スーツの「ノータック」とは、パンツ(スラックス)のフロント部分にタック(プリーツ=折り目のひだ)がないデザインを指します。
ここでいうタックとは、腰回りから太ももにかけて生地をゆとりを持たせるための折り込みのことです。
ノータックはその折り込みを省いて、すっきりとした見た目とフィット感を重視したスタイルになります。
目次
ノータックの特徴
- 見た目がシャープでスリム
- タックがないため、腰まわりがフラットに見え、現代的でスッキリした印象になります。
- フィット感が高い
- 腰・太もも部分にあまりゆとりがなく、脚のラインをきれいに見せやすい。
- 動きやすさはやや控えめ
- ゆとりがない分、立ち座りや長時間着用ではやや窮屈に感じることもあります(特に太ももがしっかりしている方)。
タックありとの違い
種類 | 特徴 | 向いている体型・シーン |
---|---|---|
ノータック | 折り込みなし。細身で現代的。 | スリム体型、若々しい印象を出したい場合。 |
ワンタック | 折り込み1本で少しゆとりあり。 | 太ももに適度なゆとりが欲しい場合。 |
ツータック | 折り込み2本でさらにゆとりあり。 | 太もも・お尻が大きめの体型、クラシックな着こなしをしたい場合。 |
ノータックが選ばれる理由
- 現代的なスーツの主流
- 2000年代以降、細身シルエットが流行し、ノータックがビジネスでもフォーマルでも多く採用されるようになりました。
- 脚長効果
- ウエスト位置からまっすぐ落ちるラインが脚を長く見せる効果あり。
- 若々しくスマートな印象
- 余分なゆとりがないことで、シャープな見た目に。
着用時の注意点
- サイズ選びが重要
- ウエストや太ももに余裕がなさすぎると、座ったときや動いたときに生地に負担がかかりやすく、シワや破れの原因になる。
- 体型変化に弱い
- タック入りよりも余裕がないため、体重増減があるとすぐに履き心地に影響する。
- ストレッチ素材で快適性アップ
- 最近はストレッチ生地を使ったノータックパンツも増えており、動きやすさを補える。
以上、スーツのノータックについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。