワイシャツでもまったく違う雰囲気を演出できます。

迷ったときは「マスターロール」を基準に、

  • ビジネスでは清潔感重視
  • オフではリラックス感重視

この2軸で使い分けると、いつでも自然でスマートな印象を保てます。

以上、ワイシャツの長袖の腕まくりについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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