タキシードの色については、「黒以外もありなのか」「本当に正解は一色なのか」と迷われる方が少なくありません。
しかし、“定番は何色か”という問いに対しては、流行や個人の好みとは切り離し、ドレスコードの慣習と歴史から考える必要があります。
ここでは写真や装飾的な表現を用いず、事実関係を重視して整理します。
結論:タキシードの定番色は「ブラック」と「ミッドナイトブルー」
クラシックなブラックタイ(夜の準礼装)の基準において、長年にわたり定番として認められてきた色は、以下の2色に集約されます。
- ブラック(黒)
- ミッドナイトブルー(黒に極めて近い濃紺)
この2色は、国際的なドレスコードの文脈でも正統なタキシードカラーとして扱われています。
ブラックが王道とされる理由
夜の礼装としての性格
タキシードは本来、夜の社交の場や晩餐会で着用される装いです。
そのため、主張が強すぎず、場の格式を損なわないことが重視されてきました。
ブラックは控えめで落ち着きがあり、着用者個人よりも場そのものを引き立てる色とされています。
フォーマル度の高さ
メンズフォーマルでは、一般に色の格は黒 → 濃紺 → グレー → 明るい色の順で考えられます。
ブラックは最もフォーマル度が高く、結婚式、公式レセプション、格式あるパーティーなど、幅広い場面で無難に通用します。
タキシード特有の意匠が際立つ
タキシードには、ラペルやパンツの側章にサテンやシルクなどの異素材が用いられます。
ブラックは、こうした光沢素材との対比が明確になりやすく、タキシード本来の構造を最も分かりやすく表現できる色です。
ミッドナイトブルーというもう一つの正統色
ミッドナイトブルーとは
ミッドナイトブルーは、遠目には黒と見分けがつかないほど暗い濃紺を指します。
一般的なネイビーよりもはるかに深い色であることが前提です。
なぜ定番として認められているのか
ミッドナイトブルーは、20世紀以降、ブラックと並ぶタキシードカラーとして定着してきました。
夜間照明の下では黒と同等、あるいは状況によっては黒よりも深みのある印象になることがあり、欧米では上質な選択肢とされてきた経緯があります。
ただし、色味が明るいネイビーではタキシードとは見なされず、「ミッドナイト」と呼べる暗さであることが重要です。
現代における位置づけ
現在のドレスコードにおいても、ミッドナイトブルーは
- フォーマル度:ブラックと同等
- 印象:控えめで洗練されている
という位置づけです。
クラシックを理解した上で選ばれる色、と考えると分かりやすいでしょう。
定番色に含まれないケース
グレー系
グレーのタキシードは存在しますが、伝統的なブラックタイの基準では定番には含まれません。
現代のパーティーでは許容されることもありますが、格式を重視する場では慎重な判断が必要です。
白・アイボリー系
白やアイボリーのジャケットは、暖かい地域や夏の夜、リゾートやクルーズといった特定の条件下で用いられてきました。
通常は黒のパンツと組み合わせます。
これも正装の一形態ではありますが、通年・普遍的な定番色とは位置づけられていません。
日本における実用的な考え方
日本の結婚式や公式パーティーでは、以下の選択が最も無難で評価されやすい傾向があります。
- 初めてタキシードを着用する場合:ブラック
- 2着目や差別化を意識する場合:ミッドナイトブルー
いずれも、年齢や立場を問わず対応しやすく、写真写りや場の格式の点でも安心できる選択です。
まとめ
- タキシードの定番色はブラックとミッドナイトブルー
- ブラックは最も普遍的でフォーマル度が高い
- ミッドナイトブルーはブラックと同格の正統色
- グレーや白は条件付きであり「定番」ではない
タキシードの色選びに迷った場合は、まず「黒、もしくは黒に極めて近い色かどうか」を基準に考えることが、最も確実な判断と言えるでしょう。
以上、タキシードの定番は何色なのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
