クールビズ・ウォームビズとは、冷暖房に頼りすぎず、服装や暮らし方を工夫して快適に過ごすための取り組みです。
どちらも環境省が推進している省エネ・省CO2の取り組みで、地球温暖化対策や脱炭素社会の実現につながる行動として広く知られています。
クールビズは、主に暑い時期に行われる取り組みです。
適切な温度で空調を使いながら、軽装などの工夫によって涼しく快適に過ごすことを目的としています。
一方、ウォームビズは、主に寒い時期に行われる取り組みです。
過剰な暖房を控えつつ、暖かい服装や住まい方の工夫によって快適に過ごすことを目指します。
いずれも、冷暖房を使わずに我慢するためのものではありません。
健康や安全を第一に考えながら、空調を適切に使い、服装・働き方・暮らし方を見直すことが大切です。
クールビズとは
クールビズとは、暑い時期に適切な温度で空調を使用しながら、軽装などの工夫によって快適に過ごし、省エネやCO2削減につなげる取り組みです。
一般的には、オフィスでのノーネクタイやノージャケット、半袖シャツなどが代表的な例として知られています。
クールビズというと「冷房は28℃に設定するもの」と思われることがありますが、これは正確ではありません。
クールビズで示される28℃は、エアコンの設定温度ではなく、冷房時の室温の目安です。
たとえば、エアコンを28℃に設定しても、部屋の広さや日当たり、湿度、人数、パソコンなどの機器から出る熱によって、実際の室温や体感温度は変わります。
反対に、設定温度を28℃より低くしていても、室温が高く感じられることもあります。
そのため、クールビズでは数字だけにとらわれず、実際の室温や体感、体調に合わせて空調を調整することが重要です。
特に近年は猛暑の日も多く、熱中症への注意が欠かせません。
省エネを意識することは大切ですが、暑さを我慢して体調を崩してしまっては本末転倒です。
クールビズは、冷房を禁止する取り組みではなく、健康を守りながら冷房を適切に使うための考え方だと理解するとよいでしょう。
ウォームビズとは
ウォームビズとは、寒い時期に過剰な暖房を控えながら、暖かい服装や住まい方の工夫によって快適に過ごし、省エネやCO2削減につなげる取り組みです。
ウォームビズでは、暖房時の室温20℃が目安とされています。
ただし、これも絶対的なルールではありません。
必ず室温を20℃にしなければならないという意味ではなく、暖房を適切に使いながら、無理のない範囲で省エネを心がけることが目的です。
たとえば、断熱性の高い建物では、暖房を使わなくても室温が20℃を超えることがあります。
そのような場合に、わざわざ冷房を使って20℃に下げる必要はありません。
また、寒さの感じ方は人によって異なります。
体調、年齢、服装、座っている場所、湿度、日当たりなどによって、同じ室温でも暖かく感じる人もいれば、寒く感じる人もいます。
そのため、ウォームビズも「寒くても我慢する取り組み」ではありません。
暖房を適切に使いながら、重ね着やひざ掛け、温かい飲み物、断熱対策などを取り入れて、快適性と省エネを両立することが大切です。
クールビズとウォームビズの目的
クールビズ・ウォームビズの主な目的は、冷暖房に使うエネルギーを減らし、CO2排出量の削減につなげることです。
夏は冷房、冬は暖房の使用量が増えやすく、家庭やオフィスのエネルギー消費も大きくなります。
そこで、空調の使い方を見直し、服装や生活スタイルを工夫することで、無理なく省エネを進めることができます。
また、クールビズ・ウォームビズには、環境面だけでなく、電気代や燃料費の節約につながるというメリットもあります。
さらに、オフィスで導入する場合は、働きやすい服装を認めることで、従業員の快適性や生産性の向上にもつながります。
近年では、単なる省エネ対策としてだけでなく、柔軟な働き方や職場環境の改善という観点からも注目されています。
クールビズの具体的な取り組み
クールビズでは、服装やオフィス環境を工夫して、暑い時期でも快適に過ごせるようにします。
代表的な服装の例としては、ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツ、ポロシャツ、通気性のよい素材の衣服などがあります。
吸汗速乾性のあるインナーや、軽くて涼しい素材のパンツを取り入れるのも効果的です。
ただし、クールビズは「どんな服装でもよい」という意味ではありません。
職場のルールや業種、来客対応の有無、取引先との関係などに応じて、清潔感やビジネスマナーを保つことが大切です。
オフィス環境では、ブラインドや遮熱カーテンで日差しを防ぐ、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる、照明やOA機器の発熱を抑えるといった工夫ができます。
また、こまめな水分補給や休憩も重要です。
特に外回りの多い人や、暑い場所で作業する人は、熱中症対策を優先しなければなりません。
ウォームビズの具体的な取り組み
ウォームビズでは、暖房だけに頼らず、体を温める服装や生活の工夫を取り入れます。
服装では、カーディガン、セーター、ベスト、保温性の高いインナー、厚手の靴下、ひざ掛けなどが代表的です。
首、手首、足首を温めると体感温度が上がりやすいため、ネックウォーマーやレッグウォーマーなども役立ちます。
