キッチンペーパーで靴磨きをすることは、応急処置としてなら可能です。
ただし、革靴をきれいに仕上げるための道具としては、あまりおすすめできません。
キッチンペーパーは靴磨き用の布に比べると摩擦が強くなりやすく、強くこすると革表面に細かなスレやくもりが出る可能性があります。
また、製品によっては繊維くずが残ることもあり、靴クリームやワックスを使った後の仕上げには向いていません。
革靴を長くきれいに履きたい場合は、キッチンペーパーではなく、柔らかい布や靴磨き用クロスを使うのが安心です。
キッチンペーパーが使える場面
キッチンペーパーは、軽い水分や汚れを取る程度であれば使えます。
たとえば、外出先で雨に濡れた革靴の水分を軽く押さえたり、泥はねを一時的に拭き取ったりする場合です。
このような応急処置であれば、キッチンペーパーを使っても大きな問題は起きにくいでしょう。
ただし、使うときはゴシゴシこすらないことが大切です。
革の表面に砂や泥が付いている状態で強くこすると、汚れの粒子が革を傷つける原因になります。
水分を取るときは、キッチンペーパーを軽く押し当てて吸わせるように使いましょう。
靴磨きにキッチンペーパーが向かない理由
キッチンペーパーは、水分や油分を吸収しやすい素材です。
そのため、靴クリームを塗るとクリームを紙が吸い込んでしまい、革に均一に伸ばしにくくなります。
また、クリームを含んだキッチンペーパーは破れやすく、表面に紙の繊維が残ることもあります。
特に黒い革靴では白い繊維くずが目立ちやすく、仕上がりが悪く見える原因になります。
革靴の手入れでは、クリームを薄く均一に伸ばすことが大切です。
キッチンペーパーではムラが出やすいため、クリームを塗る作業にはあまり向いていません。
ツヤ出しにもキッチンペーパーは不向き
革靴のツヤ出しには、柔らかい布や靴磨き用クロスを使うのが基本です。
キッチンペーパーは表面がなめらかな布とは異なり、磨き込むと摩擦が強くなりやすい素材です。
そのため、ツヤを出すというより、革表面に細かなスレやくもりが出る可能性があります。
特に、ワックスを使った鏡面磨きには向いていません。
鏡面磨きは革の表面に薄いワックスの層を作り、なめらかに磨き上げる作業です。
キッチンペーパーを使うと、ワックスが均一になりにくく、きれいな光沢が出にくくなります。
デリケートな革靴には使わないほうが安心
大切な革靴やデリケートな革には、キッチンペーパーを使わないほうが安心です。
特に注意したいのは、コードバンやカーフレザーなどの繊細な革です。
これらの革は表面がなめらかで、細かなスレや水染みが目立ちやすい傾向があります。
また、光沢の強いガラスレザーや、鏡面磨きをしている革靴も注意が必要です。
表面のくもりや拭きムラが目立ちやすいため、キッチンペーパーでこするのは避けたほうがよいでしょう。
淡い色の革靴も、汚れやムラが目立ちやすいため、柔らかい布で丁寧に扱うのがおすすめです。
キッチンペーパーを使うときの注意点
どうしてもキッチンペーパーを使う場合は、こすらずに軽く押さえるように使いましょう。
雨で濡れた革靴の水分を取る場合は、乾いたキッチンペーパーで表面の水分を吸い取ります。
その後は、風通しのよい日陰で自然乾燥させることが大切です。
ドライヤーや直射日光で急激に乾かすと、革が硬くなったり、ひび割れたりする原因になります。
完全に乾いた後は、革用クリームで保湿するとよいでしょう。
また、アルコール入りのウェットティッシュや除菌シートは避けてください。
革の油分を奪ったり、シミや変色の原因になったりする可能性があります。
靴磨きには何を使うべき?
革靴の手入れには、キッチンペーパーよりも柔らかい布や専用道具を使うのがおすすめです。
ホコリ落としには馬毛ブラシ、クリームを塗る作業にはペネトレイトブラシや使い古した綿のTシャツ、仕上げの乾拭きにはネル生地や靴磨き用クロスが向いています。
専用道具をすべてそろえる必要はありませんが、最低限、柔らかい布とブラシがあるだけでも仕上がりは変わります。
革に余計な負担をかけず、クリームも均一に伸ばしやすくなります。
キッチンペーパーは応急処置用と考える
キッチンペーパーは、革靴の水分や軽い汚れを一時的に取る用途には使えます。
しかし、靴クリームを塗る、仕上げに磨く、ツヤを出すといった本格的な靴磨きには不向きです。
強くこすると革表面に細かなスレが出たり、繊維くずが残ったりすることもあります。
大切な革靴をきれいに保ちたい場合は、キッチンペーパーを日常的な靴磨き道具として使うのではなく、応急処置用として考えるのがよいでしょう。
普段の手入れには、柔らかい布や靴磨き用クロスを使うのがおすすめです。
以上、キッチンペーパーで靴磨きしても問題ないのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









