クールビズのマナーについて

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クールビズとは、暑い時期に軽装を取り入れながら、快適に働き、省エネや省CO2にもつなげる取り組みです。

単に「ネクタイを外す」「ジャケットを着ない」というだけでなく、暑さ対策とビジネスマナーを両立させることが大切です。

環境省本省では、2026年度のクールビズ集中実施期間を5月1日から9月30日までとしています。

ただし、これは全国の企業や自治体に一律で義務づけられた期間ではありません。

実際の実施期間や服装ルールは、会社、業界、地域、業務内容によって異なります。

そのため、クールビズでは「軽装であれば何でもよい」と考えるのではなく、清潔感・TPO・相手への配慮を意識することが重要です。

目次

クールビズの基本マナー

クールビズで最も大切なのは、涼しく、かつ相手に失礼のない服装を選ぶことです。

ノーネクタイやノージャケットが認められている場合でも、服装がだらしなく見えると、ビジネスシーンでは信頼感を損なうおそれがあります。

特に取引先対応や来客対応では、軽装であってもきちんとした印象を保つ必要があります。

クールビズの服装を選ぶ際は、次の3点を意識しましょう。

清潔感を保つ

クールビズではジャケットを脱ぐことが多いため、シャツのシワ、汗ジミ、襟元のヨレ、インナーの透けなどが目立ちやすくなります。

特に夏場は汗をかきやすいため、吸汗速乾性のあるインナーを着用したり、替えのシャツを用意したりするなど、清潔感を保つ工夫が大切です。

TPOに合わせる

社内勤務、取引先訪問、商談、面接、式典、謝罪対応など、場面によってふさわしい服装は異なります。

社内ではポロシャツやノージャケットが認められていても、重要な商談や初回訪問ではジャケットを持参したほうが安心です。

クールビズ中でも、相手や場面に合わせて服装を調整することが求められます。

会社や訪問先のルールを確認する

クールビズの許容範囲は、企業や団体によって異なります。

ノーネクタイまで認めている職場もあれば、ポロシャツ、スニーカー、Tシャツなどを認めている職場もあります。

一方で、金融、士業、官公庁、老舗企業など、比較的フォーマルな服装が求められやすい業界もあります。

自社では問題ない服装でも、訪問先ではカジュアルすぎると受け取られる可能性があります。

外部の人と会う予定がある日は、相手先の雰囲気に合わせた服装を選びましょう。

男性のクールビズマナー

男性のクールビズでは、一般的にノーネクタイ・ノージャケットに、襟付きシャツやビジネス向けポロシャツ、スラックスを合わせるスタイルが無難です。

シャツは襟付きが基本

ビジネスシーンでは、ワイシャツ、ボタンダウンシャツ、ビズポロなどの襟付きトップスが使いやすいです。

半袖シャツも一般的ですが、フォーマル寄りの場面では長袖シャツのほうがきちんとした印象を与えやすくなります。

ノーネクタイの場合は、第一ボタンを外しても襟元が崩れにくいシャツを選ぶと、清潔感のある印象になります。

一方で、襟元が大きく開いたシャツ、派手すぎる柄、ヨレたTシャツ、透けやすい薄手のシャツなどは避けたほうがよいでしょう。

ネクタイは場面に応じて判断する

クールビズではノーネクタイが一般的ですが、すべての場面でネクタイが不要というわけではありません。

重要な商談、初回訪問、役員との面談、式典、面接、謝罪対応などでは、ネクタイを着用したほうがよい場合があります。

迷う場合は、ネクタイを持参しておくと安心です。

ジャケットは持参すると安心

社内勤務ではノージャケットでも問題ないケースが多いですが、取引先を訪問する場合や来客対応がある場合は、ジャケットを用意しておくと安心です。

夏用の薄手ジャケットや通気性のよいジャケットを選べば、暑さを抑えながらきちんと感を出せます。

訪問先に入る直前や会議の冒頭だけ着用するなど、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

パンツはきれいめを選ぶ

パンツは、スラックスやビジネス向けのチノパンが無難です。

デニム、短パン、カーゴパンツ、派手な色柄のパンツなどは、職場で明確に認められている場合を除き、取引先対応やフォーマルな場では避けたほうが安全です。

靴は清潔感を重視する

足元は意外と見られています。

革靴、ローファー、ビジネススニーカーなど、清潔感のある靴を選びましょう。

サンダルやリゾート感の強い靴は、職場のルールで認められている場合を除き、ビジネスシーンでは避けるのが無難です。

クールビズで服装が軽くなる分、靴の汚れや傷みが目立ちやすくなる点にも注意しましょう。

女性のクールビズマナー

女性のクールビズでは、男性より服装の選択肢が広い一方で、露出・透け感・カジュアル感に注意が必要です。

トップスは上品で清潔感のあるものを選ぶ

ブラウス、カットソー、サマーニット、きれいめのシャツなどがクールビズに適しています。

薄手の素材を選ぶ場合は、インナーが透けていないか確認しましょう。

