スーツの「2B」というのは、フロントボタンが2つ(Two Buttons)付いているジャケットの略称です。
日本のスーツ業界では「2つボタン」を英語表記した「2B(Two Buttons)」や、同様に「3B(Three Buttons)」などの表記が使われます。
ただ、この「2B」は単にボタンの数を指すだけではなく、着こなし方や印象、体型への似合いやすさなどにも関係してきます。
目次
2Bスーツの基本的な特徴
- フロントボタン数:2つ(上側と下側)
- ラペルの形:多くはノッチドラペル(切り込み型)、ビジネスでもフォーマルでも対応しやすい
- ゴージライン:3Bよりもやや低めに設定され、胸元が開くことでVゾーンが広く見える
- 第一ボタンの位置:やや低めの位置にあり、スタイルが縦長に見えやすい
- 裾の形:シングルベント、センターベント、サイドベンツなど幅広く選べる
2Bスーツのメリット
- Vゾーンが広く見える
- シャツやネクタイがよく見えるため、カラーや柄で個性を出しやすい
- 首が短めの人や上半身に厚みがある人でもスッキリ見える
- 現代的・スタンダード
- 現在の日本や欧米のビジネススーツの主流
- フォーマル度も高く、冠婚葬祭からオフィスまで幅広く対応
- 着回し力が高い
- 仕事用だけでなく、カジュアル寄りのジャケパンスタイルにも流用可能
2Bスーツの着こなしポイント
- ボタンの留め方
- 着用時は上のボタンだけを留めるのが基本
- 下のボタンは常に外す(動きやすさ+型崩れ防止)
- ラペル幅とのバランス
- トレンドはやや細め〜中幅(7〜8cm程度)
- 肩幅や体型に合わせて幅を調整
- Vゾーンの演出
- ネクタイやシャツで季節感や個性を出しやすい
- ポケットチーフを使うと華やかさUP
3Bとの違い
項目 | 2Bスーツ | 3Bスーツ |
---|---|---|
ボタン数 | 2つ | 3つ |
Vゾーン | 広い | 狭い(段返り3Bは広くもできる) |
印象 | モダン、スマート | クラシック、重厚 |
体型向き | 背が低め〜標準 | 背が高い人、細身 |
選び方のヒント
- ビジネスの第一印象を良くしたい人 → 2B
- ネクタイやシャツでコーデを楽しみたい人 → 2B
- よりクラシックな雰囲気が好み → 3B
- 身長170cm未満の人 → Vゾーンが広く縦長に見える2Bの方がバランスが良い
以上、スーツの2Bについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。