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ネクタイの手入れについて

ネクタイ,イメージ

ネクタイはスーツスタイルの印象を左右する重要なアイテムですが、その仕立て構造や繊細な生地ゆえに、間違った扱いはすぐに型崩れやシワの原因になります。

ここでは、ネクタイを美しい状態で長く使うための正しいケア方法を、素材別・状況別にわかりやすく解説します。

目次

基本ルール|着用後の扱いがすべてを決める

ネクタイの寿命を延ばす上で最も大切なのは「使った後の処理」です。

正しい外し方

  • 結び目を引っ張らず、結んだ手順の逆順でゆっくりほどく
  • 小剣(細い方)を無理に引き抜かない
  • 外したら軽くシワを伸ばすように手のひらで整える

休ませる時間

  • 一度使用したネクタイは、24〜48時間休ませるのが理想
  • 同じネクタイを連続で使わず、ローテーションすることで型崩れとシワの定着を防止

シワ・型崩れケア|アイロンは原則NG、蒸気で整える

安全なシワの伸ばし方

方法ポイント
スチーマーを使うネクタイから1〜2cm離し、軽く蒸気を当てる。押し付けはNG。
シャワー蒸気を利用バスルームで3〜5分吊るし、湿気を含ませた後、風通しの良い場所で完全に乾燥。
アイロンは“最終手段”低温+当て布+押しつけず“そっと置く”だけ。スチーム・高温・強圧はNG。

収納方法|吊るす or 丸める?素材によって使い分ける

吊るす収納(基本)

  • ネクタイハンガーやスラックスハンガーにまっすぐ掛ける
  • 湿気の多いクローゼットでは除湿剤・防虫剤を併用
  • 直射日光や蛍光灯の光が当たる場所は退色の原因になるため避ける

丸めて保管(旅行・スペース節約)

  1. 小剣の側からゆるく巻く(強く締め付けない)
  2. 引き出しやケースの中でほどけない程度に安定させる
  3. 強い圧迫・長期放置はNGだが、短期保存・持ち運びには最適
    ※ニットタイは吊るすと伸びるため、丸めるか平置きがベスト

素材別のケアポイント

素材特徴手入れの注意点
シルク高級素材・水・摩擦に弱い水洗いはNG。蒸気ケアのみ。汚れたら早めに専門クリーニングへ。
ウール / カシミヤ温かく柔らかいスチームで整える。防虫対策必須。湿気・カビに注意。
ポリエステル耐久性が高くしわになりにくい基本はスポットケア。どうしても洗う場合は手洗い(押し洗い→平干し)。吊り干し・脱水はNG。
ニットタイ編まれており伸びやすい吊るさず丸めて保管。蒸気で整えるときは生地の伸びに注意。

シミ・汚れの正しい対処方法

食べこぼし・油ジミ

  1. ティッシュや布でこすらず押し当てて吸収
  2. 可能ならベビーパウダーや片栗粉を薄く乗せ、油を吸わせる
  3. 取れない場合は、24時間以内にクリーニング店へ

ファンデーション・皮脂汚れ

  • 濡れタオルで拭くのはNG(輪ジミの原因)
  • 無水タイプのドライ溶剤を綿棒に染み込ませ、おさえるように処理
  • 必ず目立たない場所で試す

クリーニングに出すべきタイミング

判断基準対応
油ジミ・ソース汚れが取れないネクタイ専門のクリーニング店へ
芯地の歪み・結び目の跡が残るロールプレス仕上げ可能な店に依頼
高級ブランド(HERMÈS・Brioniなど)自宅洗いは避け、専門店へ

※頻繁なドライクリーニングは生地を傷めるため、本当に必要な時だけ

ネクタイを長持ちさせる5つのルール(まとめ)

  1. 外したらすぐほどき、結び目を休ませる
  2. シワはスチームが基本、アイロンは最終手段
  3. 24〜48時間ローテーションで連日使用を避ける
  4. 収納は吊るす or ゆるく巻く。ニットは絶対に吊らない
  5. 汚れはこすらず吸い取り、深刻なものはプロに任せる

以上、ネクタイの手入れについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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