白や淡い色のトップスは涼しげな印象を与えますが、透けやすいため注意が必要です。

胸元が大きく開いた服、肩や背中の露出が多い服、カジュアルすぎるTシャツなどは、ビジネスシーンでは避けたほうが無難です。

羽織りものを用意する

ノースリーブや薄手のトップスを着る場合は、カーディガンやジャケットを用意しておくと安心です。

来客対応や会議、取引先訪問の際には、羽織りものがあるだけできちんとした印象になります。

また、冷房対策としても役立ちます。

ボトムスは短すぎない丈を選ぶ

スカート、パンツ、ワイドパンツなど、きれいめで動きやすいものが適しています。

スカートを着用する場合は、座ったときに短くなりすぎない丈を選びましょう。

過度にタイトなものや、カジュアル感が強いものは、職場の雰囲気に合わせて判断する必要があります。

靴は歩きやすさと上品さを両立する

パンプス、ローファー、きれいめのフラットシューズなどが使いやすいです。

職場によってはサンダルが認められている場合もありますが、つま先やかかとが大きく出るもの、リゾート感が強いもの、歩く音が大きいものは、ビジネスシーンでは避けたほうがよいでしょう。

社内勤務でのクールビズマナー

社内勤務の日は、比較的カジュアルなクールビズを取り入れやすい場面です。

ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツ、ポロシャツ、チノパンなどが認められている職場も多くあります。

ただし、社内であっても清潔感を損なう服装は避けましょう。

特に、来客がある職場や受付・営業・管理職など外部の人と接する機会がある職種では、軽装でもきちんとした印象を保つことが大切です。

社内勤務であっても、次のような点には注意しましょう。

  • シャツやトップスにシワがないか
  • 汗ジミやにおい対策ができているか
  • インナーが透けていないか
  • 露出が多すぎないか
  • 靴やバッグが汚れていないか
  • 急な来客に対応できる服装か

クールビズは「自由な服装」ではなく、「暑さに配慮したビジネス向けの軽装」と考えると失敗しにくくなります。

取引先訪問・商談でのクールビズマナー

取引先を訪問する場合は、社内勤務よりも一段きちんとした服装を意識しましょう。

相手先がクールビズを実施している場合でも、初回訪問や重要商談では、ジャケットを持参するのが無難です。

訪問先の雰囲気や相手の服装を見て、着用するかどうか判断するとよいでしょう。

男性であれば、襟付きシャツ、スラックス、革靴やビジネスシューズを基本にし、必要に応じてジャケットやネクタイを用意します。

女性であれば、ブラウスやきれいめトップス、パンツまたはスカート、パンプスやローファーなどを合わせ、必要に応じてジャケットやカーディガンを羽織れるようにしておくと安心です。

特に次のような場面では、クールビズ期間中でもフォーマル寄りの服装を選びましょう。

  • 初めての取引先訪問
  • 重要な商談
  • 契約・調印の場
  • 役員や幹部との面談
  • 採用面接
  • 式典や表彰式
  • 謝罪・クレーム対応
  • 相手先の服装ルールが分からない場合

クールビズ中でも、相手への敬意を示す場面では、軽装よりもきちんと感を優先することが大切です。

来客対応でのクールビズマナー

自社に来客がある場合も、相手に失礼のない服装を意識しましょう。

特に受付、営業、採用担当、広報、管理職などは、外部の人から「会社の印象」として見られやすい立場です。

ノーネクタイやノージャケットであっても、襟元、髪型、靴、名札、身だしなみを整えておく必要があります。

来客対応では、相手よりラフすぎない服装を意識すると安心です。

相手がスーツで来社する可能性がある場合は、ジャケットをすぐに羽織れるよう準備しておくとよいでしょう。

面接でのクールビズマナー

面接では、企業側から「クールビズでお越しください」「ノーネクタイでお越しください」と案内されることがあります。

その場合は、案内に従って問題ありません。

ただし、応募者側は、クールビズであっても清潔感と誠実さが伝わる服装を選ぶことが大切です。

ノーネクタイであっても、シャツは白や淡い色を選び、靴やバッグもビジネス向けのものを合わせると安心です。

迷う場合は、ジャケットを持参しておくとよいでしょう。

会場の雰囲気や面接官の服装に応じて調整できます。

企業側の面接官も、応募者に企業イメージを伝える立場にあります。

クールビズ中であっても、ラフすぎる服装は避け、清潔感と信頼感を意識しましょう。

クールビズで避けたい服装

クールビズでは、職場によって服装の自由度が異なります。

しかし、一般的なビジネスシーンでは、次のような服装は避けたほうが無難です。

  • シワや汗ジミが目立つシャツ
  • 襟元がヨレたポロシャツ
  • 透け感が強すぎるトップス
  • 胸元・肩・背中・脚の露出が多い服
  • 派手すぎる柄や色
  • ダメージジーンズ
  • 短パン
  • サンダル
  • リゾート感の強い服
  • スポーツウェア感が強すぎる服
  • 汚れた靴やバッグ
  • 強すぎる香水