家庭やオフィスでは、窓に断熱シートを貼る、厚手のカーテンを使う、ドアや窓の隙間風を防ぐといった対策も効果的です。
暖かい空気は逃げやすいため、断熱性を高めることで暖房効率を上げることができます。
また、温かい飲み物を飲む、鍋料理やスープなど体を温める食事をとる、軽いストレッチで血行をよくすることも、ウォームビズの一つです。
冬は湿度が低くなると寒さを感じやすくなるため、加湿も大切です。
適度な湿度を保つことで、体感温度が上がりやすくなるだけでなく、のどや肌の乾燥対策にもつながります。
クールビズ・ウォームビズの違い
クールビズとウォームビズは、どちらも省エネやCO2削減を目的とした取り組みですが、対象となる季節や工夫の内容が異なります。
クールビズは、暑い時期に冷房を適切に使いながら、軽装や日差し対策などで涼しく過ごす取り組みです。
冷房時の室温28℃が目安とされますが、これはエアコンの設定温度ではなく、室温の目安です。
一方、ウォームビズは、寒い時期に暖房を適切に使いながら、重ね着や断熱対策などで暖かく過ごす取り組みです。
暖房時の室温20℃が目安とされますが、こちらも絶対的なルールではありません。
どちらにも共通しているのは、冷暖房を我慢するのではなく、健康や快適性を守りながら、空調の使い方を見直すという点です。
企業で導入する際の注意点
企業でクールビズやウォームビズを導入する場合は、従業員が判断に迷わないよう、服装の基準をある程度示しておくと安心です。
たとえば、社内業務では軽装を認める一方で、来客対応や商談、式典などではTPOに応じた服装を求めるといったルールが考えられます。
特にクールビズでは、ノーネクタイやノージャケットは一般的になっていますが、職種や業界によってはポロシャツ、スニーカー、サンダルなどの扱いに差があります。
そのため、どこまで認めるのかを事前に共有しておくことが大切です。
また、室温の目安だけを一律に押しつけないことも重要です。
同じオフィス内でも、窓際と通路側、空調の風が当たる場所と当たらない場所では、体感温度が大きく変わります。
人によって暑さや寒さの感じ方も異なるため、従業員の体調や作業環境に配慮しながら、柔軟に運用する必要があります。
来客が多い企業や店舗では、クールビズ・ウォームビズを実施していることを事前に案内しておくと丁寧です。
社員が軽装や防寒性の高い服装で対応する場合でも、あらかじめ説明しておけば、相手に違和感を与えにくくなります。
クールビズ・ウォームビズは義務なのか
クールビズ・ウォームビズは、法律で企業や個人に義務づけられている制度ではありません。
環境省が推進している取り組みであり、企業、自治体、家庭などがそれぞれの状況に応じて実施するものです。
そのため、実施期間や服装ルールは、企業や自治体によって異なります。
たとえば、クールビズについては環境省本省で集中的な実施期間が設けられることがありますが、それがすべての企業にそのまま適用されるわけではありません。
地域の気候、業務内容、職場環境、従業員の健康状態などに応じて、無理のない形で取り入れることが大切です。
よくある誤解
クールビズは冷房を使わない取り組みではない
クールビズは、冷房を使わずに暑さを我慢する取り組みではありません。
健康を第一に考え、必要なときは冷房を適切に使うことが大切です。
特に猛暑日や湿度の高い日は、無理に冷房を控えると熱中症のリスクが高まります。
省エネを意識しつつも、体調管理を優先しましょう。
ウォームビズは寒さを我慢する取り組みではない
ウォームビズも、暖房を使わずに寒さを我慢する取り組みではありません。
暖房を適切に使いながら、重ね着や断熱対策などを組み合わせて快適に過ごすことが目的です。
クールビズは服装自由という意味ではない
クールビズでは軽装が認められることが多いですが、どのような服装でもよいわけではありません。
ビジネスの場では、清潔感や相手への配慮が求められます。
室温の目安は絶対ではない
クールビズの28℃、ウォームビズの20℃は、いずれも室温の目安です。
エアコンの設定温度を必ずその数字にするという意味ではなく、実際の室温や体感、健康状態に応じて調整することが大切です。
まとめ
クールビズ・ウォームビズは、冷暖房に頼りすぎず、服装や暮らし方を工夫して快適に過ごすための取り組みです。
クールビズは、暑い時期に適切な空調使用と軽装によって涼しく過ごす取り組みです。
冷房時の室温28℃が目安とされますが、これはエアコンの設定温度ではなく、室温の目安です。
ウォームビズは、寒い時期に過剰な暖房を控えながら、暖かい服装や住まい方の工夫で快適に過ごす取り組みです。
暖房時の室温20℃が目安とされますが、これも絶対的なルールではありません。
どちらにも共通しているのは、冷暖房を我慢することではなく、健康や快適性を守りながら省エネを進めるという考え方です。
企業や家庭で取り入れる際は、数字だけにとらわれず、気温、湿度、体調、建物の状況、働き方に合わせて柔軟に対応することが大切です。
クールビズ・ウォームビズを無理なく実践することで、快適な生活や働き方を保ちながら、環境負荷の少ない暮らしにつなげることができます。
以上、クールビズ・ウォームビズとはなんなのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。








