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ネクタイのたたみ方について

ネクタイ,イメージ

ネクタイはスーツスタイルの印象を左右する重要なアクセサリー。

しかし、正しく扱わなければ、すぐにシワ・型崩れ・生地の痛みが起こります。

ここでは、目的別に最適なたたみ方・保管法・ケア方法を、素材を傷めないプロ仕様で詳しく解説します。

目次

なぜ正しいたたみ方が必要なのか

ネクタイの多くはシルク・ウール・ポリエステルなど、繊細な素材で作られています。

結んだあとに強く折ったり、湿気の多い場所に放置したりすると、
・繊維が伸びる
・結び目が変形する
・光沢が失われる
などの劣化が起きます。

そのため、使用後の処理と保管方法が、美しい状態を保つ鍵となります。

使用後の基本ケア

ステップ1:結び目を「逆順」で丁寧に解く

無理に引き抜くと縫製が緩み、芯地がねじれます。

必ず結んだ手順を逆にたどって解きましょう。

ステップ2:形を整えて休ませる

指で軽くしわを伸ばし、平らな場所で24〜48時間休ませるのが理想。

ネクタイ内部の芯地や繊維が元の形状に戻る時間を与えることができます。

自宅保管の基本(吊るすのが最適)

最もおすすめの方法は「吊るす保管」です。

特に高級シルクやブランドネクタイの場合、この方法が生地へのストレスを最小限にします。

吊るす際のポイント

  • ネクタイハンガーを使用し、1本ずつ間隔を空けてかける。
  • 直射日光・湿気・香水の匂いが当たらない場所を選ぶ。
  • 使用したあとは1〜2日休ませてから再使用する。
  • 長期間使わないときは、不織布カバー+除湿剤を併用。

「吊るす」ことで重力が自然にシワを伸ばし、アイロンいらずで形状が戻ります。

出張・旅行時のたたみ方(シワを防ぐ丸め収納)

スーツケースに入れる際は、折るよりも“丸める”のが最適です。

手順

  1. 平らな面に置き、軽くしわを伸ばす。
  2. 小剣(細い方)を芯にして、大剣へ向かってゆるく巻く。
    → 直径は「卵〜こぶし」程度が理想。
  3. 巻き終えたら、不織布または薄紙で包む。
  4. タイケースに入れるか、スーツケース内の隙間(シャツの間など)に入れる。

注意点

  • 強く巻かない。(折り目・跡が残る原因)
  • 到着後はすぐに取り出し、吊るして休ませる。

引き出し収納の方法(スペースを有効活用)

引き出し収納が必要な場合は、「軽くロール」して並べるのがベストです。

折り畳むよりもシワがつきにくく、見た目も整います。

ポイント

  • 丸める際は小剣→大剣の順で、ふんわり。
  • ネクタイ同士が直接擦れないように薄紙を挟む。
  • 重ねすぎない(圧力で型崩れします)。
  • 定期的に位置を入れ替え、長期間の圧を避ける。

長期保管で「半分に折る」「三つ折りにする」は非推奨です。
折り目が固定され、生地が割れることがあります。

シワができたときの対処法

方法1:自然回復を待つ(最も安全)

吊るして1〜2日放置すると、軽いシワは自然に戻ります。

湿度のある環境(浴室の外など)で吊るすと、より効果的。

方法2:スチームアイロン(弱モード・距離15〜20cm)

  • ネクタイから15〜20cm離して浮かせてスチームを当てる。
  • 手で軽く形を整え、完全に乾くまで吊るす。

方法3:当て布+低温アイロン(最終手段)

  • アイロンは「シルク対応の最低温」。
  • 直接当てず、当て布を使って押さえず軽く滑らせる
  • テカり防止のため、短時間で済ませる。

頻繁にスチームやアイロンを使用するのは避けましょう。
接着芯が変形し、ネクタイの立体感が損なわれます。

長期保管と環境管理のコツ

  • 除湿剤・防虫剤(無香料タイプ)を同封。
  • クローゼット内の湿度は40〜60%を目安に。
  • 季節の変わり目には、ネクタイを風通しの良い場所で一度干す。

目的別おすすめのたたみ方・保管法まとめ

シーン方法ポイント
日常保管吊るすシワ防止・形状維持に最適
出張・旅行小剣からゆるくロールコンパクト&シワ軽減
引き出し収納ロールして並べる省スペース・型崩れ防止
長期保管不織布+吊るす湿気・日光を遮断
緊急時当て布+低温アイロンテカり防止・短時間処理

まとめ

ネクタイは“ファッションの要”でありながら、繊細な布製品でもあります。

大切なのは、折らず・圧をかけず・休ませるという3原則。

  • 普段は「吊るす」ことで自然に形状を維持。
  • 出張では「小剣からロール」でシワ防止。
  • シワがついたら「スチームを浮かせてあてる」。

この基本を守るだけで、ネクタイは何年も美しい艶を保ち、ビジネスシーンでも常に好印象を与えることができます。

以上、ネクタイのたたみ方についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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