近年は、Tシャツ、スニーカー、短パンなどを認める職場もあります。

ただし、それは組織ごとの方針や職務内容によるものです。

取引先対応やフォーマルな場では、職場で認められている服装であっても、相手にどう見えるかを考えて判断しましょう。

クールビズ中のネクタイ・ジャケットの判断基準

クールビズ期間中は、ネクタイやジャケットを省略できる場面が多くあります。

ただし、ビジネス上重要な場面では、着用したほうがよい場合もあります。

判断に迷う場合は、次の基準を参考にしましょう。

ネクタイ・ジャケットなしでもよい場面

  • 通常の社内勤務
  • 社内会議
  • カジュアルな社内打ち合わせ
  • 自社のルールで軽装が認められている日
  • 相手先から軽装でよいと案内されている場合

ネクタイ・ジャケットを用意したほうがよい場面

  • 初回の取引先訪問
  • 重要な商談
  • 契約関連の打ち合わせ
  • 役員や幹部との面談
  • 面接
  • 式典や公式行事
  • 謝罪やクレーム対応
  • 相手先の服装基準が分からない場合

特に謝罪やクレーム対応では、暑さ対策よりも相手への誠意を示すことが重要です。

クールビズ期間中でも、ジャケットやネクタイを着用したほうがよいでしょう。

クールビズ中の室温マナー

クールビズでは、軽装だけでなく、空調の使い方にも配慮が必要です。

よく知られている「28℃」という目安は、エアコンの設定温度ではなく、冷房時の室温の目安です。

建物の断熱性、日当たり、在室人数、湿度、空調性能などによって、エアコンの設定温度と実際の室温は異なります。

そのため、「必ず設定温度を28℃にしなければならない」と考えるのではなく、実際の室温や体感、健康状態に応じて調整することが大切です。

近年は猛暑日も多く、熱中症対策が欠かせません。

省エネを意識しつつも、無理に暑さを我慢するのではなく、健康を第一に考えて空調を使用しましょう。

また、職場には暑がりの人も寒がりの人もいます。

冷房を勝手に大きく下げたり、逆に暑いのに我慢を強いたりするのではなく、サーキュレーター、ブラインド、冷感グッズ、羽織りものなども活用しながら、働きやすい環境を整えることが大切です。

クールビズ実施を案内するメール文例

取引先に対して、自社のクールビズ実施を案内する場合は、軽装で対応する可能性があることを丁寧に伝えましょう。

また、自社への来訪者にも軽装を勧める一文を入れると、相手への配慮が伝わります。

平素より大変お世話になっております。

弊社では、省エネルギーおよび働きやすい職場環境づくりの一環として、下記の期間、クールビズを実施いたします。

実施期間:2026年5月1日(金)〜2026年9月30日(水)

期間中は、社員がノーネクタイ・ノージャケット等の軽装にて対応させていただく場合がございます。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

また、弊社へお越しの際は、どうぞ軽装にてご来社ください。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

実際に使用する際は、自社の実施期間や服装方針に合わせて調整してください。

クールビズの服装チェックリスト

出勤前や取引先訪問前には、次のポイントを確認しましょう。

  • シャツやトップスにシワがないか
  • 汗ジミやにおい対策ができているか
  • 襟元がだらしなく見えないか
  • インナーが透けていないか
  • 露出が多すぎないか
  • パンツやスカートがカジュアルすぎないか
  • 靴やバッグが汚れていないか
  • 来客や商談の予定に合った服装か
  • 必要に応じてジャケットを持っているか
  • 訪問先の雰囲気や業界に合っているか
  • 冷房対策の羽織りものを用意しているか

クールビズでは、涼しさだけでなく、周囲から見た印象も大切です。

軽装であっても、清潔感ときちんと感を意識しましょう。

まとめ

クールビズは、暑い時期に快適に働きながら、省エネや省CO2にもつなげる取り組みです。

ただし、クールビズだからといって、どのような服装でもよいわけではありません。

大切なのは、涼しさ・清潔感・TPO・相手への配慮を両立させることです。

社内勤務ではノーネクタイやノージャケット、半袖シャツ、ポロシャツなどが認められる場合もあります。

一方で、取引先訪問、重要な商談、面接、式典、謝罪対応などでは、クールビズ期間中でもジャケットやネクタイを用意したほうがよい場面があります。

また、「28℃」はエアコンの設定温度ではなく、冷房時の室温の目安です。

実際の室温や体調、湿度、職場環境に応じて、健康を第一に空調を調整しましょう。

クールビズを正しく取り入れるためには、自社のルールだけでなく、相手先の文化やその日の予定を踏まえて服装を選ぶことが大切です。

涼しさを確保しながらも、ビジネスパーソンとして信頼感のある身だしなみを心がけましょう。

以上、クールビズのマナーについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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